このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
本当に言いたかったこと
ホームページがきっかけで知り合った方がいます。その方は就職活動中で、それもただ単に、4年生大学を出て初めての就職というわけではないという形で、何が有利か不利かということでは、新卒の方とかなり条件が異なるのですが、BBSやメールを通じてやりとりするうちに、とても励まされます、というお返事を頂くようになりました。
特に、「何とか励ましてあげたい」などと意識したわけではなく、僕が普段から何となく感じたり思ったりしていることを、ただお伝えしているだけなのですが、それがもし多くの人にとって励ましになるのならと、こんなページを解説してみたりもしました。
ここでは、その「僕が普段何となく感じたり思ったりしていること」を書きました。
最終的に言いたいことは、だからこれなのです。
一個人のくだらない思想だ、現実はこれではわたってゆけないぞ、そういう意見は当然あると思いますし、根本的に考え方が異なる人には、なじめないかも知れません。
その場合はご容赦いただくより他にない、と思っています。
なお、転職に関するコンテンツも徐々に充実させていきたいとは思いますが、基本的には、新卒を念頭に置いております。
【就職って何だ?】
とりあえず、メシが食えれば何でもいいんだ、そう思っている人はおそらくほとんどいないでしょう。あるいはゼロかも知れません。
だからといって、納得できるまで探し続ける、絶対妥協はしない。そう思っている人だって少ないはずです。
程々の所で妥協もして、しかも採用してもらえるところでいいや、となると、必ずしも第一志望だけを目指して就職活動をしている、とは言えないけです。第1志望がいいに決まっているけれど、必ずしもそうはならない。むしろそうならないことの方が多い、みなさんわかっていると思います。
さらに、仮に第1志望がかなったとしても、希望する部署に配属されるとは限らない。
むしろ希望の部署にいきなり配属されるなんて事は、とても珍しいこととさへ言えるかも知れません。
もちろん、今更こんな文章を読まされなくても、それはご承知のことだと思います。
みんな、知っていることです。
けれども、にもかかわらず、必死になる。
何事も必死になってがんばるのはいいことだけれど、それだけでなく、焦りや悩みや不安が、何度も何度も、押し寄せてくる。
そこまで追いつめられなければ、就職は出来ないのか?
この問いかけが、実は僕の根底にあるのです。
【不況がなんだ、就職難がなんだ!】
バブル期に就職活動をした人から聞いた話と、今、その渦中にいる人から聞く話とでは、確かに雲泥の差があります。就職協定が廃止され、早い人はどんどん内定を決めていきます。
焦るな、と言う方が無理かも知れません。
けれども、僕は現在就職活動をしている人たちに、笑い飛ばして欲しいんです。
「不況がなんだ、就職難がなんだ!」と。
不況だろうと、就職難であろうと、リストラや倒産で失業し、今日明日にでも仕事に就くべく職探しをする人がいます。そんな人たちにとっては不況もくそもありません。来年の4月を目指して、なんて悠長なことを言っていられないですから。
新卒者にとっては、初めて本格的に社会に出るわけですから、夢も希望もあれば、プレッシャーもあります。
就職活動とは本来そういうものですから、時代背景がどうだったとしても、本質的には何ら変わらないものです。
あれだけ苦労をして就職したにもかかわらず、大半の人が一度や二度は「こんな会社やめてやる」と思います。そして、実際にやめてしまう人も少なくありません。
転・退職を否定も批判もするつもりはありません。職とは本来そういうものですから。
それが、これはあくまで僕の持論でしかないのですが、人と職との関係について、かなり普遍的というに近い状況で、そうなのだと思います。
定年のある職場でしたら、定年退職するまで、そうでないならば現役を退くまで、「これでいいのだろうか」と考え続けるに違いないですし、そうあるべきだとも思ういます。
だからこそ、新卒でたかが一回目の就職活動で、精神までも極端に消耗させて欲しくないんです。
みんな、普通に、がんばって下さい。
【自分のスタンスってナンだろう】
誰にも、自分のスタンスというのがあると思います。
普通はそんなことを意識して生活などしてないのでしょうけれど、そのスタンスが崩れそうになると、それを戻そうとする力が働きますし、戻せない・または戻すことが許されない環境に立たされたとき、ストレスがたまるし、体調もおかしくなるし、気分も優れなくなります。
だけどどうも、世間の就職活動というのは、受験生をそういうところへどんどんどんどん追いつめていっているような気がするんです。
就職協定、というヨーイドンの制度が焦りを生みましたし、それが廃止になったことで、今度は歯止めのない前倒し就職活動が始まりました。
制度に翻弄されて、受験生はさまようしかないのです。こういった制度はいったい誰のために作られたり廃止されたりしているのでしょうか。
職業選択の自由は憲法で保証されていますが、憲法で保証されるまでもなく、就職活動なんて当然自由です。
熱いさなかスーツを着て汗にまみれながら、採用されるかどうかもわからない会社を訪問することや、いつかかかってくるかわからない電話にピリピリしながら、自宅で待機しなくてはならないことや、呼び出されれば何はさておいても飛び出さなければならないことや、そういったことが複合的に重なり合って、プレッシャーをかけてきます。親や教師からも色々いわれますし、自分のまわりでは少しづつ内定をもらう人が増えてきます。
これでは神経がすり減っていくのは無理のないことです。
就職活動にそこまでする価値が、本当にあるのでしょうか?
もちろん、就職のために一生懸命になるあなたは、何ら間違っていない。
間違っているのは、そうまでしないと就職活動にならない、ということです。
でも、現実がそうなんだから仕方ありません。そういう現実の中で、どうやって自分のスタンスを保つか、というのは普通に神経をすり減らしながら就職活動をすることよりも難しいのかも知れません。
でも、だからこそ、ラフに、精神を解き放って、自分自身のスタンスで、望んで欲しいと思います。
採用担当者も、そういうあなたを見たいはずなのです。
就職マニュアルを読み、その通りにしか受け答えが出来ない人物には魅力がない。けれども、そういったマニュアルに書いてあるような常識的なことも知らない人物もいらない。
じゃあ、何が求められているの?
あなた自身がどうなのか? そういうことを採用担当者は知りたいし、あなたは表現すればいい。
ね、神経をすり減らす事なんて何もないでしょう? あなた自身のスタンスは、あなたが普通にしていたら、普通に醸し出されるんですから。
戻りましょう
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください