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NERVソウル支部

NEON GENESIS EVANGELION COMICS
新世紀福音戰士中文譯漫畫

新世紀エヴァンゲリオン/韓国語版コミック/中文版コミック
(VOL 10)


はじめに

1997年夏、私は韓国へ行ったのだが、韓国でもエヴァンゲリオンは人気があり、ゲーム、コミック、 プライズ
ゲーム、などさまざまな商品があふれていた。また、ソウルで1997年夏行われた「国際漫画 フェスティバル」
では、東映がエヴァを出品、上映会も開いたとのこと。
さらに98年に入り韓国内でビデオ(ハングル版)も発売され、さらに99年1月からオーストラリアでもTV放映が
開始となりいよいよ世界的な「エヴァンゲリオン補完計画」が進行しているようである。その補完計画の中から
ここでは「韓国語版エヴァコミック」についての報告をしてみようと思う。
各国に於ける作品の捉え方を象徴するようでけっこう面白いものである。
●VOL.4より中文版を追加しました。●

1巻から3巻までの共通データー(【カッコ】内は中文版のデーター)((カッコ)内は、日本のデーター)
(韓国語表記の場合、漢字に直せるものは直し、ハングルでしか表記できないものは、カタカナ表記とする。)
また、中文版の説明で、日本で使われてない漢字(旧字体)については日本で使われている新字体に変えてあります。

・名称 :シンセイキ エバンゲリオン【新世紀福音戰士】(新世紀エヴァンゲリオン)

・価格 :2500w(\333) 【NT$95/HK$35】( \540・税別 )        

・初出 :少年チャンプ 【ACE尖頂少年】(少年エース)

・第1巻初版:1997年3月18日 【1996年9月1日】(1995年9月1日)

・第2巻初版:1997年5月20日 【1996年10月1日】(1996年3月12日)

・第3巻初版:1997年7月29日 【1997年8月1日】(1996年11月7日)

・第4巻初版:ハングル版、中文版について出てるとは聞いてますが手元に資料がありませ〜ん(;;)(日本語版初版1997年10月22日)

・第5巻初版:ハングル版、中文版について出てるとは聞いてますが手元に資料がありませ〜ん(;;)(日本語版初版1999年12月17日)

・第6巻以降については本家のエースの連載自体が停滞してるため出るのはいったいいつの事やら・・・

・発行所 :大元(DAI WON)出版 【台湾東販股イ分有限公司(東販出版)】(角川書店)

・韓国語翻訳:MSC JAPAN
(Korean translation rights arranged by KADOKAWA SHOTEN PUBLISHING CO.,LTD.through MSC JAPAN INC.)
・中文版翻訳: (Chinese translation rights arranged with KADOKAWA SHOTEN PUBLISHING CO.,LTD.through TOHAN CORPORATION,TPKYO)

キャラクター表記


:【碇眞嗣(碇真嗣)】(碇シンジ/Ikari-Shinji)

:【綾波零】(綾波レイ/Ayanami-Rei)

:【葛城美里】(葛城ミサト/Katsuragi-Misato)

:【赤木律子】(赤木リツコ/Akagi-Ritsuko)

:【碇源堂】(碇ゲンドウ/Ikari-Gendou)

:【冬月耕造】(冬月コウゾウ/Huyutsuki-Kouzou)

:【鈴原冬二】(鈴原トウジ/Suzuhara-touji)

:【相田剣介】(相田ケンスケ/Aida-Kensuke)

:【洞木光】(洞木ヒカリ/Horaki-Hikari)

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寸評:


●ハングル(韓国語)版●
基本的にハングル2文字で登場人物が表わされるため、 上記のような不思議な名前になってしまったのではないか?(ただし、コミック内だけである。 ゲーム雑誌には、ちゃんとフルネームで出ているからね。)
ただ、話の本筋とあまり関係の無いケンスケや、ヒカリは、ハングル3文字、 姓のほうの呼び名になっている。
(韓国では、姓の数が少なく同姓の人間が多いため、姓で呼ぶことは少なく、 フルネームか、名前のほうで呼ぶのが一般的になっている。)
役職名で呼ぶ事は少ないが、「葛城大尉」(ゲンドウ)「司令殿・・・」(リツコ) という呼びかけがたまにある。
また、擬音、擬態語は全てハングルに直してあり、吹き出しのせりふは、基本的に 横書きである。(縦書きの場合もあるが。)そのため、結構アメコミチックな感じがする。
印刷は、白黒、カラー問わず全体的に濃い目である。
●中文(中国語)版●
さすがは漢字の国中国である。(台湾だけど・・)
吹き出しの台詞(もちろん中文)と一部の擬音が漢字に直されてる他は日本語のままである。
ちなみにここに記してないキャラクターの中文版での表記は、以下の通りである。

また、本の造りはかなりしっかりしていて紙質は日本のコミックより遙かに良い紙を使っている。
印刷は薄めだが紙質のせいかかなり精細に印刷されている。
あと、吹き出しの台詞は全て日本と同じ縦書きである。


第1巻








変更点:

ハングル版・削除点:

非変更点(そのままの所):

