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AIRDO 過去記事より
(1999年10月〜2000年2月)
0204■日航、新規2社への対抗割引を継続=東京〜福岡、東京〜札幌両路線(時事通信)
日本航空 は4日、東京—福岡、札幌両路線で新規航空会社のダイヤを狙い撃ちする形で設定している
割引運賃について、4月もこれまで通り継続すると発表した。ゴールデンウイーク期間中を除き、新規2社の
前後のダイヤに限って格安運賃に合わせる。全日本空輸と日本エアシステム(JAS) も追随する見通し。
新規組の経営は国内航空運賃の完全自由化でますます厳しさを増しそうだ。
この新規航空会社に非常に不利な運賃形態については以前に公正取引委員会による行政指導があったことから、
航空運賃自由化でどう変わるかが注目されていたが、今回の発表はこの公取の指導を無視する形となった。
自由競争だからどのように運賃設定しようが問題無いと言う意見も巷にはあるようだが、私自身はこういった
えげつないやり方でシェア確保を目指すやり方は競争以前の単なる弱者潰しであると思う。
しかも日航はAIRDOの整備を請け負っており、いざとなれば整備委託解除でAIRDOの息の根を止めることも
簡単なのである。
もはや体力(資本)のある者だけが生き残る世界なのか…
0203■エア・ドゥの客室乗務員2人が子供向け絵本手作り、7日から機内貸し出し(北海道新聞【千歳】)
北海道国際航空(エア・ドゥ)の客室乗務員2人が、同社就航までの道のりなどを題材にしたオリジナル絵本を
作った。7日から新千歳—羽田線の全6便で子供の乗客に無料で貸し出し退屈しがちな空の旅を楽しんでもらう。
絵本のタイトルは「がんばれ! ドゥーくん」。文は堀美香さん(25)が担当し、村田愛さん(26)がサインペンと
色鉛筆で温かみのある絵を描いた。エア・ドゥ機を擬人化した主人公「ドゥーくん」は毎日、一生懸命飛んでいる
が、ある日突然、元気をなくして休んでしまう。その後、就航までの苦労や応援してくれる人たちを思い出し、
再び元気を取り戻す—というストーリーだ。
物語を考える際、堀さんの頭をよぎったのが昨年10月の機材故障だった。「それまで何事もなく飛んでいたが
実はエア・ドゥで一番頑張っているのは、たった1機で飛ぶ飛行機じゃないかと思い、その思いを主人公に託し
ました」。村田さんは「背景はフライト中に見える景色を思い出しながら描きました。1ページごとに構図を変え
ドゥくんの表情の変化を持たせるのに苦労しました」と話す。
同社機には、これまでも子供の乗客向けに市販の絵本を用意していたが、「どうせなら自分たちで手作りした
絵本を」と思い立ち、昨年11月から3カ月かけて完成。印刷は札幌の須田製版が無償で協力した。
出来上がった本を手に、2人は「就航から1年以上たち、日々運航する中で就航当時の初心を忘れていた
ような気がします。この絵本を書くことで、もう一度、『みんなで頑張ろう』という気持ちがよみがえりました」と気
を引き締める。A4判20ページで百部印刷。機内での貸し出しだけで、配布や販売はしない。
それでは今まで頑張るという気持ちが欠如していたということですかな?
絵本を作って気持ちがよみがえったのは作った本人だけかも。会社がよみがえらなくてはならない
状況なのにね。
私なら大人向けに「仁義なき戦い 羽田死闘編」とでも名付けようか。(笑)
…「邪琉組」や「穴組」や「邪州組」に毎日いじめられているドゥーくん。
しかし、ドゥーくんの組は北海道の新興組織「江亜度組」。大空の利権は奴らに握られたまま。
そんな勢力抗争の中、ドゥーくんの相棒、パイロットのジェームス(仮名)と共に敵の本拠地、羽田へ殴り込む。
大空で繰り広げられるルール無用の仁義なき闘い。
江亜度組の命運を握る邪琉組の謀略。敵か味方か?同じ新興勢力の「澄海幕組」の存在。
大手3社に闘いを挑む実録ドキュメンタリー。
七月には舎弟の二号機も登場!乞うご期待…
…ってところか?(爆)
オフセ印刷、B5、P24で100部。(謎)←本気にしないように(^-^;
0202■早朝便は1万3千円 最終便は1万4千円 エア・ドゥが特割(道新)
北海道国際航空(エア・ドゥ、本社・札幌)は1日、4月10日から羽田発の早朝便と新千歳発の最終便に
特定便割引(特割)を導入し、現行の片道運賃16000円を、早朝便で13000円(約18%値引き)に、最終便
で14000円(同12%値引き)にすると発表した。
特割は、当面6月末まで続けることにしており、当日の予約でも利用でき全席に適用する。ただ、ゴール
デンウイークや年末年始などの多客期は適用外とした。4月10日から6月末までの期間の多客期は、4/29
-5/7までとし、この期間は全便2万円に値上げする。
特割の導入は、利用客が少ない早朝便と最終便の搭乗率の底上げが狙い。大手が4月から新千歳—
羽田線で最低運賃が1万円を切る運賃体系を導入するため、これに対抗する狙いもあるとみられる。
エア・ドゥは昨年10月に決定した多客期運賃の導入に続いて、就航当初から掲げていた「いつでも16000円」
とする「単一運賃」の理念を崩すことになるが、一日からの改正航空法施行に伴う運賃原則自由化を機に、
「お客さまが利用しやすい運賃を導入する必要があると判断した」(エア・ドゥ)という。
道新の
論説記事
はぜひ読んでおこう。「お客様の方を向いた経営」ができるかどうかが生き残りの鍵か。
0124■エア・ドゥ東京営業所開設 団体客誘致など首都圏での活動強化(道新)
北海道国際航空(エア・ドゥ)は24日午前、東京都港区の東京モノレール浜松町駅舎二階に航空券販売
などを行う東京営業所を開設した。
東京の企画部を札幌に移すなど同社が進めている組織変更の一環。東京ではこれまで航空券の直接販
売は羽田空港カウンターでのみ行っていたが、航空券直売の窓口を増設することで、利用者の利便性を高
めるとともに、首都圏での知名度向上を目指す。また東京からの団体客誘致などの営業活動の拠点とする。
所長はJTB出身の鈴木民生・営業本部販売部長が兼務。羽田空港でカウンター業務を行っていた職員
など三人が異動し、計四人体制となる。航空券販売は3月1日からの予定。
ようやく東京のお客さんに乗って貰うことに気が付いたようだね。…と言っても1万円そこらのツアーに馴れきった
東京人と未だに東京往復に4万円以上の金を払わねばならない道民とのコスト意識の違いは埋めようがないかも。
安い安いと言っても激安ツアーにはAIRDOは負けるしね。
0121■執行役員制度を導入 「浜田体制」強化 エア・ドゥ(道新)
北海道国際航空(エア・ドゥ、本社・札幌)は21日、取締役会を開き、同日付で執行役員制度を導入するほか
専務職を置く人事と、東京の企画部を札幌に移すなど本社機能を強化する組織変更を決めた。昨年12月10
日に、中渓正樹氏(現・取締役相談役)が社長を退任し、副社長から新社長に就任した浜田輝男氏が、同社の
経営上の大きな課題とされた「迅速な経営判断」を目指して、浜田体制を強化するのが狙いとみられる。
社長を補佐し、全部門を統括する専務には、主要株主である食品卸業のレイケイ(本社・東京)から出向して
いる塚田耕一氏が取締役から昇格した。また経理、運送などの部門で、四人の執行役員を選んだ。
