このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

呉市営二河野球場

 呉市の二河(にこう)町に二河公園内に所在。二河公園は御大典記念事業により1916年に完成し、園内には庭園桜並木のほか、陸上競技場や市営プール、スポーツ会館などがあり、呉市のスポーツ活動の場所として利用されている。
 野球場は1951年10月27日に竣工。同年に第6回国民体育大会の軟式野球の開場となった。
 呉市は戦前には「野球市」と呼ばれるほど野球熱が盛んで、戦後も野球は市を代表するスポーツであった。1949年に創立した広島カープの株主をつとめた県内五市の一市でもあった。
 呉市は、南海ホークスを11度優勝に導いた山本(鶴岡)一人、初代ミスタータイガースの藤村富美男、ブレーブス・ユニオンズ・スワローズの監督を務めた浜崎真二、ヤクルトスワローズと西武ライオンズを初の日本一に導いた広岡達朗をはじめ、多くの野球人を輩出している。
 二河野球場では1952年2月に山本監督率いる南海ホークスが冬期練習場として使った。その後も、西鉄ライオンズ、広島カープが冬期練習に使用した。

資料:呉市史第七巻

観戦記 (いの一番さん)

さて今日は広島×ダイエー(呉)を観戦してきました。この球場には今日初めて行きました。
オールドファンには黄金時代の南海ホークスがキャンプを張っていた場所として知られていますが、
1993年に照明塔の設置や外野の拡張等全面改修を行っており、
実質は10年目のシーズンを迎える比較的新しい部類の球場といってもよいと思います。
実際に行ってみての感想ですが、収容人員こそ広島市民球場にはかないませんが、
質的には呉の方が上ではないかと思います。
グラウンドも広いし、スタンドもバリアフリーにこそなっていませんが、通路や座席幅も市民球場よりは広く、
スタンドの傾斜も緩い、また、トイレもきれいです。
ただ、外野フェンスが低いのが欠点といえるでしょうか。見た感じでは1.8mくらいしかありません。
福岡ドームのように6m近いのもどうかと思いますが、私は外野フェンスは3mくらいはあった方がよいと思います。
<呉市営二河野球場> 二河=「にこう」と読みます
両翼97.5m、センター122m
収容人員15,000人、照明塔6基
内野スタンド−プラスチック製イス席、外野スタンド−芝生席
JR呉駅から徒歩15分

ところで、球場の隣にある呉市スポーツ会館には、
小さいスペースですが呉出身の鶴岡一人氏ゆかりの品を展示したコーナーがあります。
試合前、私がそこで展示品を見ていたらスーツ姿の男性が入ってきました。
どこかで見たような顔だと思ったらそれはカープの阿南球団本部長(元監督)でした。
色紙を持っていたらサインがもらえるところだったのですが、惜しいことをしました。
(2002年3月17日)

野球場誌に戻る

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください