このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください




探検の森(旅のお話)



お気に入り温泉




  温泉を選ぶのに、条件がある。
 ちょっと風変わりだと思われるかもしれないけれど、お勧めの温泉は次の三つである。
 この三つしかだめだ、というのではない。今まで訪れた温泉の中で、ぼくの求める条件にあっていたところが、この三つなのだ。もちろん他にもたくさんあるに違いない。教えて欲しい、と思っている。

  1・稚内温泉(北海道) JR宗谷本線稚内駅からバス
  2・草山温泉(兵庫県) JR福知山線篠山口駅からバス
  3・大朝温泉(広島県) JR山陽新幹線広島駅からバス、JRバス大朝駅からタクシー

稚内はともかく、後の二つの名前を知っている人は、少ないと思う。
 草山・大朝は宿泊もできるが、ここでは実は「日帰り立ち寄りの湯」としてのお気に入り温泉を紹介するのだ。
 宿泊の場合、温泉そのものについて、僕はあまり注文を付けない。宿泊定員に見合った大きさのお風呂に、のんびり快適に入れればそれで良い。温泉だけでなく宿全体の評価が関わってくる。露天風呂も、なくていい。露天風呂ブームにあわせて、あわてて急増したような露天風呂には、ろくなものはない。風景も風情もない露天風呂が実は多い。なぜかというと、ブームのせいで、こんな電話が相継いだためだ。

「宿泊の予約をしたいのですが」
「はい、ありがとうございます」
「ところで、おたく、露天風呂あるの?」
「ございませんが」
「じゃあ、やめます」

 それでまあとにかくどんなのでもいいから露天風呂を作らなくては、ということになったらしい。だから、ロクでもない露天風呂が増えて行った。
 ここで紹介する大朝温泉(2件あるうちの1件、「5000年の湯」というところ。ここで紹介する温泉だよ)にしても、露天風呂は感心しない。草山温泉も同じ(ここも2件あり、そのうちのひとつ、やはりここで紹介する「観音湯」である。ただ露天にあるというだけで、外気にあたって気持ち良いなあ、というだけのものである。遠く広がる風景、または造形美をこらした庭園、少なくともこのどちらかがなければ、だめなのである。

 なんか、あれはだめ、これはだめ、なんて事を書いてしまったけれど、要するに宿泊をする場合は他に色々な要素があるけれど、ここでは日帰り立ち寄りの湯としてはどうなんだ、という話である。

 それは簡単で、「ごろ寝ができること」である。 つまりそれは「大広間的な空間があること」となる。 なぜかと言いますとですね、車やバイクで旅をしていて、ちょっと一休みしたいな〜、などという時、もし温泉に立ち寄るのであれば、横になって体を休めたい、あわよくばポッカポカになった状態で昼寝でもできたら最高!

 稚内温泉には大広間があった。草山温泉には「屋台村」がある。広い座敷で、飲食物の持ち込みができないし、結局何か注文したくなってしまうんだけど、缶ジュース一本買って飲んでいても許される。大朝温泉は文句がない。体育館である。もと学校だったところを改装したのだが、体育館だけは面影を多くとどめていて、広くて広くて、くつろげる。

 そんなわけで、あなたもこんな所を知っていたら、教えて下さい。
 あ、別府にもひとつあったなあ〜。国道500号線のそば。あれ、何という所だっけ?




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