このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

男のロマン ブルートレイン


夜汽車にはきっと忘れていた何かがある

  
終着南宮崎で休息をとる「彗星」(2005年10月のダイヤ改正で廃止されました)



寝台列車に乗ろう!
寝台列車に乗ってみようと思った場合一体どういう切符を 買わないといけないのか、基本的な事を簡潔にまとめます。
寝台列車に乗るためには基本的に
乗車券+特急券(急行なら急行券)+寝台券が必要になります。
寝台列車は全席指定列車ですので寝台券がないと乗車する事はできません。乗車券は発駅から着駅までの運賃です。
特急券は乗車距離によって料金が変わりますが 寝台列車利用の場合は通常期の510円引きで計算します。
特急料金には上限があり601キロ以上利用した場合3150円が上限となり、それ以降は距離に関係なく料金は上がりません。
寝台券は利用する寝台により、それぞれ料金が異なります。
基本的に寝台には
A寝台(グリーン車相当)とB寝台(普通車相当)に区別されています。
このA寝台、B寝台から更に細かくグレード分けされているのですが 下記にて各寝台の料金も説明します。

A寝台2人用個室
(2人用個室を1人で使う場合も運賃、特急料金、寝台料金が2人分必要です。)
エクセレントスイート36530円(1人)
スーペリアツイン28380円(1人)
スイート25490円(1人)
カシオペアスイート25490円(1人)
カシオペアデラックス17180円(1人)
カシオペアツイン13350円(1人)
ツインデラックス13350円(1人)

A寝台1人用個室
ロイヤル17180円
シングルデラックス13350円

A寝台
開放2段式(下段)10500円
開放2段式(上段)9540円

B寝台2人用個室
(2人用個室を1人で使う場合も運賃、特急料金、寝台料金が2人分必要です。)
 
ツイン8160円(1人)
サンライズツイン7350円(1人)
デュエット6300円(1人)

B寝台1人用個室
シングルツイン9170円
シングル7350円
ソロ6300円

B寝台
客車2段式(上下段とも)6300円
電車3段式(上段・中段)5250円
電車3段式(下段)6300円


なお寝台列車には寝台ではなく座席扱いとなる車両が連結されている列車があります。
この車両を利用する場合は寝台料金が不要で運賃と指定席特急料金だけで乗車する事ができます。

「ゴロンとシート」「のびのびカーペット」「レガートシート」「ノビノビ座席」がその車両です。
「レガートシート」は夜行高速バスのような3列座席でリクライニングを深く倒す事ができ快適に休む事ができます。
「ゴロンとシート」は通常の2段式B寝台から寝具を省略してありますが寝台料金が不要とかなりのお得な車両です。
「ノビノビ座席」と「のびのびカーペット」はカーペット敷きに簡単な仕切りがついていて横になる事ができる2段構造の
大部屋タイプの車両です。こういった車両を上手く利用するとお得に寝台列車を利用する事ができます。
横になりながら移動できるのは楽ですし、他にはない大きなメリットではないでしょうか?。
また昼間走行する時間帯が長い寝台列車などでは特例として昼行区間が設定されている列車もあり
昼行区間は乗車券と立席特急券のみで寝台列車を利用する事が可能です(通称ヒルネ区間)。
立席特急券は座席の指定はされていませんが空いている寝台を座席として利用する事ができます。


(注意 上記の料金は運賃改正などで変わっている場合があります。
利用する場合は時刻表などで正確な料金を調べる事ををおすすめします。)

寝台特急列車

さくら号(注 2005年3月のダイヤ改正で廃止されました)
東京ー長崎間  B寝台、B個室寝台(ソロ)
車内販売 朝のみ

さくら号B寝台写真
さくら号B寝台1人用個室ソロ写真
さくら号写真
夜の鳥栖で佇むさくら号

はやぶさ号(注 2009年3月のダイヤ改正で廃止されました)


東京ー熊本間  A寝台個室(シングルDX)、B寝台個室(ソロ)、B寝台
車内販売 朝のみ 東京ー門司間は富士号と併結運転

はやぶさ号写真
さくら、はやぶさ号写真

富士号(注 2009年3月のダイヤ改正で廃止されました)


