このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

機動警察パトレイバー 〜ゲームエディション〜
解 説
 バンダイビジュアルがPS2のソフトがメインになり出したころに、(何故か)PSで出したアクションゲーム。
 ストーリーは特車二課第2小隊に配属された新人であるプレイヤーが、同じく新人の空谷みどり巡査(ゲームオリジナルキャラ)と、連続無人レイバー暴走事件に立ち向かっていく物。
システム
 TVアニメを意識してるらしく、ストーリーのみのABパートの間にアクションパートが挟まる形になっている。13話立てで、冒頭の各話タイトルの部分はTV版をもろ意識している。しかし、この流れを意識しすぎたためか、最初の第0ステージではいきなり実戦!(もっとも訓練校の模擬戦だが)。解説書を読んでないと絶対ろくに動かせませんってば!チュートリアルモードとか欲しいところだ。
 後、各シナリオ終了時に新聞が表示されるのだが、クリアとバッドの2パターンしかないのはどうかと思う。シナリオごとに出る評価や発砲の有無に合わせて内容が変われば面白いのに。例えば (評価高・被害僅少・外れ弾無し)「お見事第2小隊 暴走レイバーを鮮やかに停止」(評価低・被害甚大・外れ弾有り)「第2小隊また暴走 とどろく銃声下町壊滅」 と、言った感じで。そうすれば繰り返しプレイにも耐えられるのに。
 ラスト、全クリアすると、データベースとスペシャル(おまけ映像)が見られるのだが、またニューゲームを選ぶと見られなくなるのはどういう事だ(怒)それに対戦モードとかも欲しいところ。
 結論、いまひとつ練り込み不足?
操作性
 シナリオパートに関しては、特に問題なし。台詞の自動送りの設定も解除も楽。
 アクションパートに関しては、正面からしか攻撃できないというのが最大の問題。つかみ操作をしないと格闘できないのもいまひとつ。ただ殴ったり、蹴ったりするだけなら相手を掴む必要って有るの?
 それから主人公のパートナーたる空谷巡査。指揮者なのに、応援しかしないというのはどういう事だ?せめて、相手レイバーを見失ってる時に「(相手レイバーは)右にいます」とか言ってくれないかな・・・。
グラフィック
 シナリオパートは2Dの普通の物。平凡そのもので絵もまぁまぁ。褒めるほどでも無し。
 アクションパートは3D。PSだから、まぁまぁと言ったところ。しかし、レイバーが立ち姿で、肩とかを揺らしてるのは不自然。人間じゃないんだからどっしりと静止して欲しかった。
音楽・ボイス
 声に関しては基本的にオリジナルメンバーのため違和感皆無。しかし、山崎・進士両巡査が出てこないのは寂しいぞ。オリジナルキャラも良い感じ。
 音楽は残念ながら川井さんではない。でも悪くないので良しとしよう。しかし、やっぱりアヴァンタイトルは「Night Stalker」じゃないと決まらないや。
シナリオ
 パトレイバー以外のロボット系アクションでは絶対出てきそうにない、いかにもパトなシナリオもあり結構良し。とはいえ、完璧なまでの一本ルートで分岐がないから、みるだけのABパートは暇そのもの。おまけに視点がしっかりしてない上に、主人公の扱いが軽すぎて(存在感皆無どころか絶無)、隊員としての一体感がいまひとつ。
 登場レイバーは贅沢すぎ、軍用系が大量出演。ストーリーに直接関わらない一般的な出動シナリオとかも欲しかったなぁ、と言うのが正直なところ。
その他
 特になし。
総 評
 ファンなら買って損はしない。得するかどうかは疑問だけど……
 ゲーム難易度は、さほど高くない。アクション系が苦手と思ってる人もさほど苦労することはないだろう。

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