| 図 書 室
“図書室”と呼称しているので、本来ならば「事務所」内にて紹介すべき事柄なのですが
過去において、数名のお方からのお問い合わせが多かった為、トップページからご訪問
出来る様に配慮致しました。
此処では当機関庫の蔵書の中より、大路工場長のお薦め・もしくはそうでないもの等を
(個人的な見解ではありますが)一言コメントを添えてご案内しております。
尚、これらの資料に関してのお問い合わせ、ご質問等には一切お応え出来かねますので
予め、ご了承の程、宜しく御願いします。
| 【C62用の資料】
●「鉄道ファン400号」
C62特集〜C62全機の簡素なプロフィール、エンジンの青図を掲載。
・文献による資料的価値が高く、各車両に施された多様な装備の履歴を知る手がかり・足が
かりにとなります。
●「驀進!C62ニセコ」
C623復活後の記事とC623を問わず現役時代の小樽築港のC62達を掲載。
・資料的価値が殆ど無く、折り込みのC622のモノクロ写真が唯一の参考資料となるが、
似たような写真は他の書籍でも多数みられる。C623に関しては渡道まもない頃の写真
が掲載されており、これは紛れもなく貴重な1枚。
●「栄光の機関車C62」(鉄道ジャーナル別冊)昭和46年発行
・C623の現役時代において非公式側の発電機周りの配管が容易に解る写真等もあり資料
性は高い。よって現役時代のC623を正確に模すなら必需の1冊。
●「昭和40年代の蒸気機関車写真集_機関区と機関車1ハドソン編」タクト・ワン社
・近年発行された書籍の中でもかなり素晴らしい1冊。2476円と値段も安価でお勧め
の1冊。
●「永遠の蒸気機関車」彰文社 昭和46年発行
C622の特大4面ポスター、LPレコード付録
・前後左右の写真による特大ポスターに最大の価値有り。古書故、」付録類が欠品して
いる可能性もあり、状態もさまざまなので、中古市場を探す場合には注意が必要。
●「スワローエンゼル(上下)」エリエイ出版
・C62愛好の祖:松本氏の著書だけあり1冊が15750円と高価ではあるが必見には違い
ない一冊。数年前に発売されたので入手出来る可能性は高い。因みにC622&3等の模型
製作の資料としての購入であれば「上巻」のみの購入で充分かと....(^_^;)\('_') オイオイ.....
(「下巻」は、特にC6215&16の写真が目立つ)
●「HUDSON_C62」エリエイ出版
・今や伝説的な図書の筆頭。市場でもプレミア価格にて取引される程の人気がある。但
し小樽築港時代のC622&3に限定すれば、あえて今更購入する様な内容でも無く、充
分、他の書籍で賄う事が可能。本書の最大の魅力は、なんと行っても全国各地で活躍
した全49両の把握が出来る事。各機関庫での形態の差異も解りやすく、所有しておい
て全く損は無く、現在でのプレミア価格も頷ける次第。古書故、一部に間違った記載
が見られるのは致し方ない処かな.....しいては将来には改訂版を望みたい。
(近年、ついに再販されました。)
●「C623 軌跡」
須田製版〜北海道鉄道文化協議会が監修の上、ことC623に関しては最高の資料。
・恐らく過去に発行された書籍の中でC623の履歴が最も細かに記されている。これは小
樽築港に在籍していた他のC62にも当てはまるので、このような文献資料として他にも
多くの価値があり北海道型のC62を製作されるなら、真っ先に必読する事をお勧めしま
す。掲載された画像には復活後の写真も多いので、これは余り参考にならない。しかし
唯一、タブレット受けや回転火の粉止めの図面が掲載されているのは、自分が知る限り
今のところ本書だけ。
試験採用の為、一時的ではあるけれど、貴重なC6242の回転火の粉止めが装着された
写真もあり、これは松本氏の著書において、一部の記述の過ちを証明するものである。
(恐らく松本氏は一時的な装着を認めなかった為「C6242は回転火の粉止めが未装着」
と記載したのであろうと推測される。)
●「小学館ビデオ_機関車C62」
・現在はDVDでも併売されているので、より解像度の高い?DVD版をお勧め。C622&3
のテンダー後部妻板のデティールの違いが解る他、ウェザリング塗装を施す資料とな
る、現在では貴重な動く函館本線上のC62の資料です。
●「RMM(1997-2)」
蒸気にハマる!〜吉田弘氏製作13mmゲージによるC622とC623の製作記事。(必見)
・C622のデティールは実機に忠実なのですが、残念なのはC623に限り現役時代と復活
一部のデティールの混同が見られる点。(同じ事が当方のブラスC623にも言えるので
あまり偉そうな事は言えませんが.....)
しかし、それでも過去から現在に至るまで最高水準に位置する素晴らしい2両である事
には間違い有りません。
以上、これらが、個人的な見解ではあるけれど、現役時代のC62の製作への参考書となります。
他にも多くの資料がありますが、前述「昭和40年代〜」と同様、小樽築港時代に限定しての抜粋
により、この場では省略しました。
因みに、数年前に発売された、えい出版の2冊......
「C62の肖像」「C62団塊の蒸気機関車」
自分には....
これらは全く役にたたないどころか本書の製作にあたり、全てを「HUDSON_C62」等、松本氏の
著書に頼り、誤述された箇所も訂正無くそのまま掲載、全体的にも新たな見解が見られない事等々
により(著名な、いのうえ・こーいち氏が監修されているのに...)私が知る限り最低の部類に属す
る“雑誌”かと。。。
とは言え、C629を再現するには、嬉しいカットが2枚あるので、個人的には“割高な買い物”と
諦めました...予約購入だったので、それぞれ2冊も買っちゃったのが、我ながら情けない。(爆)
現在も発売されているものは、ご自身で内容を御確認が出来るかと思います。
廃版となっている書籍につきましては、古書専門店やネットオークション等で時折、見かけること
もあるかと思います。
尚、以上につきまして、あくまで小梅大路機関庫に於ける個人的な存在価値観による記述故、これ
らに関してのご質問等のお問い合わせはご遠慮願います。メールでのご質問等には一切お応え出来
かねますので、予め、ご了承下さいませ。
2003.6.8 大路
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