このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


C622(KATO改造)



C622号機(ニセコ時代末期) 
小改造の頁にて既に紹介済みのC622を、全面的にリビルトしてみました。内容的にはリン
クをさせて頂いてる吉村氏作品には遠く及びませんし、手法的にも従来から広く知れ渡ってい
る方法で行っている為、珍しいという訳ではないのですが、今回、見新しい事柄として、幾つ
かの要素を盛り込みました。ただ、小梅大路の車両は極力、取り付け強度に留意しているので
北海道仕様としてやむおえない箇所は除き、取り付け強度の確保できないデティールは行って
いません。(とはいえ、後でBロッドと砂巻き管のデティールも追加する事になるのですが)


強度的に不安がある為、Bロッドは簡易的な表現に留めてます。


 
新しい試みとして、まずボイラー、テンダー(側面)の表面仕上げ。当初では、ウエザリング
塗装を施した時の相乗効果を期待し、あえて鋼板の“うねり(波打ち感)”の彫刻を施しまし
たが、後に塗装のみでも再現が可能な事が解り、テンダーのみ新製し直してあります。また空
気作用管は0.1mmの隣銅線を使用しています。(苦労しました。)従来では接着剤orハンダで
計5本の細い線をまとめるのですが、この作例では、それを一切行わず、本体に固定する金具
(帯板)部分でしか固定されていません。つまり各金具間では、5本が単独で独立している為
その僅かな隙間からボイラー表面が見えるという....最近発売開始されたピノチオのHO製品で表
現された事を「 Nでも出来ないか?」と願い、こんな仕立てとなりましたが...        

また些細な事ですが、KATOのC62は日本のビッグボーイ風な感じがします。というのは、ボ
イラー長が安全弁以降(つまり火室)が極端に長く、実機とはかけ離れたシルエットとなるの
でこれを短縮しています。不思議とこの工作を施した作例が今までに無いので、この場にて紹
介した次第です。尚、この工作は簡単でキャブを取り外しキャブ側のボイラーを数ミリカット
するだけですが、効果は大きいと個人的には思っています。同時にキャブのモーターにかぶる
ウエイトを取り去ると、真横からみた時、キャブ扉の窓が“素通し”となり、対面の景色がみ
えるという相乗効果もあります。                           

それとデフの取り付けに関してです。裏の補強リブをデフ下端より長くとり、取り付けの際に
は、予めランボードの所定の位置に空けられた穴を貫通し90度の角度で内側に曲げて固定しま
した。この方法はかなり強固に固定できるので、デフをエッチングパーツに変更する方々には
朗報ではないかと自負しております。これにつきましては機会をみて詳しく説明させて頂きま
すので、改めてご興味おありの方々は一度お試しあれ。                 

この他としては、前照灯の点灯化に伴い、前後の標識灯が車体の進行にあわせ赤く灯る様にと
ギミックを施しました。これは微調整が非常にシビアで、ユニットや用いた光学繊維等の位置
がずれると光量が大幅に変化して(概ね少なくなる様子)かなり神経質になりました。あまり
行いたくない工作ではあります。

ドーム形状修正等、他にも各部にテコ入れてます。


 

警戒色も押さえた黄色としています。
C623やC5560が未だ未完成なのに、なんでこんなものを...と思いきや、実は、最近発売され
たKATO9600のスケールが従来より小さいという事で、同社の今後に発売する形式にも期待
すべく、これ以前の製品を全て手放す事にしたのですが、手持ちのKATO用の銀河パーツも同
時に不要となる為「それならば車体に取り付けた状態で放出しよう」と考え制作を始めたので
すが、やはり好きな車両なので、制作中は常に己が楽しめる内容としたら、この様な仕上がり
になりました。ボイラーは未だKATOの面影がうっすら残っていますが、これは従来の製品と
比較した場合、違和感を感じない程度の長さに留めています。尚、これに続く第2弾として、
(案の定)KATO ベースのC623を仕上げましたので、こちらも機会をみてご案内します。 

技法的には、このC622とほぼ同じ手法にて制作してますが、後発という事もあり、仕上がり
はC623の方が完成度は高く、またこのC623でも新たな試みを行っていますので、この場で
紹介しきれない事柄は、改めてそちらにて。。。                    





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しらさぎ鉄道(株)

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