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第3章 安比奈線写真集(2/3)
■森にて
晦く寂かな森だった。昼なお光届かず、わずかな木漏れ日が線路を照らしていた。
■入間川右岸堤防
地形図を見ると、この道路は入間川の右岸堤防に設けられている。即ち、この道路から西側は入間川の河川敷にあたる。河川敷内では、たとえ私有地であってもその利用などに制限が課せられる。
安比奈線に関しては、右手側には「線路内立入禁止/西武鉄道」という看板が設置され、主旨と設置者が明確に主張されていた。ところが、左手側の看板には単に「立入禁止」と記されているだけで、主旨も設置者も明らかにされていない。安比奈駅構内には「工」杭があったことから、用地そのものは西武鉄道の所有なのであろう。しかし、そうであってもそうと主張されない(あるいはできない)あたりが、河川敷利用の難しさである。
■八瀬大橋東詰
草に埋もれた線路は八瀬大橋取付部のコンクリート擁壁にあたって途切れる。河川敷内ゆえこの区間の再利用はありえない、と理解するしかない。
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