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7113頁 → 鉄ヲタ遊行記 →The Zoomcar in OIgawa
懐古系南海ヲタの私にとって、今気掛かりなのは7100系の非更新車。 そして弘南へ旅立った1521系、そして大井川にて一時の安堵を得た21000系ズームカー。 1521系は現役時代に多奈川線等で乗る機会が多々あったのですが、 21000系には殆ど乗ることが出来ず。 青森はさすがに遠すぎるので(おまけに定期運用は無し)二の足を踏んでしまいますが、 21000系は大井川では貴重な冷房車である故か、第一線で活躍中とのこと。 静岡くらいなら気合で日帰り出来る範囲だし…と、いうわけで夏のとある休日、 青春18切符を酷使してズームに会いにいくことにしました。 私的にも、こんなにのんびり浪費していられるのは今年が最後=ズームもこれが最後、と思っています。 最後の鉄ヲタ大遊行として、気合入れて行ってまいりました。 |
朝も朝、まだ空には星が輝く時間に家を出る。
栄養ドリンクが今日一日の鍵を握る…頑張らなくては。
殆ど初発と変わらない時間の電車に乗り込み、坦々と乗り換えをこなす。
大阪からの快速は12両もの編成ながら私が座ることを拒む。妻に貼られたローレル賞プレートとにらめっこしながら京都着。
ここで一旦乗り換え。京都始発の新快速に乗ることでやっとこさ座席を確保しました。
お連れの皆さんとお菓子をつまみつつ駄弁っているうちに電車は米原に入線。矢張新快速。まだ10時にもなっていない。
構内をC56が行き来している。今日はSL北びわこ号の運転日なのだろうか。
一般人から子供から、勿論鉄ヲタからの視線も釘付け。そういえば、大井川もは蒸気が走っているんだよな…
蒸気なんかに目もくれず、こんな物ばかり撮っている始末…
ここからの区間はJR東海の管轄となるのだが、普段ここを行き来している列車はわずか二両編成。ホームはかなりの人だかりだ。
と、向こうから歩いて来るいかにもな数人。そのうちの一人が甲高い声でいきなりこんなことを…
「2連の313逝ってよし」
おいおい…良い子は真似しないようにしましょう。
(大垣にて)
電車が入線する。2連の313系…に311系4連を繋いだ新快速だ。余裕で着席。うッ…窓が汚い…まあ良い、まったりモードに入る。
だが、この電車とも大垣までの付き合い。この後に入線する大垣始発の特別快速が本命だ。この乗り継ぎにより豊橋→浜松のまったり空間もリザーブ出来る。
電車は313系。実は初乗車だ。そのキャラクタから223系とよく比較されているのだが…私的にはこれもなかなかいい感じ。
やや強力な組成である為かその走りっぷりもナイスでしたが…何にしても抜群の静粛性が心地良い。鉄ヲタの性か乗車車輌はクモハでしたが
本当に静か。これは特急車輌でありながら騒々しい373系なんかにも欲しい魅力です。
浜松着。乗り継ぐ電車は3連。短か…お、115系1000番台。耐寒装備…要らんわな
満員電車をかぶりつきで誤魔化す。結構これが楽しくて、金谷まであっという間に着いた感じでした。
丁度お昼時。金谷駅内の売店にて弁当を調達。と、ホームに電車が入線…肩の力が…
近鉄16000系のお出ましだ。というか、大阪でも乗れるやん、がっくし
まぁこれに乗らなければ次の電車までかなりの時間がある。そう。時間は限られているのだ。
ワンマンの近鉄特急がまったり走る。車内は携帯を打つ高校生、じいちゃんばあちゃん…
流石特急車、静粛性はさいこ…「デトデトデトデトデトデトデトデト………」すごいコンプレッサ…
弁当をペロリと平らげる。飯は消化してもなんだか未消化な気分。そりゃそうだ…近鉄特急に乗りに来たわけじゃない。
交換駅に着いたようだ。対向から来るのは釣りかけ車のスジだったのではとのこと。421辺りが来るのかな…これはこれでいいかも。
警報機が鳴り、遮断機が下りる…
え
ズームカーじゃないですか、あれ…
マッハで荷物をまとめ、近鉄特急から飛び降りる。やった!やった!!ズームカーだ!!
久々の緑の南海にもう(*´д`*)ハァハァ…これだけの為に来たんだ、これだけの為に。もう気分は最高。ズームの唸りにテンションは最高潮だ。
ここで、過去を知る皆様にはちと懐かしい色々を。
窓間には造花が添えられている。何やら微笑ましい気分。阪和ユーザーの方はいつぞやの205系1000番台を思い出すのでは?
なんと自販機付き!!これは南海時代より飛躍的にサービスアップだ!
ちなみに、おまけルーレット装備なのでジュースを買うとガチャン!ピピピピピピピピピピピピピピピピ・・・ピ・・・ピ・・・・・・ピ 騒々しいです(笑
更新前の7000系なんかにも付いてたなァ、この蓋。右のは7000/7100系なんかでも見ることが出来ますね。
天井に貼り付いている物体。良く似ているが何かが違う。通風口とスピーカでしょうか?
その姿、一昔前のデパートの冷房ダクトの幼生の如し。
そして21001/21003Fのみに許された転換クロスシート。座ってみるとややこじんまりとした印象を受けたが、
昭和33年当時の平均身長を考えるとこんなものでしょうか。可愛い肘掛に腕を乗せ…浸る。ひたすら浸る。
一度はこの肘掛に触れてみたかったから…
もはやシャレなのか南海ヲタの為なのか、只剥がすのが億劫なだけか。全体的なデザインからすると結構最近の物とも言える。
車外に目を移そう。大井川転入時は塗りつぶされていたプレート類は磨き出されている…のですが、
あれ、南海時代は塗りつぶされていた銘板もピカピカになっている。まぁそんな細かいことは気にしない。
車端に添えられたズームカーのインフレ番号は憧れの的でした。
昨年夏に2chでズームに関して聞いた時、返って来たレスは「原色の方は錆止め状態で金屋口で放置」とのことでした。
丁度質問した時期と塗り替え時期が一致しているのがわかる。ちゃんと原色のまま塗り替えてくれる心意気に感謝。
南海から塗料貰ったのかな…?
マメツゲの植え込みに邪魔されていますが…21001の脚、FS-17です。
現在、この手の台車で南海に残っているのは2200系列が履くボルスタアンカ付きのFS-17A。
パンタ側は錆汁ダラダラ。トンネルの漏水、そして雨水の影響もあるのでしょう。 個人的には綺麗な姿を期待したいところです。 |
残念ながら、ズームはここで入庫。暫しの間でしたが美味しかったです。 そして京阪3000系との並び。 |
庫内へと走り去るズーム。広告色の21003の姿も見られる。この時点では21004の冷房機の故障により、運用を外れていたとのことです。
21002の隣にチラリと見えるのは元西武の313Fです。この後釣りかけ音を盛大に響かせて入れ替えを行っていました。
隣に見えるのはレール運搬車と思われる。21003の奥にあるのは312F。 原色ズームは暫しの休息。 というわけで先程のおけいはんに乗って山登りときたもんだ。 変電所のキャパによるものか、全然冷房が効いていない生臭い車内… さすがに他の乗客も居るので窓を開けるわけにもいかず。 オエ、なんだか未消化…乗り心地は流石ミンデン。ヘロヘロの線路を撫でるように上っていく。 |
千頭着。丁度、蒸機が発車するので撮影。
本当はこういうアングルでズームが撮りたかった…
そしておけいはん。ややくたびれた感じが否めない。 妙に似合っている台車は営団5000系のもの。 意外とこのヘッドマークも似合っていますね…そしてやたらとMGが賑やかでした。 |
構内側線。もう走らないと噂されているしらさぎ号、 その奥に元名鉄の3800系と思われるドンガラ展望車、 そして3本目となる近鉄16000系16003F。 この編成の処遇はまだ不明ですが、もし営業入りすれば …421も含めて近鉄車は4本。近鉄大井川線… |
錆びない丈夫なステンレス物置見参!もと岳南のステンレスカー。 この頃は試作と言うかなんというか、このような妙な非鉄金属製の車輌が ポツポツ見られましたね。側に居るしらさぎも然り。 |
近鉄6421系のお出まし。何気に気になるヤツだ。 西武車では行われた3→2ドア化は行われず、 近鉄時代のまま、中央扉のみ両開きという妙な側面となっている。 |
この日は、なんとトラストトレインの運転日でした。(というか現地で気付いた) 滅多に無き機会なので乗車することに。 車内はな様々な演出で盛り上がる。さすが観光の目玉ですね。
窓全開!実に気持ちいい! 蒸気列車の楽しみを知ってしまったようだ。 |
そして金谷口着。時代を越えてこのような光景が…
整然と並んだ小窓が特急車の証。…と、その時!
なんとズーム出庫!!これは乗るしかない!
最後の一駅間だけでも!
2枚の窓から見えるのは、壮大ななんば駅構内でもなく、堂々たる複々線でも、昼下がりの極楽橋でもない。
金谷ー新金谷間はなんとタブレットを用いている。何気に手ブレーキのハンドルの形状にも惹かれる。
夕日を浴びて金谷を発車するズーム。さようなら、そしてまた何時の日かの再会を誓って。
その後、113系に揺られ西を目指す。夕焼けが車内まで入り込んで気持ちよい。
豊橋に着いたら旨いオムレツを掻き込んで豊橋始発の新快速に乗り込む。
311系がマキシマムの120Km/hに達する頃、そろそろウトウト…
後は坦々と新快速-関空快速-南海区間急行と乗り継いで午前2時前に帰着。
叶えたかった夢が一つ叶いました。
同行頂いた皆様、ありがとうございました。
2003年11月3日フォント修正
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