東京ー大分間  A寝台個室(シングルDX)、B寝台個室(ソロ)、B寝台
はやぶさ号と同じです

富士号写真
東京にて回送列車を牽引する富士牽引機関車写真
東京に入線する富士・はやぶさ号写真

あさかぜ号(注 2005年3月のダイヤ改正で廃止されました)
東京ー下関間  A寝台個室(シングルDX)、B寝台、ラウンジカー
車内販売 朝のみ

あさかぜ号写真
あさかぜ号写真2

出雲号 (注 2006年3月のダイヤ改正で廃止されました)
東京ー出雲市間  A寝台個室(シングルDX)、B寝台、食堂車(非営業)
車内販売 朝のみ

出雲号写真

サンライズ出雲号
東京ー出雲市間  A寝台個室(シングルDX)、B寝台個室(ソロ、シングル、シングルツイン)
B寝台2人用個室(サンライズツイン)、ノビノビ座席
車内販売 朝のみ。 東京ー岡山間サンライズ瀬戸号と併結運転

車両基地にて体を休めるサンライズと寝台急行銀河

サンライズ瀬戸号
東京ー高松間  A寝台個室(シングルDX)、B寝台個室(ソロ、シングル、シングルツイン)
B寝台2人用個室(サンライズツイン)、ノビノビ座席
サンライズ出雲号と同じです。

サンライズ車両

なは号(注 2008年3月のダイヤ改正で廃止されました)

京都ー熊本間  B寝台個室(ソロ)、B寝台2人用個室(デュエット)
B寝台 京都ー鳥栖間はあかつき号と併結運転

彗星号(注 2005年10月のダイヤ改正で廃止されました)
新大阪ー南宮崎間  B寝台1人用個室(ソロ)、B寝台

彗星号写真
彗星号B寝台1人用個室ソロ外観
彗星号B寝台1人用個室ソロ廊下
彗星号B寝台1人用個室ソロ写真

あかつき号(注 2008年3月のダイヤ改正で廃止されました)

京都ー長崎・佐世保間  A寝台(シングルDX)、B寝台個室(シングルツイン)
B寝台2人用個室(ツイン)、B寝台、レガートシート
京都ー鳥栖間でなは号と併結運転

あかつき・彗星号写真
あかつき号レガートシート写真
あかつき号B寝台写真

日本海号(注 2008年3月のダイヤ改正で1往復に削減されました)

大阪ー青森間  A個室寝台(シングルDX)、B寝台

北斗星号(注 2008年3月のダイヤ改正で1往復に削減されました)

上野ー札幌間  A寝台個室(ロイヤル)、A寝台2人用個室(ツインDX)
B寝台個室(ソロ)、B寝台2人用個室(デュエット)、B寝台コンパートメント、
B寝台、ロビー室、食堂車(夕食予約制)、車内販売 あり

北斗星号写真

はくつる号(注 2002年12月廃止されました)
上野ー青森間  A寝台個室(シングルDX)、B寝台

あけぼの号
上野ー青森間(奥羽本線経由)  A寝台個室(シングルDX)
B寝台個室(ソロ)、B寝台、ゴロンとシート

北陸号
上野ー金沢間  A寝台個室(シングルDX)、B寝台個室(ソロ)
B寝台



臨時寝台特急列車

カシオペア号
上野ー札幌間  A寝台2人用個室(カシオペアDX、カシオペアスイート)、A寝台2人用個室(カシオペアツイン)
ラウンジカー、食堂車(夕食予約制)

カシオペア号写真
カシオペア号写真2
カシオペア号写真3

トワイライトエクスプレス号
大阪ー札幌間  A寝台個室(ロイヤル)、A寝台2人用個室(スイート)、
B寝台個室(シングルツイン)、B寝台2人用個室(ツイン)、B寝台、サロンカー
食堂車(夕食予約制)

トワイライトエクスプレス号写真
トワイライトエクスプレス号写真2
トワイライトエクスプレス号写真3

エルム号
上野ー札幌間  B寝台

北斗星81、82号
上野ー札幌間  A寝台個室(ロイヤル)、A寝台2人用個室(ツインDX)
B寝台個室、B寝台2人用個室、B寝台コンパートメント、B寝台
ロビーカー、食堂車(夕食予約制)

夢空間北斗星号
上野ー札幌間 A寝台2人用個室(エクセレントスイート、スーペリアツイン、ツインDX)
B寝台、ダイニングカー、ラウンジカー)

夢空間車両写真

サンライズゆめ号
東京ー広島間  A寝台個室(シングルDX)、B寝台個室(ソロ、シングル、シングルツイン
B寝台2人用個室(サンライズツイン)、ノビノビ座席



寝台急行列車
銀河号(注 2006年3月のダイヤ改正で廃止されました)

東京ー大阪間  A寝台、B寝台

きたぐに号
大阪ー新潟間  A寝台、B寝台、グリーン車

はまなす号
青森ー札幌間  B寝台、座席車(のびのびカーペット)



臨時寝台急行列車

ホワイトスノー安比・盛岡号
上野ー安比高原間  B寝台



臨時寝台快速列車

ムーンライト八重垣
京都ー出雲市間  B寝台、座席車

ムーンライト東京
東京ー仙台間 B寝台


車両紹介

寝台客車

客車とは?
客車とは車両自体に動力が搭載されておらず、機関車に牽引される事で
運用される車両。車両自体に動力機器(モーターなど)が搭載されてないので
静かな車内環境と乗り心地のよさが特徴。また機関車を付け替える事で
電化区間、非電化区間の乗り入れが比較的容易であること。
欠点は機関車を先頭にする必要があり、折り返し駅などで機関車の付け替え作業が
必要になる事。発車時、機関車への負担を減らす為に設けられている連結器の
遊びによりガックンと衝撃が発生しやすい事。また機関車に動力を依存する為に
加減速が弱く、最高速度も低い。よって現在の在来線の高速化についていけず
特に昼間の走行時に足の速い電車特急の運行の邪魔になっている面が否めない。


20系
寝台特急用に製作された初の車両。それまで使われていた10系寝台客車から
大幅にグレードアップされた。その青い車体は、親しみを込めて
ブルートレインと呼ばれる事になる。全車両に冷房が搭載されたり
個室寝台が投入されたりなど当時の常識を打ち破る豪華な車両は「走るホテル」とも
呼ばれた。客室電源は電源車を連結した集中電源方式。
残念ながら平成10年3月31日最後まで残った2両を最後に形式消滅。

(20系車両構成)
A寝台1人用個室、A寝台2人用個室、開放式A寝台、B寝台
グリーン座席車、普通座席車、食堂車、電源車

14系
20系は集中電源方式の為、分割運用を行えなかった。そこで分割運用が
できるよう昼行特急用14系客車をベースに製作されたのが14系寝台客車である。
電源車を連結せず客車の床下に発電機を搭載した分散電源方式を採用。
併せて寝台の幅を52センチから70センチに拡大するなどのグレードアップを行った。
現在も定期列車で活躍中。

(14系車両構成)
A寝台1人用個室(シングルDX)、開放式A寝台
B寝台1人用個室(シングルツイン)、2人用B寝台個室(ツイン)
4人用B寝台個室(カルテット)、レガートシート、食堂車

14系写真(富士号緩急車側)

14系15形
昭和47年に発生したきたぐに号の火災事故の教訓から製作された自動消火装置を
備えた分散式電源車両。24系25形の車両をベースに設計された為
外装は青にステンレスの帯、寝台は2段化されている。(現在14系、24系共に2段化されている)

(14系15形車両構成)
A寝台一人用個室(シングルDX)、B寝台1人用個室(ソロ)、B寝台

14系15形写真(さくら号緩急車側)
14系15形写真(B個室寝台ソロ)
14系15形写真(B個室寝台ソロ、2段寝台)

