このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

AIR DO北海道国際航空関連記事(99年度上半期 順不同)

 

0717■大手は前年割れ、AIRDOは健闘〜航空各社の夏の予約状況【道新】

 航空各社は16日、夏休み期間(7/17〜8/16)の道内発着路線の予約状況を発表した。
 長引く不況で、エアーニッポンを除き各社とも前年実績を若干下回っている。
 また、昨年暮れの就航以来、初めての夏となる北海道国際航空(エア・ドゥ)は予約率70%近くと健闘している。
 各社の予約数は、日本航空(JAL)が前年同期比1.1%減の約72万7千人、全日空(ANA)は同6.4%減の約120
万7千人、日本エアシステム(JAS)は同0.3%減の約64万6千人と大手三社はみな前年を割った。
 エアーニッポン(ANK)は新千歳—中標津、稚内線の航空機を定員の多い機種に変更したことなどで、同
0.4%増の約9万8千人と少し上向いた。日本航空の新千歳—ホノルル線は同34.9%増の約1万4千人。

 また、前年実績のないAIRDOの予約数は約5万3千人で予約率は69.0%。同社は大手三社の特定便割引
に押されて六月の搭乗率が44.6%と苦戦していたが、夏休み期間は大手が同割引を縮小するため「夏に挽回
したい」(AIRDO営業部)としている。
今年四月に就航したスカイマークエアラインズの新千歳—伊丹(大阪)線の予約率は44.8%だった。

 また、道内と本州を結ぶ路線のピークは道内発が8月7日と11日前後、道内着が8月15、16日ごろになって
いる。

●AIRDOにとって初めての夏の繁忙期になるわけだが、大手の姑息な得割が使えない時期には年間一定運賃のAIRDOの
強みが発揮される時期であろう。今回大手が軒並み予約数を落とす中でのAIRDOの予約の好調さそのことを如実に表した
格好になった。ただ、やはりスカイマークは苦戦しており夏の繁忙期にでさえこの状況では撤退話もいよいよ具体化してくる
のではないだろうか?

 

0630■搭乗率急降下。大手に苦戦【讀賣/道新・他】

「搭乗率好転せねば撤退も」 新千歳—伊丹線について(スカイマーク沢田会長

スカイマークエアラインズの沢田秀雄会長は29日までに、不振にあえぐ新千歳—伊丹(大阪)線について
「営業力強化の効果が出なければ路線を見直すこともある」と述べ、夏の多客期が終わる10月以降に撤退
する可能性もあることを明らかにした。

 同社は4月24日に同路線を開設したが、搭乗率は5月が19.6%、6月も10.0%(23日まで)と、60%
前後ある大手に水をあけられている。

この背景には急激な利用者数の減少が挙げられる。
座席数に対しする搭乗者数(搭乗率)でみると、これまで月平均70〜80%台で推移してきたスカイマーク、
AIRDOの両社は6月に入りスカイマーク3路線(福岡−羽田、福岡−伊丹、伊丹−千歳、)平均で31.6%
[6/20間での速報値。以下の数値も同じ]
AIRDOは44.3%といずれの路線も採算ラインにはほど遠い状態である。
とりわけスカイマークの伊丹(大阪)−札幌(千歳)便に至っては搭乗率が1割弱という惨憺たる状態であり、
スカイマークでは、先に述べたような撤退発言が出ている。

低価格運賃で集客を見込んでいた新規航空会社に対し、JAL、ANA、JASの大手3社は今年春以降新規
航空会社と競合する路線では横並び価格の「得割(特定便割引)」を設定し対抗したためこのような事態が
引き起こされたのである。

その結果、大手3社は前年同期を上回る50%後半〜70%後半の搭乗率を記録している。

★スカイマークでは

大手の価格攻勢の影響を強調した上で、「(6月は)大型連休後であり、格安パックやビジネス客の主体時期
のため、これまで個人客を中心にしていたマーケティングでは団体、ビジネス客を集められず、また便数が少
ないことも原因」と分析。

☆AIRDOでは

「6月から一斉に大手が運賃を合わせて攻勢を掛けてきたため利用客が運行実績のある大手に流れたので
は。今までは当社を支援してくれる道民の温情に甘え、営業努力を怠ってきた」とのこと。

☆☆ただ、旅行や帰省の個人客が増える7月8月は既に半数近くの座席が予約で埋まっているとのこと。

●やはり懸念されていたオフシーズンの集客力の弱さが露呈した格好となってしまったようだ。
サービスの面では大手には適わない上に価格競争で体力を消耗すれば資本力の大きい大手に分があるのは
自明の理である。果たしてAIRDOに明るい未来はあるのか?