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寸評

戦闘シーンが多いからか、あまり多くの削除点は見当たらない。
声優コメントが削除されるのは、日本のアニメを韓国内で放送する際には、 韓国の声優を付けるため、日本の声優が全然知られていない。そのことを勘案して削除したのでは?
しかし、「鋼鉄のガールフレンド・韓国版(9月発売)」は、誰が声を当てているのやら。
英語版LDのマヤちゃんの声は、長沢さんと違って結構野太い声だそうだ。韓国版のほうはせいぜい聴いた時 に失望しない程度に願いたい。
●中文(中国語)版●
(上記の「変更点」における文は原文のままである。)

中文版は台湾のAceに載っているためコミックにつく広告も日本のエースでおなじみの物が並んでいる。 ちなみに第一巻には、「VS騎士LUMUNE&40炎」「遊撃宇宙戦艦」の二つが載っている。(^^;


第2巻








変更点:

削除点:

非変更点:

その他:

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寸評


私が、(注)をつけたのは、ある意味一つの国際問題である。
日本で、「東海」と言うと関東・中部地方太平洋沿岸の事を指すのだが、
韓国では、「東海」と書くと「日本海」の事を指すのである。
国によって物の見方が違ういい一例であろう。翻訳の際、MSCJAPANでは、どう対処したのだろうか?
本書での翻訳の方法は、日本語を直接訳す、ということからアルファベットなどは、 除外されたのではないだろうか? さて?

●中文(中国語)版●

おまけ・中文版Eva2巻巻末広告より抜粋。「我是大和美女艦長御統由利加」【遊撃宇宙戦艦】(笑)


第3巻









変更点:

削除点:

非変更点:「中央病院第3外科病棟」は、そのまま。

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寸評

時間が無かったのだろうか?日本語の擬音語や擬態語の消し方がかなり雑。
修正液でべとべとの原稿を想像してしまった。
林原さんの巻末コメントを削除したのは、残念である。
「ヤシマ」とは、日本の雅名「八洲」につながるからだろうか?「ヤシマ作戦」と言わないのは、 「日帝時代」の事が後を引いてるのも一理あるかもしれない。と思う。
日本語版のエヴァコミック第4巻が10月にでるが、エースを読まない私にとって、 ”貞本EVA”はどのように話をもっていってくれるのか少々楽しみである。
(時田と、JAは、TVの中だけの人になりそうな気配。(笑))

●中文(中国語)版●
ハングル版では削除されている林原めぐみさんのコメントは中文で訳されてきちんと載っている。
ヤシマ作戦は中文版では「屋島作戰」となっている。やっぱり那須与一の屋島からとられた物であろう。


Vol.2改訂にあたって

日本語版の「本家」EVAコミックは、第4巻が10/20(北海道地区)に発売されたが、 コミック版のEVAは、「分かり易いダイジェスト版」とのことなので、TV版のかなりのエピソード が削られる事が予想されたが、その埋め合わせのエピソードは、まあまあの出来と言うことでしょうか。
でも、アスカ(様)は、あれじゃ"ヤンキーガール"である。シンジの方はより一層スカした野郎と化してるし ・・・・・(^^;;
第4巻は、宮村優子(声優)さんのコメントだったが、「内容が、無いよう。」・・・これで決まりかな?

某所の電波HPじゃ、貞本氏のサボタージュが伝えられているが、貞本氏は庵野のキチガイ世界の呪縛 から逃れられないんじゃないのかな?これから独自の世界を作っていくようだけど、 貞本オリジナル色がどれだけ出せることやら?
早くヒゲメガネの呪縛からとかれることを祈りましょう。「なめてもちっとも甘くないアメ」は、 さっさと吐き出してしまった方がいいですからね・・・・。
5巻の出版は、来年(1998)夏以降となるのは確実ですから、気長に待つとしますか。

追伸
英語版EVAコミックの輸入を「まんがの森」渋谷店でやってるそうだ。
でも、私は札幌在住。機を待つか・・・・・・・・・。


Vol.3改訂にあたって(1998/1/6)

本家のコミックの方は貞本氏が休みがちで遅々として話は進んでない。
WOWOWのD&Rは、肝心のアスカ(様)のシーンの大幅カット。
LD、ビデオ、DVDの方も先行き見通し全く立ってない。(2月にgenesis0:11の発売が決まったようだが。)
このままいったいどこまで引っ張っていけるのか? GAINAXも日本語、英語に続いて韓国語のHPも作ったようである。 もっとも紹介されている内容は必ずしも日本語と同じままではないのだが・・・(笑)

先日、エヴァの英語版ビデオ(吹き替え版)を見たのだが、やっぱり マヤちゃんの声は長沢さんと違ってかなり低めの落ち着いた声である。
(ミサトや、リツコの声よりも落ち着いた感じである。)
詳細は
NERVソウル支部別館 に書いておきます。
(あと、ハングル表記が汚くなってるかもしれませんが、私がハングルフォントを持ってないので いちいち手書きで書いたものなのでご容赦下さい。)


Vol.4改訂にあたって(1998/1/23)

