このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


C1266号機(ARII製品改造)



謎めくC型 

E10と替わり、アリイの中でもダメダメ製品のひとつに数えられるC12、これに相反する
2社によるブラス製の方は、何れも少量生産品故に入手が困難、その上、高価という理由
により、この?と思えるアリイのC12、意外にや市場でもなかなか人気を保っています。
個人的には「どこがC12?」だか。(^_^;)                     

......とまぁ、これは同社製品の多くに言える事ではありますが.....(爆)
  むしろ、堂々と自由形を国鉄正式蒸気として発売される心意気に拍手を送りたい。。。 

さて、今回は(C12と呼ぶよりK100に近い)謎多きこの模型を「何処まで似せれる?」
これがお題目.....特定号機化したのではありませんが、ご参考して頂ければ幸いです。  


走行性は申し分ない...

先ず、ボイラーが太いというのは致し方ないとしても、それを感じさせないようにキャブ
形状をてきとー?(素人以下だわ)にいぢったのが、アリイ製C12の致命的欠陥なんです
ね、きっと.....そこで先ず、キャブ側面と屋根のR形状の修正を行って....まるで「モーレツ
ア太郎」に出てくる“でこっぱち”の様なイメージを取り去る工作が主体になります。

側面は全てのモールドをペーパーで撤去、窓高さを約1.2mm前後、少し上げて更にコメ
カミを狭くしました。取り去ったモールドは金属線やエッチングパーツ等で新規に取り
付けてあります。窓枠はサイズの近い電車用を一部修正して使っています。これに合わ
せてキャブドアの手すりも新規に取り付け。ひさしはエバーグリーンのプラ帯板。後部
妻板はハシゴと解放テコとステップの交換。水タンク蓋の取っ手、煙室庫ハンドル、握
り棒、キャブ屋根吊り金具....当初の予定よりも細かな部分で大幅に手直しする事となり
ました。                                   


下回りはE10同様に、配管類を全て作り直し。確かエアータンクも新規に作り直した記憶
がありますが、かなり以前に製作したので、その他の追加・修正箇所については、もう忘
れてしまいました。しかし肝心のボイラー径は未修正。(^_^;) それでもかなりイメージ
が向上したのでは?(最後までボイラー径を直すか否か?で、とても悩みましたが......)

またナンバープレートはトレインショップ製に付属するものを、そのまま取り付けてあり
ます。エアホースと鎖も含め、概ね、この車輌もスタンダード的な内容でまとめました。

そうそう、トレインショップ製品での先台車枠の表現に心を奪われたので、同じ様な方法
で表現してみました。塗装の方も、いまさら言うまでもなくいつも通りの行程で仕立てて
あります。これでどうにかC12と思えるよーなプロポーションになったのではないかと....

この様にキャブの小型化や窓の大きさと位置の見直しを図るだけでも(天窓の新規作り直
しも含め、フルスクラッチに近い労力は必要ですが)ARII製品そのままよりは、格段の差
ではないでしょうか・・・                            


はてさて、同じアリイ製品がもう1両あれば、次回にボイラー径の修正も試みたいとは思
いましたが、この車輌でさえかなりの手間暇を費やしてしまった為、簡単にもうひとつ!
という訳にもいかないンだよね。                         

この車輌を完成させた後日談ですが.....                       
先日、RMM誌や「N蒸気の世界」の主催等でご活躍されております吉村氏とお会いした際
同氏作品のC56(ARIIベースながらもボイラー径もスケールに準じており一見してブラス
製品と見まがう程の素晴らしさ!)についてお伺いした処、自分には思いもつかなかった
手法(その技法に驚いてしまいつつ「なるほど!」と感銘を受けました。全く持って吉村
氏の創意工夫に敬服した次第です.......自分には同じ手法では出来そうにもないですぅ。)

 


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しらさぎ鉄道(株)

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