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| C622号機(ニセコ時代末期) | |
| 小改造の頁にて既に紹介済みのC622を、全面的にリビルトしてみました。内容的にはリン
クをさせて頂いてる吉村氏作品には遠く及びませんし、手法的にも従来から広く知れ渡ってい
る方法で行っている為、珍しいという訳ではないのですが、今回、見新しい事柄として、幾つ
かの要素を盛り込みました。ただ、小梅大路の車両は極力、取り付け強度に留意しているので
北海道仕様としてやむおえない箇所は除き、取り付け強度の確保できないデティールは行って
いません。(とはいえ、後でBロッドと砂巻き管のデティールも追加する事になるのですが)
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強度的に不安がある為、Bロッドは簡易的な表現に留めてます。 |
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| 新しい試みとして、まずボイラー、テンダー(側面)の表面仕上げ。当初では、ウエザリング
塗装を施した時の相乗効果を期待し、あえて鋼板の“うねり(波打ち感)”の彫刻を施しまし
たが、後に塗装のみでも再現が可能な事が解り、テンダーのみ新製し直してあります。また空
気作用管は0.1mmの隣銅線を使用しています。(苦労しました。)従来では接着剤orハンダで
計5本の細い線をまとめるのですが、この作例では、それを一切行わず、本体に固定する金具
(帯板)部分でしか固定されていません。つまり各金具間では、5本が単独で独立している為
その僅かな隙間からボイラー表面が見えるという....最近発売開始されたピノチオのHO製品で表
現された事を「 Nでも出来ないか?」と願い、こんな仕立てとなりましたが...
また些細な事ですが、KATOのC62は日本のビッグボーイ風な感じがします。というのは、ボ
イラー長が安全弁以降(つまり火室)が極端に長く、実機とはかけ離れたシルエットとなるの
でこれを短縮しています。不思議とこの工作を施した作例が今までに無いので、この場にて紹
介した次第です。尚、この工作は簡単でキャブを取り外しキャブ側のボイラーを数ミリカット
するだけですが、効果は大きいと個人的には思っています。同時にキャブのモーターにかぶる
ウエイトを取り去ると、真横からみた時、キャブ扉の窓が“素通し”となり、対面の景色がみ
えるという相乗効果もあります。
それとデフの取り付けに関してです。裏の補強リブをデフ下端より長くとり、取り付けの際に
は、予めランボードの所定の位置に空けられた穴を貫通し90度の角度で内側に曲げて固定しま
した。この方法はかなり強固に固定できるので、デフをエッチングパーツに変更する方々には
朗報ではないかと自負しております。これにつきましては機会をみて詳しく説明させて頂きま
すので、改めてご興味おありの方々は一度お試しあれ。
この他としては、前照灯の点灯化に伴い、前後の標識灯が車体の進行にあわせ赤く灯る様にと
ギミックを施しました。これは微調整が非常にシビアで、ユニットや用いた光学繊維等の位置
がずれると光量が大幅に変化して(概ね少なくなる様子)かなり神経質になりました。あまり
行いたくない工作ではあります。
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ドーム形状修正等、他にも各部にテコ入れてます。 |
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警戒色も押さえた黄色としています。 | C623やC5560が未だ未完成なのに、なんでこんなものを...と思いきや、実は、最近発売され
たKATO9600のスケールが従来より小さいという事で、同社の今後に発売する形式にも期待
すべく、これ以前の製品を全て手放す事にしたのですが、手持ちのKATO用の銀河パーツも同
時に不要となる為「それならば車体に取り付けた状態で放出しよう」と考え制作を始めたので
すが、やはり好きな車両なので、制作中は常に己が楽しめる内容としたら、この様な仕上がり
になりました。ボイラーは未だKATOの面影がうっすら残っていますが、これは従来の製品と
比較した場合、違和感を感じない程度の長さに留めています。尚、これに続く第2弾として、
(案の定)KATO ベースのC623を仕上げましたので、こちらも機会をみてご案内します。
技法的には、このC622とほぼ同じ手法にて制作してますが、後発という事もあり、仕上がり
はC623の方が完成度は高く、またこのC623でも新たな試みを行っていますので、この場で
紹介しきれない事柄は、改めてそちらにて。。。
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