浜田社長は、今後は従来取締役会で細部まで決めていた経営判断を、今後は大まかな方針を決めるのに
とどめ、細部の決定や実行は執行役員に権限を委譲する方針。また、事業計画や、運賃などの経営戦略を
策定している企画部を東京事業所から札幌に移し、財務や営業の部門との連携を進める。企画部は経営企
画部に名称変更する。
同社は今年夏にも二号機を導入し、新千歳—羽田線を現在の3往復から6往復へ増便する計画で、「二号
機体制に向け、より迅速な経営判断が求められており、1998年末の就航前から継続している現体制では
不十分と判断した」(塚田専務)という。
同社は昨年末のトップ交代劇をめぐって混乱が表面化し、体制の建て直しが急務となっていた。今回の人事
は、代表権のある役員が浜田氏一人となった現体制を強化する目的もあり、浜田社長に比較的近い人材で
固められる結果になった。
また、同社は東京都港区の東京モノレール浜松町駅舎内に開設を計画していた東京営業所を今月24日に
開設すると発表した。
一年で制服とトップは変わったが…
0105■エア・ドゥの累積損失24億円に拡大 搭乗率低迷響く【道新】
北海道国際航空(エア・ドゥ)は4日までに、1999年9月中間決算の有価証券報告書を道財務局に提出した。
運賃収入は搭乗率の低迷から、99年3月期決算時の当初見込みを約3億8000万円下回る30億4200万円にと
どまり、経常損益は8億1500万円の赤字だった。これにより、99年9月中間期末時点の累積損失は、99年3月
期末から約12億円増えて25億5600万円となり、2004年3月期を目標とする累積損失の一掃は難しくなりそうだ。
運賃収入の落ち込みは、航空大手三社が昨年3月から導入した特定便割引(特割)により、4-9月の平均
搭乗率が約71%と採算ラインの75-80%を下回ったことが影響した。一方、原油価格上昇による燃料費の
高騰に加え、今年夏に導入を予定している二号機の外国人パイロットなどの人件費が当初見込みを上回る
などしたため営業経費は36億5500万円となり、営業損失は当初見込みの約二倍にあたる6億1300万円となった。
さらに、円高によるドル建ての外貨預金などで生じた為替差損2億3900万円を特別損失として計上したため、
当期(中間)損失は12億4300万円となった。
2000年3月期は当初、約11億円の経常赤字を見込んでいたが、中間期の赤字が8億円にのぼったことから、
通常期の赤字幅は見込みより拡大しそうだ。
AIRDO、大手の締め付けで尻に火がつきバックファイヤー(笑)
1220■エア・ドゥ就航1年 新たな飛躍に課題山積【道新】
昨年12月、新千歳—羽田線に新規参入した北海道国際航空(エア・ドゥ、本社・札幌)は20日で就航一年が経過した。大手三社の36%引き運賃(片道16000円)を掲げ、大手も割引運賃で対抗。同路線の運賃値下げを実現し、乗客数も7.1%増加するなど、“エア・ドゥ効果”を裏付けた。一方、当初順調な滑り出しを見せた搭乗率は、春以降は大手三社の割引攻勢の前に低迷。さらに、経営陣内部の確執などで10日付で社長が交代した。二年目も経営の安定、利便性の向上など課題が山積している。
◇エア・ドゥ効果
札幌市内のある製造会社では、今年二月から社員の東京への出張旅費をエア・ドゥの片道運賃を基準にする規定に変えた。この会社の社長は「これまで東京出張は約百回ありましたが、その半分はエア・ドゥを使った。ざっと計算して約九十万円の経費削減ができ、エア・ドゥのおかげです」と話す。
新千歳—羽田線の昨年十二月から今年十月までの乗客数は、大手三社とエア・ドゥを合わせて約826万6000人。前年同期比の7.1%増で、全国の伸び率の約2.5%を大きく上回った。エア・ドゥを除く、大手三社の合計乗客数を前年同期と比較しても、1.9%の伸び。
◇大手の包囲網
しかし、無風状態だった航空業界に運賃競争をもたらしたエア・ドゥは、大手が三月から設定した特定便割引(特割)運賃に反撃され、ほんろうされ続けた。
