このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





ひ と り 語 り
散髪






 僕は散髪が好きではない。
 刈り終えた直後、何となく違和感があるからだ。
 わざわざ出かけていくのもちょっと面倒だし。
 好きな本を買いに行く、美味しい食べ物を食べに行く、というのならわくわくして楽しいけれど、自分の一部を切って捨てるために出かけるとなるとなかなか腰が上がらない。なあに2〜3日後でだって散髪は出来るしちょっと後回しにしても特に支障はない。そんな気持ちでいるとつい億劫になる。
 2〜3日遅くなっても差し支えないが、それが繰り返されて、ついに差し支えるほどになってしまう。どうも統計的に僕は年3〜4回ぐらいしか散髪しないのだ。
 ロンゲにしたいわけじゃないのだけれど。と、自分ではつぶやいてみるのだが、深層心理ではそうではないのかもしれないと思ったりもする。
 職場で髪が目立つとやはりサラリーマンとしてはあまりよろしくない。であるから現在は髪を耳にひっかけて一生懸命耳を出していたりする。でもこれから冬になるし通勤の時とか髪が耳をおおっていると結構温かいんだよね。風が吹いたら効果はないんだけど。
 本当の僕の憧れは「人間の本質に関係ないのだからヘアスタイルに頓着するなど他人を外見で評価することしかできない奴らに迎合していることになり情けないことこの上なし。ザンバラ髪で寝癖など気にせず、他人の目がなんだ我が道をいく。」というのなんだよね。
 ぼちぼち散髪に行かなくちゃなあ。


  駆け込み乗車

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