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7113頁 → 非更新必死部隊 → 非更新必死活動 →2003年7月
7月。
誰が誰から伝え聞いたのか、7109Fが何時まで走るかなんて話も 耳にするようになった。 既に代役は決まった。そしてその姿を本線上でも見られるようになった。 そんな今ですら、7109Fが走り続けることには意味はあるのだろう。
しかし、そんな時間もそう長くは続かなかった。 |
これは撮影日からすると最終日前日の7109Fのようだ。 このようなアングルからのお手軽駅撮りは、特に見る側からの印象が薄く、 私的にも進んで撮ろうとは思わないのだが、 撮影対象がこうだと我を忘れて必死になってしまうようだ。
あと数日で居なくなる非更新と、いずれは見れなくなる、泉佐野の地上ホーム。 |
7月、13日。 巷で噂されていた最終日だ。特に拘りを持つわけではないが、 最後の最後の瞬間をこの目で見たい、 そんな衝動が私達を動かしたようで、この日私は急行で羽衣まで急いだ、
もうすぐ、羽倉崎入庫の6539列車がやって来る。 |
降りしきる雨の中、定時で6539列車が羽衣に滑り込む。 事前に運用入りをしているのを確認しているので、 7109Fであることはわかっていた。
最後の夜が始まろうとしている。
で、既に必死部隊・隊員みさき君は乗車中。 |
一時は、1000系やいわゆる更新車よりも乗っていたかな…と思われる。 木目の濃い内装、くたびれた赤いシート、網棚。
扉を開ければ、どこか懐かしい作動音。 走り出せば、また懐かしさを感じるCP起動音。
三度の飯より、ラジカセより、相方より(これはさすがに嘘)大好きだった非更新車。 しかしそれを楽しめるのも、今夜限りになりそうです。 |
ああ…気がつけば泉佐野まで来てしまったではないか。
何時までも乗りつづけていたい、そんな気持ちとは裏腹に、 電車は最後の区間を走り始めました。
本当に、これで最後になるんだな… |
羽倉崎到着。見送るのは私とみさき君の2人だけ。
知る人ぞ知る存在であった非更新車のように、実にひっそりとした最後でありました。
ここ羽倉崎の庫内で、7109Fは最後の夜を過ごしているのだろう。
さて、自分も明日かもしれない廃回を見送る為に、泉佐野の新居へと向かう。
泉佐野までの足は1000系だった。
つい最近、椅子を交換したのか、妙に綺麗な車内に落ちつく。
1000系に関しては様々な種類の利用者から賛否両論が発せられた。
自分としては、外観も好ましく、乗って良く、車端のクロスシートに
ちょっとした乗り得を感じたりする良き電車と思っています。
結果として非更新の代わりは1000系一族が受け継ぐこととなったわけだが、
この車輌なら、非更新に引導を渡してもいいかなと勝手に思ったりした。
翌日。
今迄の廃回の時刻からすれば、この時間に行けば…と、羽倉崎に行ってみた。
本当に、本当にこの時が来てしまったのか…
いつもなら1日中走り続ける激務に就いているであろう7109F。
暫しの間を置いて、羽倉崎の一番線に据えつけられる。
最後の旅が始まろうとしている。
空は低く雲が垂れ込め、まるで今の自分の気分を現しているような。
警報機が鳴る。転轍機が動く…
そして、この目で非更新を見る最後の瞬間がやって来た。
実感が湧かない。
この回送が走り去った後も、そそくさと走って来そうな…
ふと沿線に立てば、思い出したようにやって来た非更新。
思えば、この7月になって本当に見なくなったよな…
しかしこれから先、絶対に見ることができなくなるのだ。
絶対という言葉が重くのしかかる。
ああ、最後なんだな、
本当に最後なんだな…
…
非更新が高架を掛け上がり、そして見えなくなるまで見送りました。
これにて完結です。ご閲覧ありがとうございました。お出口ご案内
2003年11月3日フォント修正
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