このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
昔の漫画/書籍 |
● はじめに 結構もの持ちが良い方なので、学生時代に購入し絶版となった漫画/書籍がまだ手元に残っております。その中から数点ご紹介します。 宮崎駿さん関連 風の谷のナウシカ 写真左が、「風の谷のナウシカ」の連載第1回が掲載されたアニメージュ1982年2月号です。 表紙は「セロ弾きのゴーシュ」ですね。 新連載 宮崎駿「風の谷のナウシカ」というフレーズがあります。 そして、写真右が単行本初版の表紙です。 昭和57年9月25日発行とありますから、これも'82年のもののようです。 初版はカバーなしのB5版で発行されました。 第2版からはカバー付きに変更になったようですのでカバーなしの初版も貴重なのかもしれません。 (C)宮崎駿/徳間書店 1982 では、連載第1回目を単行本初版と比較してみましょう。 インクの色 まず、インクの色が違います。単行本では茶色(セピア色)のインクですが、連載第1回目は黒色のインクが使われています。 単行本の茶のインクというのは珍しいので「ナウシカ」という感じがしますが、黒インクだと一般のマンガという感じです。 でも、黒インクの方がコントラストが強いので細部が見やすいように思います。 タイトル 単行本では気がつきませんでしたが、当然連載では題字がどこかにあるはすですよね。実は、 単行本1ページ目2コマ目のメーヴェに乗るナウシカの正面ショットのところに題字が入ります。 そう考えると同じ構図が2コマ続いておりこのコマだけ枠線がないので確かにちょっと違和感があります。 誤植の修正 ユパが蟲達に追われているシーンで「大王ヤンマがあんなに集まるなんて...」というネームがありますが、 連載第1回では「大王ヤシマがあんなに集まるなんて...」という具合に誤植があります。 これが修正されています。 コマの差し替え これが最大の謎です。ユパと会いクイとカイのスパッツを外す シーンの「いえ、わたしが父のかわりに出ます」というコマの絵が、単行本初版では差し替えられている のです。連載第1回のコマは暗めの劇画チックな絵なのですが、単行本初版では比較的マンガチックな絵柄に なっています。なぜこのコマのみ差し替えをしたのか16年前からずーーーーっと謎です。 この真相も是非知りたいです。私の推測では、作画してみたものの、このコマのみほかのコマとトーンが 違ってしまったが、第1回の締め切りに追われた宮さんはしょうがなくこの内容で連載を開始した。 しかし、完璧主義の宮崎さんはこのコマがどーしても気になっており、単行本発行に際してコマを差し替えたのでは ないかと思っているのですが。多分過去にどこかで話題になっていることであるはずなので、 このページを見てくれている方で真相をご存知の方は是非メールください。よろしくお願いします。 plarail@geocities.co.jp 宮崎駿 イメージボード集 宮崎駿 イメージボード集です。なんと少年マガジン特別別冊なのです。このHPに載せるために奥付みて 初めて気がつきました。発行は昭和58年4月29日ですから、1983年ですね。残念ながら第2刷です。 作品を作る上でイメージとして浮かんだものを絵に落として制作者に伝えるための道具である イメージボードを集めて構成されています。内容はラピュタの構想や1997年公開の「もののけ姫」 とは全然違う元祖「もののけ姫」など興味深いものが多いです。 表紙にはパズーが登場してます。中にはラッパを吹くパズーのイメージもあります。 ラピュタに登場する虫のような乗り物「オーニソプタ」に関してはかなりの思い入れがあるらしく, これを登場させる話を作らせて欲しいという宮崎さんの訴えが書かれていたりします。 この願いは後に「天空の城ラピュタ」となって実現することはみなさんご承知のことでしょう。 元祖「もののけ姫」は「もののけに嫁ぐ姫」でして「もののけの姫」ではありません。 もののけに食べられそうになった殿様が自分が助かるために娘をもののけの嫁にすると約束してしまい あわれ姫はもののけの嫁に.......という話です。なかなかおもしろい話でぜひとも映画にして欲しいと思います。 映画の方は,やっぱり「アシタカせっ記」というタイトルの方がぴったりきます。 その他には,パンダコパンダ,長靴下のピッピなどのイメージが載ってます。 (C)講談社 1983 シュナの旅 徳間書店発行のアニメージュ文庫「シュナの旅」です。1983年の初版です。 これは文庫なので今でも手に入るのかもしれません。 少年が村を出てヤックルにのって旅をする話です。ん,どっかで聞いたような。 ヤックルのデビュー作ではないでしょうか? (C)徳間書店 1983 アニメージュ'81年8月号 これは,アニメージュ'81年8月号です。特集は「マンガ映画の魔術師 宮崎駿 冒険とロマンの世界」です。 なんて大仰なタイトル。表紙は当時人気のあった(いまでも?)金田伊功さんが描かれています。メーテルがかわいい。 金田さんは「ナウシカ」でも「トトロ」にも原画で参加されています。あまりにも 特徴的な画風なので彼の担当パートはすぐに判ってしまいます。(^^;) 特集の表紙には戦国時代の鎧をまとった少年と墜落した鳥型飛行体のコクピットから身を乗り出している 少女のイメージボードが掲載されています。(少年はアシタカの少女はナウシカの原型か?) 特集の内容は宮崎氏の作品年表形式で古い順から紹介されていて、東映動画入社からの変遷がよくわかる 構成になっています。年表によると、この当時の最新作は「さらば愛しきルパン」です。 (C)徳間書店 1981 アニコムVol.5 大特集カリオストロの城 私が初めて宮崎氏を知ったのは「ルパン3世カリオストロの城」です。初回はテレビで見ました。 いまでも好きな作品のひとつです。で、当時この映画に関する書籍を探していたのですが、 この本は非常にできのよい同人誌でした。発行は早稲田アニメーション同好会とあります。1980年11月7日に初版発行で、 残念ながら私の所有するものは2版で1981年5月20日発行です。当時はまだワープロとかなかったんでしょうね、すべて手書きです。 なかでも「カリオストロの城大辞典」は情報量も多く非常によく研究されています。この本に載っている予告状を高校の図書館で フランス語の辞書を見ながら翻訳したことを思いだします。あぁ懐かしい。当時新人だった島本須美さんのインタビューとかもあります。 (C)早稲田アニメーション同好会 1980 ふくやまけいこさん関連 ふくやまジックヴック 屋根裏部屋のダンボール箱の中から出てきました。懐かしすぎぃ〜〜。この紹介文書いてて気がついたのですが、ちょうど20年前の本なんですね。しみじみ。これも残念ながら初版ではなく第6版です。ミリペンで描かれてているような、いかにも同人誌って感じの本です。 ふくやまけいこさんの原点とも言われている本で、ほのぼのした感じがなんともいえない良さを醸し出しております。裏表紙もラブリ〜。 某オークションではかなりの高値を呼んでいる模様。当時は考えもしませんでした。最近は小学生向けの雑誌でご活躍とのことです。 (C)アニドウ 1981 月刊ベティ(1982 創廃刊号) 創刊号にして廃刊号という1号限りの変な本。ふくやまけいこさんの「何がジョーンに起こったか」の初出です。「何がジョーンに起こったか」は私にとって今でも好きな作品のひとつです。宮崎駿さんのイメージボードも多数掲載されていて、その他にもいしかわじゅんさん、吾妻ひでおさん、高橋葉介さん、といった超豪華執筆陣。「ふくやまジックヴック」重版の広告も載ってます。(あ、ジックヴックじゃなくてブックになってる) (C)アニドウ 1982 リンクページへ トップページに戻る |
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