このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください




2007春 青春18きっぷで行く山梨・長野ぶらり旅

最終更新日 2007.7.21

  TOPページへ戻る

「旅日記」TOPへ

入山瀬ぇ駅からスタート!
(入山瀬駅からスタート!)
■序章
2007年春、JRグループ発足20周年記念で、あの「青春18きっぷ」がなんと!¥8000で限定発売されました。
これは、使わない手はない!ということで、1泊2日JR普通列車の旅に出たのでした。

2007年3月9日(金)
最寄駅であるJR身延線の入山瀬駅から「青春18きっぷの旅」がスタートです!

最終目的地の長野県上諏訪温泉まで、身延線〜中央線の往復でと最初は考えていましたが・・・。

天気も良く、朝から富士山もきれいに見えます。

入山瀬駅は朝から夕方までは有人駅です。
今日の日付印を「青春18きっぷ」にポンと押してもらいました。

7:52発、普通列車、甲府行きに乗ります。
ちょうど、通学通勤時間帯だったので、高校生、サラリーマンで満員でした。
しかし、源道寺駅で高校生はほとんど降り、富士宮駅ではサラリーマンが降りてしまったので、意外とすぐに座れました。

身延線・身延駅にて
(身延線・身延駅にて)
富士宮駅以降は、お年寄りと私のような「青春18きっぷ」の旅人が目に付きます。
車内は、のんびりとした雰囲気が漂っていました。

いつの間にか無人駅となっていた芝川駅を過ぎると、列車は一級河川の富士川に沿って進みます。

身延駅では7分停車。
甲府から来る特急を待ちます。
待ち時間にホームに出て、列車の写真を撮ったりして、駅の雰囲気を楽しみました。

甲府市内に入ると、また混雑してきました。
さて、そろそろ身延線の終着駅・甲府駅が近づいてきました。

甲府駅で中央線に乗り換え
(甲府駅で中央線に乗り換え)
10:16、最初の乗り継ぎ駅である甲府駅に到着。
中央線に乗り換えです。
中央線下りホームは、身延線と同じホームなので移動が楽でした。

10:30発、普通列車、小淵沢行きに乗ります。
車内はあっけないほどガラガラでした。

乗客は、やはり「青春18きっぷ」利用と思われる旅人が目に付きます。
旅人かどうかは、なんとなく雰囲気で分かりますね。(笑)

車窓からは、南アルプス、ニセ八ツ(茅ヶ岳、金ヶ岳)、八ヶ岳などが見えました。


11:17、小淵沢駅到着。

小淵沢駅で買った駅弁「うまい甲斐」
(小淵沢駅で買った駅弁)
乗り継ぎ時間の合間に、ちょっと早い昼食です。
小淵沢駅の名物は”駅弁”だそうです。
「元気甲斐」という駅弁が美味しそうでしたが、¥1300もするので諦め、¥900の「うまい甲斐」という馬肉とあわびの燻製が入った駅弁を買いました。
とても美味しかったです!

時間はまだまだたっぷりあります。
ここで急遽予定変更して、小海線に乗ってみることにしました。
折り返しの列車の時間を考えて、小海駅まで行ってみることにしました。
急なコース変更も自由自在なのが「青春18きっぷ」の良いところですね。

小海線は、小淵沢〜小諸間78.9kmを走るローカル単線です。
有名な駅を挙げると、かつてリゾートブームが起きた清里駅、JR最高地点の野辺山駅などがあります。
列車は電車ではなく、ディーゼル車です。

小海線から八ヶ岳を眺める
(小海線から見た八ヶ岳)
小淵沢駅11:40発、普通列車、小諸行きに乗りました。
列車は林の中をゆっくりと進みます。
木と木の間から時折、八ヶ岳が見えます。
トレッキング姿の中高年のグループも多数乗っていました。

清里駅を過ぎると県境となり、山梨県から長野県に変わります。
野辺山駅周辺は、八ヶ岳をバックに高原野菜の畑が広がっていました。
かつて、TBSで放送された「高原へいらっしゃい」というドラマのロケ地でもあります。

