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JR日南線油津駅の南方約300mのところに所在する。野球場一帯は日南第2公園となっている。もっとも野球場くらいしかないが。広島東洋カープの春季キャンプ地として知られている。
カープが初めて日南でキャンプをしたのは1963年のことである。前年末の白石勝巳氏の監督復帰を機に、球団は県外キャンプの実施を決定した。それまで春季キャンプは呉二河球場で行われていた。そこで候補にあがったのが1962年8月に完成したばかりの天福球場のある日南市であった。
「二月の気温は鹿児島より三度も高く、雨もほとんどが夜降って朝には上がる」という好環境。
カープのキャンプ計画を知った当時の日南市長は「日南の名をPRできるし、経済面のメリットも大きい」と喜んだ。しかし、市民にとってプロ野球は身近な存在ではなく、しかもメディアにもほとんど登場することもないカープなので、どのように盛り上げるか苦労したようだ。
1963年1月25日のキャンプ初日、日南市役所から天福球場までの約4kmのパレードを実施した。天福球場にはこいのぼりが泳いだ。
参考文献
中国新聞社編(1999):『カープ50年〜夢を追って』中国新聞社.
解説 (いの一番さん)
両翼99m、センター122.4m。
3連休(2月9〜11日)を利用して九州に行ってきました。
目的は野球と関係ないものだったのですが、
カープ2軍がキャンプを行っている日南市の天福球場にも立ち寄ってきました。
この球場はJR日南線の油津駅から徒歩5分という便利のいい場所にあります。
初めて生で見る球場には感激しましたが、それと同時にボロさにも驚きました。
ここは築約40年になりますが、ネット裏の“座席”はコンクリートが階段状になっているだけ、
そしておまけに何とフェンスにラバーが貼られていないのです。プロ球団がキャンプしている球場なのに…
ですから、事故にならないようにフェンス前2,3mのところにぐるりとネットを設置しており、
まるでかつての甲子園のラッキーゾーンのようです。
これは何とも悲しい。日南市役所さん、何とかしてくださいな。
それから、ちょうど今日(2月16日)の中国新聞に天福球場の話題が載っておりました。
1962年8月に完成したこの球場も築40年と老朽化が進み、
日南市役所では昨年6月に「天福公園基本計画策定委員会」(委員長は市の助役)を組織して、
球場のリニューアルを計画しているそうです。
内容はダッグアウトやトイレの改装、食堂の新設、駐車場の拡張、内野スタンドの改修等だそうです。
多分、来年度の事業として行われるのでしょうが、改装された球場に期待しましょう。
(2002年2月19日)
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