24系
14系は客車の床下に発電機を搭載した為、車内に騒音が入り込み乗客からは
不評だった。寝台車だったので尚更であった。上記のきたぐに号事故の調査により
一時14系の製造が中止され、14系をベースに集中電源方式にしたのが24系である。

(24系車両構成)
 開放式A寝台、B寝台、電源車

24系25形
老朽化が進んだ20系にかわる車両として製作されたのが24系25形である。
青の車体にステンレスの帯、そして寝台の2段化、また20系以来久しぶりの
A寝台個室などグレードアップされている。現在のブルートレインのスタンダード。
トワイライトエクスプレス車両や夢空間車両など超豪華車両などもある。
客室電源は集中電源方式。

(24系25形車両構成)
A寝台2人用個室(エクセレントスイート、スイート、スーペリアツイン、ツインDX)、A寝台一人用個室(ロイヤル、シングルDX)
B寝台2人用個室(デュエット、ツイン)B寝台1人用個室(ソロ、シングルツイン)
B寝台、食堂車、ロビーカー、サロンカー、ダイニングカー、ラウンジカー、電源車)

24系25形写真(あさかぜ号緩急車側)
24系25形写真(電源車)
24系25形写真(ロビーカー、2段寝台)
24系25形写真(トワイライトエクスプレス車両)
24系25形写真(夢空間車両)

E26系
カシオペア号専用の客車として登場した豪華寝台客車。
すべてA寝台2人用個室で統一されておりトワイライトエクスプレス号を超える
日本一の最高級列車として上野ー札幌を往復している。シルバーのオール2階建て
客車という事で見た目のインパクトも大きい。

(E26系車両構成)
A寝台2人用個室(カシオペアスイート、カシオペアDX、カシオペアツイン)
食堂車、ラウンジカー)

E26系写真



寝台電車

電車とは?
電車とは各車両にモーターを搭載し機関車の牽引を必要としない車両。
電動客車の略。特徴は各車両に動力が搭載されているので加減速性能が高く
高速性能もよい。欠点は各車両に動力が搭載されている為、客車と比べ
車内騒音が大きい事と、乗り心地の固さがある事。また客車に比べて
車両の増車、減車など機動的な車両運用がしにくいという面もある。
しかし、車内騒音に関しては吸音材の高機能化により、かなりの静粛さが
確保されるようになっており、また乗り心地もかなり改善されてきている。
また車両運用の面でも現在では電車運行が前提のダイヤとなっており
車両の機動運用の機会は少なくなっているので、それほどデメリットが
以前ほど目立たなくなってきている。


583系
世界初の寝台電車。寝台客車では終着駅に到着するとその日の帰りの列車の時刻まで
運用できず効率が悪い。そこで夜に寝台列車として走り、昼は座席列車として
戻ってこれる車両として製作されたのが583系(581系)である。
夜行は3段寝台の寝台特急として走ることができ、昼行は寝台をしまって
座席特急として運用された。また機関車に牽引される客車ではなく電車なので
加減速性能も良かった。しかし寝台と座席の両立を重視して製作された為
寝台車としても座席車としても中途半端な車両になってしまった。
しかも電車だったので乗りごこちもあまり良くなく、モーターなどで車内騒音も
大きかったので寝台車両としては不評だった。現在は臨時列車や急行列車で
運用されている。直流区間と交流区間(50Hz〜60Hz)を走ることができる。

(583系車両構成)
A寝台開放式、B寝台、グリーン車

285系
583系以来数十年ぶりに製作された寝台電車。583系の反省から285系は
夜行列車専用になった。そのため大幅にグレードアップされる事になった。
A寝台個室にB寝台個室、B寝台2人用個室など寝台は個室化された。
そのほかカーペット敷きで仕切りを設けた寝台料金不要のノビノビ座席などがある。
この車両はサンライズという愛称をつけられ現在はサンライズ出雲号と
サンライズ瀬戸号などで運用されている。

(285系車両構成)
A寝台1人用個室(シングルDX)、B寝台2人用個室(サンライズツイン)
B寝台1人用個室(ソロ、シングル、シングルツイン)、ノビノビ座席

285系写真



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