12:46、小海駅で途中下車。

3月といっても、春になったばかり。
天気は良いのですが、風は冷たく、駅の中ではストーブが焚かれていました。

小海駅は、病院やスーパーと一緒になった立派な駅でした。


小淵沢駅前商店街の看板
(小淵沢駅前商店街の看板)
小海駅13:15発、普通列車、小淵沢行きで、再び小淵沢駅まで戻ります。

佐久海ノ口駅までは、千曲川に沿って列車が走ります。

14:26、再び小淵沢駅に戻ってきました。

改札を出て、駅周辺を軽く散策。
駅前商店街の大きな看板を見上げると、八ヶ岳と小淵沢駅が看板と見事にマッチしていて、感動しました。

再び小淵沢駅へ。
15:29、中央線下り普通列車、長野行きに乗ります。
今日の乗り継ぎ列車は、この列車で最後です。

16:10、上諏訪駅到着。
上諏訪駅構内には、以前は温泉の風呂がありましたが、今は足湯に替わりました。
足湯にも入りたかったのですが、時間がないので今回は通り過ぎるだけ。

諏訪湖の夕日
(諏訪湖の夕日)
上諏訪駅からは徒歩で、今日の宿「スワコ遊遍館(ユーペンハウス)YH」を目指します。

途中、道に迷い30分も掛かって、ようやくYHに到着しました。

さっそくYH内にある温泉「なしびの湯」で汗を流し、近くの寿司屋で夕食。
予算の関係で、寿司ではなく、カツ丼を食べました。
メニューにラーメンもある、ちょっと変わった寿司屋さんでした。

寿司屋へ向かう途中、諏訪湖の西側にある山に、沈む夕日が見れました。

21:00、疲れが出たのか、早々に寝てしまいました。


朝の諏訪湖
(朝の諏訪湖)
2007年3月10日(土)
6:00、起床。
いつもの習慣で、早くに目が覚めました。

今日も良い天気となりそうです。
それにしても寒い!
すぐにYH内にある温泉「なしびの湯」で体を温めました。

朝食の時間まで、まだ少し余裕があります。
日の出を見るため、諏訪湖畔を散歩することにしました。

湖畔にはジョギングコースが整備され、早朝にもかかわらず、何人かのランナーがジョギングをしていました。

湖畔道路をしばらく歩いていると、¥50の激安ドリンク自販機を発見!
思わずホットコーヒー(もちろん¥50!)を買ってしまいました。
安いだけあって、かなり薄味でした。(爆)

そのうち、東の山の上から朝日が昇ってきました。
そろそろYHに戻りましょう。

7:30、朝食の時間。

昨夜からのホステラーは、私を含めて男性3名でした。
一人は朝食を取らずにチェックアウトしたようです。

新潟出身の大学生の兄さんと2人で朝食となりました。
驚いたことに、彼も青春18きっぷで旅をしているとのこと。
昨日は奈良から丸一日掛けて、上諏訪温泉にやってきたそうです。
今日中に大学のある東京に戻り、夕方からバイトに行くと言っていました。
若いっていいなぁと、彼を見て思ってしまった私は・・・。

諏訪湖遊遍館(ユーペンハウス)YH
(諏訪湖遊遍館YH)
朝食を済ませ、さて今日は何時の列車で帰ろうかと、持参してきた時刻表を見ながらスケジュールを考えます。

最初の計画通りに中央線〜身延線で帰ると、14:00頃には入山瀬駅に着くことがわかりました。

これでは味気ないと思い、中央線をさらに西へぐるっと名古屋まで下り、東海道線で帰ってくる案が浮かびました。
このコースでも、なんとか19:00までには家にたどり着きそうです。

さてそうなると、ゆっくりもしていられません。
下諏訪駅を9:39分発の列車に乗らないと、この計画はボツになってしまいます。

9:00、急いで荷物をまとめ、同室の大学生さんに挨拶して、ペアレントさんに見送られながら、YHを慌しく出発しました。

下諏訪駅までは2kmほどあるようです。
あと40分しかありません。
走らないと間に合わない!
走る、走る!
まさかこんなところで、ジョギングするとは思わなかった?!

途中、地元のおじさんに「どうしたの?」と声を掛けられました。
「下諏訪駅まで行くんですよ〜!」と答えて、また走り出しました。

JR20周年記念青春18きっぷ
(JR20周年記念・青春18きっぷ)
9:30、なんとか下諏訪駅に着きました。
間に合って良かった〜!
ひとまずホッとしました。

9:39、中央線下り普通列車、松本行きに乗り込みました。
岡谷〜みどり湖間は、難所「塩尻峠」を抜ける6000mもの長いトンネルを通ります。

9:57、塩尻駅で乗り換えです。
次の列車まで時間があったので、改札を出て駅の外を軽く散策。

再びホームに戻り列車を待っていると、空の上から放送が聞こえてきました。

なんと、セスナ機から商店街のPR放送をしていました。
こんな大掛かりな宣伝もあるんですね。

10:38、普通列車、中津川行きに乗ります。
この列車は、松本が始発駅だったので、8割方、席は埋まっていましたが、なんとか空いている席を見つけ、座ることができました。
塩尻駅から中津川駅まで約2時間乗っているので、座れないと大変でした。


