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新聞記事の向こう側




[1/80sec F9 70mm A-mode FUJI SUPERIA 800] October 13 2001.


最多6万553観衆前に浦和“赤っ恥”
浦和5連敗また降格の可能性も
ペットボトル投げ返しで路木が謝罪


これらの見出しに見覚えがあるでしょうか?
全て去る10月13日に行われたJ1リーグ第2ステージ第8節。
浦和レッドダイヤモンズ対横浜Fマリノスの新聞記事の見出しです。

この日はさいたまスタジアム2002のこけらおどしという、レッズにとって大事な一戦であり、
またJ1残留をかけて戦うにあたって落とすことの出来ない大事な一戦でもありました。
マリノスも同様にJ2降格を回避する為に一戦も落としたくない。それは同じでしょう。

結果を述べますと、0−2でマリノスの勝利。
レッズは新ホームでの勝利を飾れなかったばかりか、攻守共に不味い面を見せ、
大いにサポーターの不評を買ったのでした。

ではその問題点とは?
●開始10分以内の失点
●終了10分以内の失点
●2失点の原因共、選手自身のミスジャッチメント
●戦略の見えない・伝わらない攻撃

詳細は新聞紙面やネットニュースでも多数記載されていますが、現場で見ていて歯痒かったです。
明らかにゲームメーカーの不在を露呈していました。
そして各選手が自ら切り込んでいくということを放棄し、ボール回しの際にパスカットされることの連続だったのです。


[20mm F8 絞り優先AE AGFA Vista 800] October 13 2001.


そんな浦和レッズのホームゲーム。
60553人の大観衆・サポーターがそんなゲームを許す訳もありません。
前半終了近くから声援にヤジが混ざり始めました。
後半半ばに事態を何とか改善しようと切り込んでいくエメルソンのプレイには大いに沸き返りました。
しかし、残り時間が少なくなって来たところ。
サポーター達も、「ここで入れられたらおしまいだぞ!」と叫んでいるその目の前で失点。
この失点で2割近くの観客が失望して席を立ったのは事実です。
さらにロスタイムに入っても、果敢に攻め込むことなく終わってしまった攻撃。
グラウンドと観客席の間に陣取る報道陣の心配そうな表情が、或る意味全てを物語っていました。

試合終了後、レッズの選手達が挨拶に回って来た時に事件が起こりました。
とはいっても、ペットボトルが投げ込まれただけですが、それでも充分に危険な行為には違いありません。
新聞報道はこの行為をこぞって取り上げましたが、同時に発せられた声には全く触れられていないのです。
「ペットボトルなんか投げるんじゃねぇよ」
「危ねぇことすんな」

これらの声がサポーターから発せられていたことをどうして伝えないのでしょう?
確かに言葉は汚いかもしれません。場の雰囲気も決して穏便ではなかったかも知れません。
でも、行き過ぎたサポーターを諌めるのもサポーターなのです。

確かに私は報道の人間としてスタジアムにはいませんでした。
長年TVで見ていたとは言え、私が実際に会場に足を運び始めてまた1年ちょっとしか経っていません。
そんなお前に何が分かると言われても仕方ないかもしれません。

しかし私はレッズサポーターチームの御厚意で、コーナーポール直後の最前列にいました。
更にサポーターチームにも様々なタイプがあります。
しかしどのチームの人達も、サッカーとレッズを愛する良い人達です。
そのことは1年を通じて私自身が感じ取った事実なのです。
それだけに、本当に一握りの行き過ぎたファンの行動を全てのサポーターに当てはめる報道には辟易するのです。


「悪行は話題になり、善行は話題にならない」
そのような報道のあり方は、本当にスポーツ新聞だけで沢山です。
決してレッズサポーター達はフーリガンなどではないのですから。
さらには、フーリガンが如き行為を行う人に、サポーターを名乗る資格などないのですから。


でも、さいたまスタジアムへのアクセス。どうにかならないものですかね?



[28mm F8 絞り優先AE AGFA Vista800] October 13 2001.




October 24 2001. ver1.10
October 16 2001. ver1.00



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