あああーっ！〜〜ある失敗の顛末

　私が相模線に乗ったことは、今までに一度しかない。当時の直感として、おそらく今後も乗る機会は滅多にないと考えられたので、廃止された寒川支線の跡をたどってみたい、と思ったものだ。ただし、当日はあいにくの雨。全体の行程が押していたこともあって、敢えて横着し、車窓から線路跡の写真を撮ろうと狙ってみた。

　狙いすましたつもりで、シャッターボタンを押す。

　周囲には他のお客さんがいるというのに、思わず「あああーっ！」と叫んでしまった。よりにもよって、電柱が目の前にくるタイミングに合わせてしまうとは。いうまでもなく失敗写真である。時間はもうない。慌てて、再度シャッターボタンを押す。

　今度は手ブレときたものだ(;;)。うまくいかない時はこんなもの。所詮、横着しようとしたのが悪いのだ。現地を歩きもせず写真だけ入手しようとしても、それ程度のレベルのものしか入手できなかったとは、皮肉以外のなにものでもない。こういう時は失敗を素直に認め、現地を再訪する動機としてとっておくべきなのだろう。もっとも、５年も経った今でも、相模線に乗る機会はめぐってこなかったりするのだが……。