このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



と ら お の プ ロ フ ィ ー ル





生まれたのは1964ねん

 はは、もうおじさんですね。学校があまり好きではなくて、中学卒業したら、あとは行っても行かなくてもいい(義務教育じゃない)と知らされ、迷わず「高校には行かない」と小学校1年生の時に宣言し、両親にこんこんと説教されたのを覚えています。ただし、説教の内容は覚えていません。
 



教育問題にはうるさいんだ

 浪人したあげく、補欠合格、そして2回留年して、中退。このなかで、やろうと思ってもやれないのが「補欠合格」。だから、教育問題には少しうるさいのだ。
 中退したくて、送った履歴書。採用されたら、大学は辞めようと思っていた。でも、そんなに思い詰めてもいなかった。「試験を受けに東京まできて下さい」といわれたら、辞退しようと思っていた。幸い、関西にも試験会場が設けられたので、なれないスーツを着て、ヘルメットをかぶってノコノコバイクで面接会場へ。
 それに先だってかかってきた電話は、「履歴書のこの、卒業予定なしというのは、冗談で書かれたのですか?」。「いえ、在学5年目なので、来春卒業とご判断されるといけませんので。実は2回留年してますので、来春卒業にはならないのです」
 よくこれで採用されたものだと思う。



転職の機会が訪れて

 系列の会社の大阪支部から、「本部を辞めてこちらに来ないか?」というお誘いがありました。本部といっても全国に出張所があるから、僕は現場勤務。(もともと現場勤務を希望していた)
 それが地元大阪の子会社から誘いがあったので、とても魅力的。
 (支部といっても独立採算で、子会社のようなもの)
 本部と話は付けてくれるので、そちらをやめて、こちらの就職試験を受けてみてはどうか。と、そういうお話。
 やめたはいいけど、採用試験に落ちたら目も当てられない。
 その点は心配いらないからとの口約束を全面的に信用することにした。
 採用枠は2名。受験者は20名くらい。このうち一人は僕と既に決まっているいわば出来レース。
  



採用試験

 気がついたら、試験の時、受付に座ったり、受験生を案内するようになっていた。第一印象で「誰が採用になるか」はわからないけれど、「この人の採用はあり得ない」というのが直感的に分かる。あり得ない人とはどんなひとだろうか。何かが違う、と感じる人だ。これには大きくふたつのタイプがある。態度や言動がおかしく、「このままではどこに行っても採用され得ないだろう人」、そして、残念ながら募集記事や広告での表現には限界があるので、そのために希望職種等が相容れない場合である。
 やがて、採点もするようになった。
 さらに、いつの間にか、出題をしたり、面接をしたり、選考するようになった。国家試験のように、所定の点数をとれば合格、というのなら気が楽だが、最初から人数枠が決まっている。「該当者なし」という結論だってあり得る。これから自分の後輩・部下となり、やがて自分が引退したあとは、その後を受けて、出来れば自分よりもがんばって欲しい、という願いをも込めて採用するわけだから、情にほだされてばかりもいられない。点数だけでは計り知れない、何らかの要素が働いてくる、厳しい世界。
 受験者は、受験マニュアルに精通してくるから、いわば面接官と受験者との戦いである。マニュアルだけに精通している受験者には魅力がない。しかし、一応マニュアルぐらい目を通してくるぐらいの気合いは入れて面接に望んで欲しい。
 こう書くと大げさだけれど、実際は見抜くのはごく簡単で、会えばわかる。
 さすが採用のプロは違うなどと感心してはいけない。誰にだってわかる。自分自身の経験を振り返ってみて欲しい。クラスメイトやサークル活動、恋愛その他、あなたが色々な場面で出逢う色々な人、それが上辺だけの人間なのか、奥の深い魅力的な人なのか。結構見抜いているはずである。
 もちろんその判断は絶対的なものではない。しかし企業もまた人ナリ。いかに優れた人間であっても、社風にそぐわないようであれば、採用にいたら無い。もちろんその人を求める社は他にあるわけだ。


戻ります

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください