このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
1989年、アジア太平洋博覧会開催に合わせて登場した西鉄大牟田線の「看板電車」。主に特急を中心に投入され、前代の特急車2000形は3ドア化の上、急行などの運用に就いた。ケーブアイボリーを基調にカーディナルレッドのラインで覆い、地元のお子様には「赤い電車」として親しまれている。
大橋駅にて
2ドア、セミクロスシート(転換式)で6両固定編成、4M2T(Tc1-M1-M2-M3-M4-Tc2)。西鉄の主力通勤車両5000形に準じた性能を持ち、抵抗制御で発電ブレーキ併用電気指令式電磁直通空気ブレーキ装置を装備。T型ワンマスコンハンドル、モニタ装置など操作性向上のための機器が多数採用された。VVVF制御採用も考えられたようだが、基本的に特急運用に就くため回生ブレーキ性能を生かしきれないと判断され、抵抗制御となったらしい。
これまでの西鉄特急のイメージを大きく変えた前面の大型曲面ガラスは運転視野・客室眺望の良さが自慢である。運転席後ろの12席のクロスシートはまさに「特等席」である。運転席後ろの側窓が高さ1,050×幅2,660mmという前代未聞の大型固定窓であることも特筆すべきであろう。各車の妻部にはLED式の車内案内装置を備える。バケットタイプの転換クロスシートの並ぶ車内は落ち着いた暖色系の装飾で、高級感が漂っている。
30分ヘッドで福岡〜大牟田を結ぶデータイムの特急はほぼ8000形に統一されるが、朝・夕ラッシュ時を中心に普通(各駅停車)・急行にも使用される。ラッシュ時の普通運用は特急の定員確保(通勤型車両が特急運用に就く)という意味もあるが、停車時間の増加を招くなど問題点もある。6連6本が在籍。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |