このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

金胎寺
(こんたいじ)



山門鷲峰山(じゅうぶざん)のほぼ頂上付近に金胎寺はあります。境内は山門わきの坂道を上ります。山門をくぐった先には寺務所と行場の入り口があります。行場は約4kmの距離で2時間近く歩くことになるため、まさに修行そのものです。
多宝塔境内でひときわ目につくのがこの多宝塔です。伏見天皇が退位後この寺で修行し、1298年に出家した際に建立しました。けっこうよく整った塔で、夕日の中だとかなり映えます。中には愛染明王像が安置されています。それにしても、けっこうきびしめな鷲峰山の頂上付近にこれだけの建物があるだけでもけっこう驚きものです。鷲峰山のきびしさは、1331年には後醍醐天皇が陣にしようとしたものの、そのけわしさで大軍を集めるには適さないと言うことで笠置寺に移ったなどの記録も残っています。
行者堂寺を開いた役小角の像をまつる行者堂です。山の中だと夕日が不思議と幻想的なふんいきをつくってくれます。後醍醐天皇も笠置山に移るとき、こちらで厄除けを祈願したそうです。ちなみに9月の第1日曜日には境内で護摩法要が行われます。けっこう壮大な法要です。
宝きょう印塔境内の一番奥にある、1300年につくられたとされている宝きょう印塔(「きょう」は外字なためひらがなです)です。『空鉢の峰』とも言われた鷲峰山の頂上に当たる場所でもあります。ちょっと木々が深いんですが、いい天気なら琵琶湖まで見渡せるながめはけっこう壮観です。ここまで来るのが大変ですが・・・
交通JR加茂駅よりJRバスで約1時間、
原山バス停下車、徒歩約1時間です。
バスもダイヤが本当に少ない上、
1時間の徒歩は鷲峰山登山そのもの!
ただ、車でも道がせまいため運転に苦労しますが、
何とか行けるのが唯一の救い。
料金☆☆☆☆境内はただですが、
行場に入るには300円かかります。
安い部類でしょう。
行場に入れるのは午後2時までなので注意。
インパクト☆☆☆特に多宝塔は周囲の山林とよくマッチして
けっこう見ごたえあります。
神秘のヴェールに包まれたような感じは
ちょっと不思議な気分にひたれます。
でも歩き疲れで
ゆっくり見る気分にならないかもしれませんが。
疲労度行場抜き
☆☆
行場も行く
行場は相当広く、最低でも2時間は覚悟しましょう。
行場に行かなくても、ちょっと山道がきつめなので
けっこう疲れます。
境内自体はそんなには歩きませんが。
おみやげ寺務所に一応売ってますが、
奉納するためのものばかり。
持ち帰るようなものはないので
期待しない方がいいでしょう。
おすすめ場所が場所なだけに生半可にはおすすめできません。
ここに行くこと自体がまさに修行。
むろん修学旅行などで行くのはほぼ不可能。
それでもどうしても行きたい人は
1日つぶすつもりでじっくり計画を立てておきましょう。
寺自体はそんなに見るものは多くはありませんが、
秘境のようなふんいきは見てもさほど後悔しません。
行場行くなら、早めにつくように計画しておきましょう。

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