・中文版のEvaも手に入り、中文版を追加しました。
・wowowのD&Rを見ると、「RIBIRTH」編と夏Evaの「Air」の部分での台詞 の撮り直しが行われていることが分かる。でも言っちゃあ何だけどみやむー、下手くそ。 もう少し何とかならんか?声優稼業をなめているのかしら?(爆)
・林原めぐみの顔って、漫画家の西原理恵子に似ておるような・・・(笑)
・なお私には中国語(北京・広東共に)の知識は全くないです。(笑)


Vol.5改訂にあたって(1998/4/4)

・今回はコミック版に新しい情報はありません。貞本さんがあまりに遅筆なのでこのコーナーはいつまで続くやら・・
・「REVAIVAL OF EVANGELION」がこの春上映されてますが全く人気がないようで・・(^^;;
・韓国の金大中大統領が日本文化解禁の方向へ向いているようです。今後の政治的動きに注目。
・宮村優子のAV出演疑惑が浮上して今後の活動には影響が出るのでは・・・ ・その一方で林原めぐみは結婚とのこと。 明と暗か・・・(^^;; ・巷でエヴァのことはもう話題にも上らなくなりました。一時期爆発的に増えたHPも次々に閉鎖が相次いでます。
・貞本さんの描く綾波はアニメ版と違ってずっと人間くさいですね。いい感じです。
・この原稿を書いてる現在のエース版はアニメ版第拾伍話の「嘘と沈黙」碇父子の墓参りの所です。
・今後の進捗予測は立ってません。どう風呂敷を畳むかと言うことで若干違ってきますが、コミック版の完結までは今後5,6年はかかる でしょう。
・現在の調子ですと第5巻の初版が出るのは今年暮れか来年初頭に大幅なずれ込みが予想されます。


Vol.6改訂にあたって(1998/5/24)

・ついに貞本センセが休載宣言出しましたね。秋には再開って事ですけどこのまま尻切れトンボって事も考えられますね。 LDの方は9月までに最終話&映画版の方のリリースも決まったことですしガイナも角川もいよいよ最終精算にかかったかな?
裏事情の話じゃアニメ化が終わった少年エースのお荷物(爆)作品群をこの機会に一掃しようという動きがあるらしい・・・ このままではみんな忘れた頃にひっそりと完結したナウシカの如くエヴァもなるのかな?(笑)


Vol.7改訂にあたって(1998/7/6)
・今年の夏コミはエヴァサークル70%減(昨年比)でしょう。昨夏の人気サークルでも落選が相次いでいますし 時代は既に未来へと向かっています。しかしエヴァを時代遅れと言うのは単にブームに踊る愚か者でしょう。(と思う)
・と言うことでヤオイ少女待望のナルシスホモ男登場の回のLD、Genesis0:12が7/3に発売開始。
感想?「くどい」の一言。に尽きます。でもレンタル屋は「もののけ」一色。(爆)
あと、ミサトの声が既に別人や・・・三石さん。こりゃあきまへんな。同じ人間とはおもえまへん。へへへ。
・GAINAXのハングルホームページは完全に昨年夏のままです。進化が無いというかねぇ・・・
わざわざ脱税用のダミー会社を3つも韓国内に作った割には自社のHPがお粗末だね。
・今回も動画は海外発注。韓一動画さんご苦労様(笑)


Vol.8改訂にあたって(1999/5/5)
・昨年(98年)暮れに『在庫処分品付き(笑)エヴァLDBOX総集編』が出てついに日本国内での関連商品補完
が完了した模様。でも仙台アニメイトじゃ何故か今でも新品で売ってるが(笑)
・オーストラリアでのTV放映も無事(?)終了し、英語圏でのTV初放映は何とかなったようだ。
また、今後ドイツ語版のビデオの制作の話もあるようだ。エヴァ関連のニュースグループもすっかり日本人の
姿が消え、今やオタク外人さんの巣窟に。しかし相変わらずトンデモ外人さんが多いこと。(爆)
『エヴァコミックは五巻、六巻が既に発売されている』だの
『エヴァはアメリカ本土でTV放映する』だの…(^^;
・誰もエヴァの任天堂64ゲームの話はしてません。つーかそんなゲーム誰が今更買う?(爆)
・日本国内ではようやくコミック版のエヴァの連載が再開される見込みがついたものの、既にまわりの関心は
エヴァから遠く離れている今となって果たして結果を得られるのか?それとも過去の清算?(爆)
・ガイナの韓国語ホームページはいまだに一昨年夏のまま。もう更新は諦めてる?(笑)
・カレカノも結局原作が連載中と言うことで適当に内容も作画もお茶を濁しておしまい。私は芝姫エンド以降
もう見てません。もはやガイナはアニメ界の『天井桟敷』?
寺山修司にめっちゃ失礼だな…ちなみに5/4は寺山修司の誕生日


Vol.9-10改訂にあたって(2000/01/01)
明けましておめでとうございます。ついに来ました2000年。
今年はついにセカンドインパクトの年です。
コミック連載はあったり無かったり。完全に世捨て人状態ですが。

5巻は惰性で購入。でもこのページはエヴァコミック版完結までは存続させます。


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文責:ろーれる(北葉開発)

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