このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

MSTSとは?

7000形の運転席

Microsoft Train Simulator(以下MSTS)は、あのマイクロソフトが2001年に発売した鉄道シミュレーターです。

基本のセットだと、日本の小田急小田原線・箱根登山鉄道(箱根湯本まで)・JR九州肥薩線・アメリカの北東回廊(アムトラックのアセラ)、同じくアメリカのマリアス峠、オーストリアのオリエント急行(蒸気機関車牽引)、イギリスのフライングスコッツマン(やはり蒸気)が運転できます。

他車の運転シミュレーターと違うのは、外部視点で自分の運転する列車の走行シーンを眺められたり、車内に入って優雅な旅を楽しんだりすることができます。これは、いいです。

また、各種アドオンソフトで車両や路線を追加したり、自分で路線やアクテブティ(運行設定)を自作することもできます。

と、ここまでは良いのですが、問題はここからです・・・・。

MSTSには「うーん。どうだろう・・・」という点がたくさんあります。

まず「すごい加速と全車ものすごい空気ブレーキ」

一度ノッチを入れるとものすごい加速力で加速します。測ったところ、小田急7000形LSEで0キロからフルノッチにすると、10秒で50キロを越え、2000形でも40キロぐらいになりました。これはすごいです。加速しつづけると、130キロ以上にもなります(小田急はそんなにスピードは出さないはずじゃ・・・)

また2000形で、とある駅のホーム侵入直前で、130キロほど出ていたところで、フルブレーキをかけたら余裕でホームから先頭車がはみ出さずに停車しました。すごい減速力です。(こんなブレーキが実際にあったら中央線の人身事故もなくなるよ・・・)

その他、キハ31はブレーキをオフにした瞬間、ノッチも入れていないのに発車してしまいます。

次に「風景が?」

小田急線だけ見ても、実際の小田急線沿線住民としては、おかしな所がたくさんあります。

一例をご覧ください。

代々木上原です。実際は高架なのですが、どうみても地上駅です。

ご存じ、生田のお隣向ヶ丘遊園。でも、ホームが20m車3両分しかなく、8両の2000形は当然はみだします。LSEもはみ出します。(実際は急行停車駅のため10両です)ホームのスペースはあるのに・・・・。向ヶ丘遊園ほどでないにしても、ホームの長さが短かったり、反対に長い駅も多いです。

また、特徴的な向ヶ丘遊園の駅舎もありませんし、バスターミナル(バスの転車台がある)や、安くておいしい寿司が食べられる「旭寿司」もありません。残念です。

開成。こんなに栄えていたかなぁ?もっと静かな駅だったような・・・。ちなみに小田急の他の所は、建物が実物には遠く及びません・・・・。また、出てくる建物・車がどうもアメリカやヨーロッパ風だったり、同じホームがいろいろな駅で使われていたり・・・

後は、走行音がむちゃくちゃで、今にも分解しそうな音を立てたり、肥薩線のキハ140は警笛部分までヘッドライトで光るし、冬以外の季節でも雪は降るし・・・・

他にもいろいろ?な点がありますが、これぐらいにして・・・・

美しい肥薩線の風景や、アメリカの日本とは比べ物にならないほどすごい貨物列車、また蒸気機関車が運転できるのはすばらしいです。

(肥薩線)スイッチバックの真幸駅を出発したキハ31、これぞ日本のローカル線!

(マリアス峠)とてつもなく長い貨物列車。MSTSのだいごみ!

(フランイグスコッツマン)蒸気の運転は難しいです・・・・・

オリエント急行の優雅な旅。BGMも流れてくる。

ま、小田急を再現するのは無理があったようですが、他の鉄道はいい感じなので、まだ買ってないみなさんは是非見つけたら買うことをおすすめします。

P・S

MSTSの定価は1万円以上。しかし僕はネットオークションでたった1100円でMSTSを落札した。MSTSを定価で買ったという鉄道仲間は怒っていた・・・。ごめんなさい。

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