このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

瑞穂公園野球場

 所在地は名古屋市瑞穂区豊岡通の瑞穂公園内。同公園には他に陸上競技場、球技場、ラグビー場、プール、テニスコート、弓道場、相撲場などがあり、総合運動場を形成してる。
 最初に完成したのは陸上競技場で、1941年2月竣工。1950年の第5回国民体育大会の開催にあたり増改築された。瑞穂陸上競技場は現在、Jリーグの名古屋グランパスエイトのホームスタジアムとなっている。また毎年3月に行われる名古屋国際女子マラソンの会場でもああり、2000年には高橋尚子選手が優勝を果たしてシドニー五輪の切符を勝ち取り、そしてオリンピックで金メダルに輝いた。

 野球場の完成は1957年6月。1973年に夜間照明が設置された。プロ野球公式戦が行われたことは一度もないが、全国高等学校選手権大会愛知大会の会場の一つとなっている。

観戦記 (たかはしさん)

時習館×豊田大谷
 瑞穂球場は、Jリーグ名古屋グランパスの本拠地である瑞穂陸上競技場の隣にあり、数年前に改修され人工芝となった。この球場は客席がほぼ円形になっていて、そのため1.3塁側のファールグラウンドが結構広い造りになっている。
 10年程前、愛知大学リーグ戦を見たときは、まだ改修前だった。今回は改修後2度目の観戦である。といっても1回目は僅か1週前のこの大会、1回戦の時習館−天白戦である。
 お察しのとおり時習館は我が母校である。その昔、夏1回、春2回の甲子園出場歴があるが、ここ数年はよくても2勝ぐらいのチームである。そんなチームだが今年は1.2回戦を連続コールド勝ちと勢いに乗っていた。
 3回戦の相手は、シードによりここが初戦となる豊田大谷。確か巨人軍の後藤選手の兄が監督のチームで、平成9.10年には甲子園に出場している。名古屋の私学が毎年のように甲子園切符を手にする愛知県において、三河の強豪としての力を瞬く間につけてきた学校である。
 当初私はコールド負けを予想していたが、もしも勝つとしたら相手が初戦ということが僅かな狙いかなと思っていた。試合が始まると、なんとその予想通りに豊田が連続失策をきっかけに失点した。結局3回までに4点を入れた時習館がその後、よくしのいで4−3で逃げ切ってしまった。
 5回以降、1点リードの状態でずっと持ちこたえたのは大したものだと思った。特に強豪相手だと打順が2回り3回りしてくるとがんがん打ってくるので、緩い変化球でタイミングをはずし続けたのには驚いてしまった。
 例えば豊田が何試合か戦った後なら一方的に負けていたと思う。時習館が勝つには今回のようなケースしかなかった気がする。いずれにしても高校野球らしいいい試合が見れたと思う。
 最後に、時習館は3年前の80回記念大会で全国でも15校くらいしかない第1回大会からの皆勤出場校として、主将が開会式で行進しています。

野球場誌へ戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください