このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



まぼろしの邪馬台国、映画化

2007年9月12日、予想もしなかった吉報が飛び込んできました。

報道によると、島原鉄道が100周年を迎える2008年の秋、
島鉄常務の宮崎康平氏が執筆した『まぼろしの邪馬台国』が映画化されること
です。

言うまでもなく、宮崎康平氏は、C12の購入やお召列車乗り入れ、キハ20やキ
ハ26・55などの購入、国鉄乗り入れなどの事業を成し遂げた役員でした。

特に、お召列車乗り入れでは過労から失明、以来“盲人重役”として、島鉄の
近代化に果たしてきた方です。

1957年の大水害では、鉄道路線廃止で話が進む中、盲人の身でその被害状
況を数値のみで客観的に判断、昼夜忘れた復旧を成し遂げています。
その最中に、復旧現場から土器が多く出土したことから、邪馬台国を愛野周辺
に仮定し、邪馬台国研究に力を注ぎました。

また、長らく県営バスの妨害により叶えられなかった、雲仙や長崎市内への島
鉄バスの乗り入れなども実現しています。

他にも、今の路線バスに施されているスリーレッドライン、キハ2003・2006に
施されている三本ヒゲ塗装なども、宮崎康平氏の考案と言われていますし、キ
ハ2500に描かれている子守唄のベースとなった『島原の子守唄』も宮崎康平
氏の採譜・作詞です。

『島原の子守唄』は夜20時に島原市内の防災無線で流されているので、興味
がある方は聞いてみてはいかがでしょうか?

『島原の子守唄』は、さだまさし氏をはじめ、多くの方が謳われて、全国的なヒッ
トとなりました。

元々、『島原の子守唄』は、口之津あたりで歌われていた子守唄が原曲で、そ
れを現代にあわせて宮崎康平氏が作詞したものでした。

南高来出身の農民が移住したといわれる山梨県韮崎市では、同じような調子
の“縁故節”がありますが、『島原の子守唄』のヒットを妬んでいたほどでした。

このように、今の島鉄にも大きな影響を与えてきた宮崎康平氏。氏の島鉄での
活躍から邪馬台国追求までの半生を追ったのが、『まぼろしの邪馬台国』で
す。

創立100周年の年に記念すべき映画でしょう。

主演は、宮崎康平役が竹中直人氏、和子夫人は吉永小百合氏が抜擢されて
います。2007年秋からは、本格的に撮影が始まるとのこと。今から楽しみな
映画です。

※私事ながら、竹中直人氏と私は同じ中学校・高校出身。まさか、同じ学校の大先輩が、島鉄常務の役をするとは、夢にも思っていませ
んでした…(笑)


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