このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
これは、日本刀を作るための鋼を炎の中に入れて熱しているところです。鋼を熱した後、叩いて鍛え、のばし、それを重ね合わせて、また炎の中に入れる。その行程のくり返しが、強くて切れ味の良い日本刀を生むのです。
写真の中で炎を見つめていらっしゃる方は、現在、岡山県の重要無形文化財保持者で、津山在住の刀匠・安藤さん。私が高校時代お世話になった先生と安藤さんが旧知の仲であることから、その仕事場を見学させていただくことが出来ました。
ふいごを手で動かして風を送り、炎を大きくして温度を上昇させる。その炎の調子をじっと見ながら、その場その場の最適な温度になるようにする。炎の温度が狂うと、良い鋼にならず、出来の良い日本刀にはならないそうです。
ふいごを動かす手の調子と、真剣な眼差し。悠久の時をかけて培われてきた匠の技を、そこに見ることができます。
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |