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成都の人の顔は、北京あたりの人と明らかに顔が違う。姿形も違うのである。顔が丸顔で、ふっくらとした感じである。目は丸くパッチリとしている。北京や東北地方の人と比べると背は低い。背が高くすらっとしているとは言い難いが、親しみ易く愛嬌のある顔つきである。目は吊り上ってはいない。あるレストランに入ったとき、ウエイトレスの顔をずらって見てみると、全部の人が、上に書いたような顔をしていたので、四川人というか、成都人の顔の特徴に確信が持てた。麗江で一緒にツアーに行った成都のテレビ局の人も、確かに丸顔で、愛嬌のある顔の人であった。 もう一つ気が付いたことは、中国に多い自転車に付いてであるが、成都の自転車は、座席の位置が何故か低いのである。低いといっても日本人が乗る自転車の座席と同じ位かもしれない。日本と違うのはむしろ、中国東北地方や北京の人の、自転車の座席の位置であって、何故か異常に高かいのである。東北の人の背丈は日本人より高いかもしかもしれないが、それ以上に自転車の座席の位置が高い。つまりペタルを漕いで、足を伸ばしたとき、足が直線にまで伸びるような座席の位置の高さである。自転車が止まっているときには、両足は同時に地面に着かない位の、座席の高さになっていた。 それが成都では日本人から見れば、あたりまえの自転車の座席の高さであった。四川人は北京人より背が低いが、その分だけ座席が低いのではなく、北京人よりずっと安定した座席の位置であるようであった。私がこのことを発見したのは、貴陽に向けて出発する当日であったので、その検証が不充分であるのが残念である。しかしこの説には自信があるので、チャンスがあれば再度成都に行って確かめてみたいものである。 |
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