このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

和歌山県営紀三井寺球場

 1965年3月完成。和歌山市南部の県立紀三井寺公園内に所在する。同公園内には陸上競技場、補助競技場兼球技場、テニスコートなどがある。

 全国高等学校選手権大会の地方大会の会場となっており、現在では和歌山県下で唯一の大会会場となっている。プロ野球公式戦にも4試合使用されたことがある。西に500mほどいけば和歌山湾なので、ライトからレフト方向に浜風が吹く。両翼93m、中堅120m。

チームチーム備考
1973512南海ホークス11154211ロッテオリオンズ
1976522南海ホークス5015011近鉄バファローズ
198458南海ホークス702114西武ライオンズ
1987519南海ホークス4004310西武ライオンズ

観戦記 (カイリューズ)

 2001年7月22日、紀三井寺球場で和歌山大会を観に行った。試合は桐蔭高×南部高だ。桐蔭OBに誘われたもので、もちろん桐蔭の応援だ。当日は車の入りが多い。さすが名門校、と思ったらどうやらテニスの小学生大会が行われており、そちら関係が多かったみたい。OB特権でタダで入場させてもらった。入場する際に「第83回全国高等学校野球選手権大会和歌山大会」なる総ページ44にも及ぶ分厚いパンフレットをもらった。各校の選手紹介だけでなく、高校野球特別規則のほか和歌山大会の歴史および記録が載っており、資料的価値もある。さすが野球王国・和歌山。気合の入れ方が違う。
 桐蔭高の応援席は一塁側。現役高校生の他に、我々のような一般客も。一塁側スタンドはほとんど埋まっていた。驚いたことに、応援団が女子生徒。チアリーダーもいたが、声を張り上げていたのが女子。男子応援団は他の試合にでも行ったのかと思えばそうでもないらしい。応援席も女子生徒が多かった。OBの話によれば、男子生徒の方が多いみたいなので、女子生徒が多く駆けつけて来ているのは、母校を応援するためか、あるいは高校野球が好きなのか。いずれにせよ凄いバイタリティだ。女子生徒、おそるべし。
 対戦相手の南部高は今年の春のセンバツ大会に出場した高校。両校は去年の県大会でも対戦しており、その時は桐蔭高が惜敗したらしい。桐蔭高はセンバツの21世紀枠の近畿代表にまで進んだが、残念ながら選ばれることはなかった。この試合はもちろん好ゲームが期待された。OBももちろんその気であったはず。しかし0-0で迎えた3回裏に、南部高が集中打を放って大量7点を奪う。この時はただ集中打だけでなく、桐蔭高の送球ミスなどのエラー3つも加わっていた。5回表に桐蔭高が2本のソロホームランで2点返すが、その裏に3点追加され、結局3-10で7回コールドで桐蔭高は敗退した。
 さすがにOBはショックが大きかったようだ。負けるにしても接戦には持ち込めるとふんでいたはずだ。それが一方的な負けに。ヒット数で負けていたのでまあ負けるのは仕方ないが、それ以上にエラーの差が大きかった。桐蔭高は1イニング3エラーを含む4エラーに対し、南部高はエラー0の堅実な守備。高校野球ではミスが多い方が負けますね。
 秋の大会でリベンジを誓い、再びOBと観戦する約束をする。彼の野球、そして母校に対する熱い想いが伝わった。

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