0617■AIRDO経常赤字10億円突破の見込み【道新】

エア・ドゥ、2000年3月期の経常赤字10億円超す見通し−2号機導入後も黒字転換難しく

 北海道国際航空(エア・ドゥ)は16日、2000年3月期決算は10億円を超える経常赤字になるとの
見通しを明らかにした。
就航前の見通しに比べ経費増の要因が相次いでいたが、さらに燃料費などが見込みを上回ることが確実
になった。
日本航空への整備受託費が引き上げられると赤字幅はさらに拡大するため、来年夏に2号機が導入されても
単年度黒字への転換は難しく、2004年3月期での累積損失解消という収支見通しも大幅に狂いそうだ。
 エア・ドゥによると、2000年3月期の総費用は七十五億円弱に達するのに対し、運賃収入は68億円しか
見込めず、約7億円の営業赤字が出る。ほかに五年間で分割償却する開業費が年四億円強あるため、経常
赤字は約11億円になる。

 同社は就航前の試算で年間総費用を69億円と見込んでいたが、営業経費、保険料などが予想より膨らんで
いるほか、燃料費や採用を始めた2号機の外国人パイロットの人件費なども見込みを上回り、合わせて約6億円
増加するという。

 一方、運賃収入は片道8000円のスカイメイト(青少年割引)や子供の利用者が想定の3倍以上に達している
ため、搭乗率が75%の高率を維持しても68億円にとどまる。最近は大手三社の割引攻勢で搭乗率が
40%台に低迷しているため、収入が目標に届かず赤字額が拡大する可能性もある。

最初、好調さが伝えられたAIRDOであったが、やはり大手3社の攻勢は思いの外強いようで搭乗率の低下、
運賃収入の減少、格安運賃故の低収益。今回の赤字は成るべくして成ったものであろう。
ただ、今後観光シーズンを迎え北海道観光の集客が見込める夏期がいわば勝負の時であろう。
今回の報道で即「AIRDO失敗」と捉えるのは時期尚早としか云いようがない。


0410■6月10-15日 AIRDO運休【日経】

AIRDOは6月に羽田空港で行われる機材の定期整備と耐空証明検査を実施する。
このため現在一機しか所有していないため6月10−14日の5日間の全便、15日の一部便を運休する。
今回の整備は航空機が3500時間、あるいは18ヶ月のいずれかに達した時点で行うC整備である。今回の
整備の日程は整備委託先の日航の都合で決定されたものである。

耐空証明検査を実施する15日に何便を運休するかはまだ未定である。
6月以降、羽田−千歳線の観光需要が増加し始めるため営業収入の大幅な減少はさけられない見通し。

 


0120■就航1ヶ月の搭乗率81%(道新)

AIRDO就航1ヶ月の平均搭乗率は81.21%と採算ラインの67%を大きく上回った。
また、15分以上の遅延便数は運行した186便中15便であり定時出発率は91.94%と大手3社並
の水準を達成している。
この期間の大手3社の新千歳−羽田路線の搭乗率は
★JAL:約6割(未集計)
★ANA:62.8%
★JAS:59.9%
と、なり各社とも前年同期より3-10%低下しAIRDOの影響であることは否めない。

0310■3月第1週の搭乗率76.3%。−減少幅8.6%−(道新)NEW!

大手3社により3月1日から始まった特定便割引(得割)拡充の影響によりAIRDOの搭乗率が前週
(2月4週)の84.9%より8.6%減の76.3%に落ち込んだことを明らかにした。
ただ、便数の多い大手の搭乗率が横這いであったため影響を最小限に押さえた結果となった。

 

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください