このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

鉄道談義

第6回 《新宿湘南ラインと埼京線の関係》

上野にて

  新宿湘南ラインが開通して、約1年が経ちました。新宿湘南ラインは大宮〜(新宿経由)〜横浜を結ぶ路線ですが、この路線は埼京線とある関係があります。

1.新宿湘南ラインって一体何?
 新宿湘南ラインは、先程述べたように、大宮から新宿経由で横浜へ結ぶ路線です。これは正式名ではなく、愛称としてつけられました。実際列車は山手貨物線を走行しています。

2.新宿湘南ラインのできる以前
 新宿湘南ラインの開通以前は、東北(宇都宮)・高崎線から池袋へ向かう普通列車や新宿行きの特急列車(例「おはようとちぎ」号)・快速列車(例「ムーンライトえちご」号)が運転されていました。一方、東海道線は、「新宿湘南ライナー」という列車を新宿へ走らせていました。

3.新宿湘南ラインを走行する列車
 列車は主に高崎線から東海道線へ直通する列車と宇都宮線から横須賀線へ直通する列車、新宿および池袋折り返しの東海道線、横須賀線、宇都宮線、高崎線の列車になります。大宮からの停車駅は、赤羽・池袋・新宿・渋谷・恵比寿・大崎・西新井・新川崎・横浜となっています。(東海道線直通は西新井・新川崎は通過。)

4.埼京線との関係
 埼京線は大宮から大崎までを結ぶ路線です。開通当初は、赤羽〜池袋間で赤羽線が正式名称でしたが、赤羽以北の新線開通や新宿方面への延長(山手貨物線への乗り入れ)を経て、現在のように埼京線と呼ばれるようになりました。
 ところで、池袋から大崎までを実際に乗車してみると分かると思いますが、池袋〜大崎間は埼京線と新宿湘南ラインは線路を共用しています。実際、渋谷駅や恵比寿駅では同じホームから、埼京線と新宿湘南ラインの列車が発着します。

 いかがでしたでしょうか。このような仕組みで、新宿湘南ラインは構成されています。将来的には、東京・上野方面からも直通運転を行う計画がでています。このように首都圏の鉄道網は従来から使われていた施設を十分に活用して、新しい路線網を開拓しているのです。

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