エア・ドゥの1999年9月中間決算は営業赤字が当初見込みの倍額の六億円、最終赤字は12億円になる見通し。さらに、整備を委託している日本航空の委託料値上げ問題などが追い打ちをかけ、赤字体質からの脱却は容易ではない。
整備委託の料金値上げには「露骨な新規参入いじめ」との声も。日本航空幹部は「最初の一年は社会的な風潮を踏まえ安くした。エア・ドゥはそれなりの乗客を集めており、それを踏まえた適正な価格を求めているだけ」と弁明する。
エア・ドゥは、来年7月の羽田空港の発着枠の増枠と同時に2号機を就航させ、一日3往復から6往復に増便する計画。さらに今月中旬、公正取引委員会が、新規航空会社を排除しないよう大手に求め、さらに羽田発着枠の優先配分を運輸省に要請するなどの「追い風」も吹いてきた。
しかし、ドル箱路線で地方の赤字路線を補う大手にとってエア・ドゥの増便は痛手。早くも「ほぼ全便をエア・ドゥ並の価格にそろえる」(大手航空会社幹部)と徹底抗戦の構えを見せる。
◇自由競争の功罪
米国では、1970年代後半の航空自由化後、200を越える新規航空会社が誕生。しかし、その大半が大手との運賃競争に敗れ、次々と姿を消していった。
米国2位のアメリカン航空は、テキサス州内の同じ路線を発着するライバル会社に対抗して大幅値下げを断行。ライバルの撤退後、一転して五割もの運賃値上げをに踏み切った。これは今年2月に独禁法違反で提訴されたが、日本国内でも、仮にエア・ドゥが撤退すれば、新千歳—羽田間の運賃が再び上昇する可能性を大いにあり得る。
エア・ドゥの価格優位性が揺らぐ中、浜田輝男新社長は「いかにエア・ドゥを選んでもらうかという点に、人も金も投入する」と述べ、企業の存続に意気込む。「航空運賃の低額化で、札幌—東京間の経済距離を縮める」との夢を掲げて新規参入したエア・ドゥ。二年目以降も、逆風の中でのかじ取りとなりそうだ。
1220■首都圏の集客がカギ 1周年のエア・ドゥ【道新】
エア・ドゥは今月10日付で設立発起人の一人で、副社長だった浜田輝男氏が社長に就任した。浜田新体制の下、エア・ドゥはどこへ向かうのか。拓銀破たん後の北海道経済再生の象徴でもある「道民の翼」の二年目の課題は—。
来夏の二号機就航で一日六往復体制になれば、エア・ドゥの一日の座席数は約三千四百席になる。現在の乗客構成は、道内:道外で7:3で、道民が圧倒的。このため浜田社長は「首都圏での集客が成功しなければ、採算ラインに乗せるのは不可能」という。
集客のためには、利便性の向上が不可欠だ。二号機導入後は、一機体制のような使い勝手の悪さは改善されると見られている。しかし、便変更などの手続きの煩雑さ、自社で除雪機を持たないがための冬場の除雪作業の遅れなど、課題は多い。
さらに、資金調達にも壁が立ちはだかる。十月中旬の第十次増資は目標の半数以下の以下の約七億円。社内でも「増資による資金集めは限界」との声も聞かれるが、道内経済界では「まずは、きちっとした事業計画と今後の見通しをしっかり示すこと」と注文を付ける企業もある。
浜田社長は、「創業の原点に立ち戻る」とし「まずは、小さい企業の唯一、最大のメリットである迅速な経営判断ができる体制をつくる」と強調する。今秋以降、役員間で経営方針をめぐって確執が続いただけに、今後は、中、長期計画を全社員で共有するなど、明確な将来像を明らかにし、求心力を高める狙いだ。
来年からは、機体整備を一部自前で行い、自立に向け一歩踏み出す。限られた資金の中から何に投資し、集客や経費削減につなげることができるか。浜田社長の采配が注目される。
▲あるAIRDO幹部社員の言葉【道新TODAY】
「今のAIRDOはおかしい。内部はガタガタで、あきらかにダッチロール状態です」
AIRDO就航の功労者である会長の中村晃氏が11/1に辞任し、(一部では内部紛争で追い落とされたとも言われる)
資金的にも第10次公募融資が北電の支援にも関わらず目標の半分以下(7億円)しか集まってない。
10月15日にはトラの子である一機しかかない機体故障で丸一日運休を強いられ、他社便への振替で千万単
位の損失を出し、下記記事にもあるように繁忙期運賃の値上げ発表。
就航1周年を目前に控えた期待の「道民の翼」はこれから先どうなるのだろうか?
