岩村田球場

　岩村田とだけ書かれるとどこかわからないだろうが、佐久市にある町である。長野新幹線（北陸新幹線）に佐久平駅というのがあるが、そこから小海線で小淵沢方面に向かって一つ目の駅が岩村田である。
　近世には中山道宿駅の一つになっており、さらに1864年には上の城が建てられた。この城跡に建てられたのが岩村田球場である。完成年時はわからない。
　プロ野球公式戦は1956年と1957年の2年間で計5試合が行われたが、セ・リーグとパ・リーグで呼び名が異なる。セ・リーグは「岩村田」とあるが、パ・リーグでは「浅間」と書かれている。岩村田は1954年に浅間町となっていた。佐久市になったのは1961年のことである。
　岩村田球場の跡地は現在、岩村田小学校になっている。岩村田小学校は1972年に建設されたとあるので、少なくとも1972年までには取り壊されたことになる。
　なお、跡地すぐ近くの湯川の河川敷はヒカリゴケ産地となっている。

上の城址（岩村田小学校北隣の招魂社）
１．元治元年（1864）内藤氏築城したが廃藩置県により取りこわされる
２．招魂社、明治3年10月建立
３．岩村田小学校、昭和47年建設
４．城址東南に天然記念物「光蘚」あり
佐久市・佐久市観光協会

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