このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

 第七章 予讃線 伊予長浜経由の魅力

愛媛県内で私がもっとも好きな鉄道敷設区間、それが予讃線の
松山・伊予市−伊予大洲間の伊予長浜経由です。
もともと、私の故郷が大洲・長浜であったことから
海岸回りとはいろいろな縁(?)があります。
この区間の路線の歴史については省略します。私自身、ものすごく
詳しいわけではありませんから。

さて、現在では普通列車が運行されているだけの典型的ローカル線と
なってしまいましたが、内山線(予讃本線内子経由の新線)が開通するまでは
特急・急行列車の通る幹線でした。途中停車駅は伊予市・伊予長浜
そして、秋の紅葉の時期は伊予白滝とそれなりににぎやかでした。
それでは、伊予市から主な駅を伊予大洲までたどってみましょう。

「伊予市」
旧駅名「南郡中」
伊予鉄道「郡中港」駅が目の前にあります。
現在、電化はここまででこの先は非電化です。内子経由の列車とはここで接続します。

「向井原」
かつては地上駅でした。新線開通にあわせて高架駅となり、ここで
内子経由と分岐します。駅から宇和島方向を見るとどちらが幹線かと
一目で分かる気がします。

「伊予上灘」
国道378号より高いところにあります。(旧378沿い)
なぜ、急行が止まらなかったか私としては不思議に感じます。
駅勢人口も双海町の中心であったから多かったはずです。
ここからは右手に伊予灘を見ながらの走行となります。

「下灘」
内山線開通までは交換可能駅・駅員配置駅でした。
今は海側一本だけの淋しい駅となりました。
毎年「ふたみプラットホームコンサート」(正式名称は忘れました・・・)
が夕陽をバックに行われることで有名です。
事実、この海岸沿いの線は特に夕方が綺麗です。夕陽が伊予灘に沈む姿が。
私も実際に見たことがありますし。

「伊予長浜」
特急・急行停車駅でした。(一部は通過していましたが)
今も交通の要所としての構内線路配置となっています。
また、宇和島方面から松山に到着する一番列車は伊予長浜が始発です。
以前は伊予長浜止りの列車もあったのですが、今ではなくなってしまいました。
駅から少し街に入ったところにある(約100mほど)倉庫らしき建物への
引き込み線もあったようです。(痕跡がわかります)
以前は長浜港から別府・神戸・上郡への定期船もあったのですが、全てなくなりました。
ちなみに名物は「残月」「しぐれ」(お菓子)「長浜大橋」(通称「開閉橋」)
そして冬場に見られる自然現象「肱川あらし」です。

「伊予白滝」
以前は駅員配置駅でしたが、数年前に無人駅になってしまいました。
交換可能駅で、ここで何分も待たされることもあります。
駅からすぐの山に「白滝」があり、11月には「白滝まつり」「るり姫まつり」
が行われます。私も行ったことがありますが、滝が涼しかったです。
紅葉の時期にいらしてみてください。

「五郎」
旧内子線との分岐駅でした。今は県道側の線路が一本残るのみです。
内山線開通までは三番線まであり、三番線が内子線用でした。
ホームは今でも残っており、SL時代に使用した給水塔も残っています。
以前は駅のまわりに人家がたくさんあったのですが、区画整理により
立ち退きを余儀なくされ、現在のさみしいところとなってしまいました。
ちなみに旧内子線とは橋を渡ったところで分岐していました。今でも
路盤は残っていると思います。

「伊予大洲」
伊予の小京都大洲市です。「鵜飼い」で有名です。
現在はここで内子線の列車と接続しています。

この海岸回りの魅力は何といっても「景色のよさ」でしょう。
内子経由はどうしてもトンネルが多く、景色はあまり面白いものではないです。
その反面、伊予長浜経由だと伊予灘の美しい景色が見られます。
それを生かした列車設定を行うと非常に面白いのではないかと思います。
また利用者の中には急行を復活させてほしいと言う声もあると思います。
せめて一本くらいは急行・快速をつくってもいいのではないでしょうか?

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