1208■エア・ドゥ中渓社長が辞意を表明 業績悪化などが理由か【道新】
新千歳—羽田線に格安運賃を掲げて新規参入した北海道国際航空(本社・札幌、エア・ドゥ)の中渓正樹
社長が、辞意を役員らに漏らしていることが八日、複数の関係者の話で明らかになった。搭乗率低迷による
業績悪化などが理由とみられるが、中渓社長自身は、北海道新聞の取材に対し、辞意を否定している。
ただ、同社長は運輸省などからの信頼も厚く、役員らは慰留に努めており、今後の体制に一定のめどが
つくまで当面は社長を続投すると見られている。
関係者によると、中渓社長は今年十月下旬に辞表を役員に預けた。搭乗率が低迷し、赤字が膨らむなど
一連の経営問題に責任を感じていたという。
また、十月下旬には社内の体制を立て直すための方策を検討する諮問委員会が設立され、同社の役員を
中心に社長の辞意問題などを含め協議を進めている。同社は中村晃会長が十一月に健康問題で辞任し相
談役に退いている。
☆裏の声
社員の中には希望を失っている向きもちらほらと見受けられる模様。
社員の士気の低下が安全運行の妨げにならなければよいが…
もちろん新しい航空会社を盛り立てていこうという社員がほとんどなのだが、
こうもTOPの辞任劇が続くと周辺からの不安の声が耳に入ってくるらしい。
1122■雪まつり期間中は新千歳—羽田を片道2万円に エア・ドゥに横並び JAL【道新】
日本航空は22日、来年2月4日から10日まで新千歳—羽田線の往復特定便割引(特割)を一律四千円
値上げし、大人片道運賃を2万円にすると発表した。2月7日からさっぽろ雪まつりが開かれるため、同期
間を「多客期」(広報部)と位置づけ、先に同2/4〜13の運賃を2万円に上げると発表した北海道国際航空
(エア・ドゥ)と同額にした。
日本航空では通常期は同路線のうち計15便で往復特割を設定し、エア・ドゥと同額運賃の大人片道1万
6千円で運航している。
1023■エア・ドゥ、繁忙期運賃を2万円に 12月から導入【道新】
新千歳—羽田線を運航している北海道国際航空(エア・ドゥ、本社・札幌)は22日、利用者の多い時期に
値上げする「繁忙期運賃」をこの年末年始から導入すると発表した。大人片道一万六千円の運賃を、繁
忙期は四千円高い二万円とする。昨年十二月の就航以来、「いつでも同額、だれにでも公平な割安運賃」
を企業理念に掲げてきたが、激しい運賃競争などで業績が予想を大きく下回り、抜本的な方針転換に踏
み切った形だ。
繁忙期運賃となる期間は、本年度下期は12月23日〜2000年1月10日と、さっぽろ雪まつりがある来年
2月4〜13日で、すでに運輸省へ届け出た。来年以降は、ゴールデンウイークと夏休みシーズンにも適用
する。夏休みの繁忙期設定は大手三社と同じく7月中旬から8月末までとなる見込み。
繁忙期は、子供運賃(3〜11歳)も2千円高い1万円、身障者割引運賃も3千円高い1万5千円にそれ
ぞれ上げる。ただ、青少年割引運賃(スカイメイト、12〜21歳)は従来通り1万円に据え置く。
札幌市内で同日、記者会見したエア・ドゥの中渓正樹社長は、繁忙期運賃の増収効果について「来年7
月の二号機就航を前提にすれば、2003年度までで20億円の増収になる」との見通しを示した。これに
より、当初目標である2003年度での累積損失一掃を目指す。
エア・ドゥの搭乗率は、大手三社が運賃割引の攻勢をかけ始めた今春以降、月によっては50%を割る
など、採算ラインに届かない状況が続いている。「営業体制がいまだ十分には整っていないなど、努力不
足もある」(中渓社長)という。会見に同席した浜田輝男副社長は、昨年12月の就航からわずか十カ月で
単一運賃の廃止を決めたことについて「(利用者や出資者に)非常に申し訳なく、残念でならないが、
今は航空業界で生き残ることが一番の使命」と語った。
…だそうです。
では、一年前に中渓社長が言っていたコメント↓を挙げておきましょうか(笑)
991026■この繁忙期運賃についてはAIR-DO中渓正樹(なかたに まさき)社長が次の通り語っている。
(北海道新聞より抜粋)
『通年搭乗率が70%あれば定期航空運送事業の路線免許取得の条件の
5年以内の黒字転換が出来る計算。』
(新千歳−羽田間大手3社年間平均搭乗率68.1%。ちなみに今年度上半期のJASの平均搭乗率は60.6%)
『格安の16000円なら搭乗率70%は十分可能と判断。ただ、免許申請では搭乗率を路線実績より低く
設定して収支見通しを計算するのが通例、との「通産省の助言」から申請時は搭乗率を64.1%で計算する
ことに決めたが、この水準だと黒字転換は出来ないため6月に運輸省に提出した路線免許の申請書には
繁忙期は22000円に引き上げて収支見通しを出した。当時の経営陣にとって苦渋の決断であったと思う』
実際の運賃設定については
『免許が出れば繁忙期運賃は設置しない。たとえ搭乗率が低迷しても値下げで需要喚起をすべき』
と明言している。
◆10/26の運輸省での中渓社長の会見では、
「状況によってはさらなる値下げの可能性もある」ことを明らかにしている。
◆12/20の千歳空港での中渓社長の会見でも
「(日航側の対抗策・『スーパー得売り』が始まる)3月以降は本当に厳しい闘いになるであろう。
我々の『片道\16000』と言う特徴が打ち消され、苦しくなるが企業戦略として価格で他社との差別化
をしてる以上現行運賃を変えざるを得ない状況もある」
が、
目標の搭乗率を下回れば値上げの可能性もないわけでない。今後大手3社+スカイマークの包囲網が
厳しくなる中片道¥16000でいかに生き残れるか…就航後の今後が試練の時である。
結局生き残るために運賃値上げの方策を採りました。
確かに搭乗率は現在も良好ですが、実際は利幅の薄いスカイメイトの利用が伸びたこともあり
採算ラインは83%以上という状態。取締役会では通常期の値上げ案も出たという。
現在2号機導入に伴う資金調達が急がれているが、経営的に安定させないとこのままでは
会社存続の危機に直面しかねない。スカイマークも一部で身売り話が出ているようだが、AIRDO
がそうならないよう祈るしかない。
1001■AIRDO、自社ギフト券発行へ【道新記事要約】
9月30日に札幌市内のホテルで開かれた「エァ・ドゥ 支援大会」で浜田輝男エァ・ドゥ副社長は
新千歳−羽田の片道運賃に相応する16000円のギフト券を発売することを明らかにした。
ギフト券の発売により予約時の利便性を向上させると共に、固定客を確保することを狙いとし、
乗客の増加を図る。
発売は10月20日頃からエァ・ドゥ社の営業担当者が直接企業に売り込みを掛けるほか、本社
カウンターでも販売する。主に販売は企業・法人向けとしている。
AIRDOでは予約時にクレジットカードか現金支払いかを選択するシステムを採用しているが、
このギフト券は券に記載されている券番号を予約時に電話で伝えれば搭乗予約ができ、クレジット
カードを使わない人でも従来のように現金を支払うためにカウンターへ出向く必要が無くなる。
でも大手3社は半分以上の便を得割運賃の便に設定してるし、わざわざ法人で利用するために
事前に購入するだけのメリットは薄そうだ。通常通りクレジットカードでも間に合うわけだし。
支払に関しては大手の方が便利な面がまだまだ多いわけだしね…
企業の贈答用には幾分使えるかも知れないけど。(笑)
さて、金券ショップではいくらで売られるのでしょうか?
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