(2005年9月追記) 2005年7月、美幌バイパスの美幌IC〜女満別空港IC間が開通しました。 同時に、美幌IC付近に追越車線が設けられました。 2005年9月現在、全区間通行無料です。
2000年11月3日、国道39号線の美幌市街をショートカットする自動車専用道路「美幌バイパス」の一部区間が開通しました。
今回供用開始されたのは、美幌町高野から美幌IC(美幌町瑞治)までの3.2kmの区間。
北見と網走を結ぶ国道39号線は、美幌町で市街地を経由するために大きく弧を描いています。 また、美幌町は津別から
釧北峠
を越えて阿寒湖畔に向かう国道240号線、
美幌峠
を越えて屈斜路湖に向かう国道243号線、東藻琴・小清水を経て斜里に至る国道334号線の結節点になっています。 これら4本5方面の国道が美幌市街に集中するため、慢性的な交通渋滞が問題になっていました。
美幌バイパスは、国道39号線の市街地部分をショートカットするもので、これによって、北見・端野と女満別・網走との間は美幌市街を経由せずに行けるようになり、距離も大幅に短縮されます。 これまで市街地通過で10分以上かかっていた区間が、バイパス経由だとわずか3分ほどで通過できてしまいます。
美幌バイパスの全体計画は、美幌町高野から女満別空港までの7.9kmで、北見・端野方面と女満別空港を直結するというものです。 美幌IC〜女満別空港間は引き続き工事が行われています。
今回は対面2車線での供用開始ですが、完成時には4車線化が想定されています。 また、現在は無料で通行できますが、高野入口と美幌ICのランプ付近にはトルゲート用と思われる土地が確保されており、将来は有料になることが予想されます。
北海道は高速道路の整備があまり進んでおらず、とりわけオホーツク地域にはこれまで自動車専用道路が全くありませんでしたが、美幌バイパスの供用開始は、オホーツク地域にも高速道路の時代が訪れつつあることを予感させます。