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True Love Story 3
以下<>内の視点で話が進みます。
<TAKANE> 蒼月たかねの視点
<SEKIYA> 関谷(主人公)の視点
<TAKANE>
中学校の放送室。校内放送をしている私にメモが渡される。
何かしらとメモを見た私に、呼び出しの文字と彼、関谷君の名前が目にとまった。
何で彼が呼び出されたのか、何故か気になったけど、
取り敢えず、呼び出しをすることにした。ちょうどかけていた曲が終わる。
「MIDORIさんのアルバム”ever green”より ”三日月”でした。
ここで先生からの呼び出しです。
3年B組の関谷君。山根先生がお呼びです。
昼休み中に職員室に来てください。
繰り返します・・・」
<SEKIYA>
「ここで先生からの呼び出しです。
3年B組の関谷君。山根先生がお呼びです」
蒼月さんの校内放送を聞いていた僕は、いきなり自分の名前が呼ばれてびっくりする。
山根先生が何だろう?もしかしてあれがばれたとか?
取り敢えず職員室に行くことにした。
コンコンとドアを叩いて、
「失礼します」
「関谷か、ちょっとこっちに来てくれ」
山根先生がソファーのあるほうから声をかけてくる。
「まぁ、座って」
「あ、はい」
取り敢えず座る。
「進路の件だが、関谷は古城池が第1志望だったな」
「そうですけど」
「一言でいうと危ないぞ、今の成績じゃ」
「はい」
「そこでだ放課後に補習をやってるんだが参加しないか?」
え、補習。
「興味があるなら、月水金に1時間ほどやってるから見にくるといい。
場所は3年D組だ。参加するしないはともかく、後悔しないように頑張れよ」
「わかりました」
「話はこれだけだ、それじゃ授業に遅れないようにな」
「失礼します」
職員室を出ると蒼月さんがいた。
<SEKIYA>
「あ、関谷くん」
「蒼月さん、校内放送終わったんだ」
「うん、終わったけど。関谷君、なんで先生に呼ばれたの?」
正直に言ったほうが良いよな。別に悪いことをしたわけじゃないし。
「進路についてだよ」
「ふーん、それで関谷くんは何処を受けるの?」
「古城池高校だよ」
「古城池か・・・私も受けようかな」
蒼月さんは、何か言ったようだけど良く聞こえなかった。
「それで、先生は何を言ったの?」
続けて蒼月さんの言ったことは、あまり聞かれたくないことだった。
「・・・ちょっと、難しいって」
「え、えっと・・・」
蒼月さんはちょっと戸惑った表情に成った。そして、
「じゃ、じゃあ。教えてあげる」
「え?」
蒼月さんの言い出したことが理解出来ず、間の抜けた返事になった。
「私が勉強教えるんじゃ駄目かな?」
駄目も何も蒼月さんに教えてもらえるのなら、
「本当に教えくれる?」
「うん、良いよ」
「じゃあ、どうしよう」
蒼月さんは少し考えるような表情をしてから、
「いきなりだけど、今日の放課後、市立図書館でどうかしら?あそこなら静かに勉強できると思うし・・・」
「大丈夫だよ、別に用事があるわけじゃないし」
僕がそう言うと、蒼月さんは微笑みながらこう言った。
「それじゃ放課後、市立図書館の正面口で待ってるから」
「正面口だね、わかった。あと、今日掃除当番だから少し遅れるかも」
その時、タイミング良くチャイムが鳴った。
<TAKANE>
やっぱり少し早かったかな?
市立図書館の前で私はそう思っていました。
だって、授業が終わったら真直ぐここに来てしまったのだから。
関谷君は掃除当番だから、絶対私より後で来るのに。
そんな当たり前の事に気が付いたのはここに着いた時。
来てしまった以上どうしようもなく、私は待つことにしました。
<SEKIYA> あ、痛ー <TAKANE> 「・・・って、せきや!」
うーん、蒼月さん待っててくれてるのかなぁ?
3人もサボったおかげで掃除に思いのほか時間がかかってしまった。
おまけに逃げた一人の替わりにゴミ捨て迄させられた、覚えてろよ斉藤。
このかどを曲がれば図書館で、って!
誰かとぶつかってしまったらしい。
頭を振りながら起きあがると、相手は同じ中学の女子生徒だった。
もしかして蒼月さん!?と、一瞬思ったが
「もー何よー。って、関谷!」
「げ、紺野!」
よりにもよって紺野遊季とは
「関谷なんでこんな所にいるのよ」
「図書館で勉強しにだよ」
「勉強!関谷が図書館で!」
ひどい奴。そんなに人が勉強するのが珍しいか
「そう言う紺野はどうなんだ」
「本を読みに来たのよ」
「どうせ、漫画だろ」
「う」
「何しているの?」
「え?」
其処には不思議そうな顔をした蒼月さんが居た。
ちょっと遅いな。
何かあったのかしら。
「げ、紺野?」
何かあったのかな?なんか関谷君の声みたいだけど
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