このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

杵島炭鉱グラウンド

 1930年10月に佐賀県杵島郡大町町に造られた野球場。経営者は杵島炭鉱株式会社。
 大町町をはじめとする杵島郡は江戸時代から石炭産業が盛んで、杵島炭鉱は1937年には県内出炭高109万tのうち83万tを占めた。グラウンドは杵島炭鉱の一種の福祉施設だったのであろう。
 
 杵島炭鉱グラウンドは沢柳政義氏の『野球場建設の研究』にも掲載されている由緒正しき野球場であるが、外野フェンスは石積だったようだ。同書によれば、当時のほとんどの野球場の外野フェンスは板あるいはコンクリートで、石積はこの杵島炭鉱グラウンドが唯一であった。ちなみに高さは0.61m。
 プロ野球公式戦は
1952年と1953年に3試合行われた。しかしこれ以降、佐賀県ではプロ野球公式戦はすっかり行われなくなり、長い間最もプロ野球が行われたことのない県となっていた。
 しかし、1999年に久保田町に佐賀県立森林公園野球場(みどりの森県営球場)が完成すると、46年ぶりに佐賀県でプロ野球公式戦が行われた。
 ちなみに、現在最も長くプロ野球公式戦が開催されていない県は滋賀県で、1956年を最後に行われていない。

佐賀市民グラウンド
チームチーム
1950421西日本パイレーツ40112410中日ドラゴンズ
195063大洋ホエールズ124126210西日本パイレーツ
1952421大洋ホエールズ8015110松竹ロビンス
唐津舞鶴グラウンド
チームチーム
1951812毎日オリオンズ7036011阪急ブレーブス
祐徳国際グラウンド
チームチーム
195241西鉄ライオンズ1015214阪急ブレーブス
杵島炭鉱グラウンド
チームチーム
1952720西鉄ライオンズ17369014東急フライヤーズ
1952720西鉄ライオンズ1629517東急フライヤーズ
1953412西鉄ライオンズ811314東急フライヤーズ

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