寝覚めの床
(寝覚めの床)
中央線沿線は、中山道宿場町の雰囲気が今も残っていて、古い街並みを車窓からも楽しむことができました。
また、製材所も多く見掛け、林業が盛んだということがわかりました。

さらに車窓を楽しみましょう。
木曽福島駅を過ぎ、上松(あげまつ)駅を過ぎると、「寝覚めの床」という名所が見えます。
木曽川にある花崗岩が浸食されてできた美しい岩の芸術です。

カメラを構えてシャッターチャンスを待ちましたが、ほんの一瞬で通過してしまいました。
構図はいまいちでしたが、なんとか写真に収めることができました。

12:33、ようやく中津川駅に到着。
長時間座りっぱなしだったので、さすがにお尻が痛くなってきました。

中津川駅で乗り換えです。
隣のホーム、12:40発、快速列車、名古屋行きにすぐに接続です。
席は空いていて、ボックス席を独り占めでした。

お腹も空いてきたので、塩尻駅で買っておいた菓子パンを食べることにしました。
菓子パンのおかげで、空腹な状態は脱しました。
名古屋に着いたら、あの名物を食べようと心に誓いました。楽しみです!

名古屋名物・きしめん
(名古屋名物・きしめん)
名古屋に近づくにつれ、乗客が増えてきました。
聞こえてくる乗客の会話からも、中京圏に入ったことを感じ取れます。
風景もだんだんと都会型に変わってきました。

13:59、名古屋駅に到着。

お目当ての名古屋名物「きしめん」を食べようと、ホームの立ち食い蕎麦屋を目指します。

「きつねきしめん」¥370!
麺が平べったく、おもしろいです。
もちろん味もグッドでした。
ごちそう様でした!

名古屋からは東海道線に乗り換えです。
名古屋〜豊橋間は、新快速、快速列車が多数あり、とても便利です。
それに比べ、地元静岡県内のダイヤ、列車環境の悪さには、ホトホト閉口します。

富士駅でゴール!
(富士駅でゴール!)
名古屋14:28発、快速列車、豊橋行きに乗りました。

ボックス席の座席は前後に切り替えることができるので便利です。
乗客の皆さん、進行方向に向いて座れるように、座席の向きをガタンと変えていました。
車窓からナゴヤドーム?が、チラッと見えました。

15:13、豊橋駅に到着。
豊橋駅15:34発、普通列車、浜松行きに乗り継ぎます。

青春18きっぷの旅も、いよいよ終盤戦です。
これまで何本の列車を乗り継いできたのでしょうか?
家に帰ってから、じっくりと旅を振り返ることにしましょう。

新所原駅の駅看板に書いてある住所表示を見て、静岡県に入ったことを知りました。
今まで、新所原駅は愛知県だとばかり思っていました。

浜名湖が見えてきました。
大きな浜名湖大橋も見えます。
静岡に帰ってきたんだなぁと、実感しました。

空には雲が少しずつ掛かってきました。
これまで天気には恵まれてきたので、とてもラッキーでした。

16:09、浜松駅到着。
浜松駅16:17発、普通列車、熱海行きに乗り継ぎです。
これが今回の旅で最後の列車です。

浜松〜熱海までは約2時間半、3両編成、席はロングシート、トイレはありません!
途中でトイレに行きたくなったら、降りろということでしょうか?!

静岡県に入ると、とたんにサービスが低下します。
JR○海は、静岡県に恨みでもあるのでしょうか?

あっ、話がちょっと脱線してしまいました。

いつの間にか夕闇となり、旅もそろそろ終わりです。
眠気が襲ってきているので、うっかり乗り過ごすことがないように・・・。
もう少しのガマンです。

18:08、富士駅到着。
富士駅では、父親が車で迎えに来てくれました。

これで「2007春 青春18きっぷの旅」第一弾は終了です。

今回の旅を振り返ると、出会いは少なかったですが、新しい発見が多かった旅でした。
さて、第二弾はどこへ行こうか?
(終わり)

『旅日記』TOPへ戻る
  TOPページへ戻る
1

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください