このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

2000年7月7日から12日まで北海道の十勝・えりも方面を
折り畳み自転車で旅してきました。

7日、JR富士駅から輪行して、夜行快速「ムーンライトながら」で品川まで。
品川から京急の始発で羽田空港に早朝6:00前に到着。

搭乗手続きを済ませ、JAL帯広行き11:30発までロビーでひたすら眠る。
12:55、予定通り帯広空港に到着。天気は薄曇り。
同じ便に僕の他に1人、チャリダーがいた。(後日、大樹町で再会した。)
空港玄関で自転車を組立てていたら、タクシーの運転手さんに声を掛けられる。

いよいよ、チャリダーとして北海道の旅を開始。(すこし緊張する...)
まずは「旧幸福駅」へ。途中の広大なじゃがいも畑がいかにも十勝らしく思えた。
太陽も顔を出し、十勝平野を順調に進む。(坂はほとんどなし)
15:30、帯広駅前「豚丼のぱんちょう」で遅い昼食。(昨年、バイクで来たが
定休日で断念。1年越しの「豚丼」の味は...まあまあってとこかな?)

池田町の「北のコタンYH」に予約のTELをして、道道73号をひたすら走る。
はやくも足が棒になり、度々休憩になる。(軟弱チャリダーがバレバレ...)
ヘトヘトになりながら18:10、YHに到着。
テレビで、台風3号が関東地方に上陸するらしい事を知る。

8日、曇り空の中、YHを出発。「ハッピネスデイリー」というアイスクリームの
おいしいお店(工場)に寄り道。(本当においしかったよ〜!)
雨が降ってきた。駐車場でカッパを着て出発。

12:05、豊頃町の「ハルニレの木」を見学。
「この〜木、何の木、気になる木〜」とお約束の歌を唄いながら木道を歩く。
3本あったが、どれが本物?

国道に出て「赤胴」というラーメン屋でお昼にした。
テレビをふと見ると「北の国から」が再放送されていた。
北海道でみる「北の国から」に、しばし箸も止まった。(ラーメンが伸びる〜!)

太平洋側に出て雨が強くなる。上り坂は自転車から降りて押して歩く。
大樹町にある、とほ宿「セキレイ舘」に16:20到着。
帯広空港で別れたチャリダーもこの宿に泊っていた。
近くにある「晩成温泉」(¥350)まで宿の車で連れていってもらう。
塩辛い湯だった。1日の疲れも吹っ飛んだ!

宿には他に、札幌から来ていたカップルが泊っていた。
2人は北海道の旅宿で知り合い結婚したそうだ。とても楽しいカップルだった。
この夜、台風3号がえりも岬を通過していった。

9日、宿のテレビは故障中なので、ラジオで台風情報を聞いた。
えりも町では未明まで停電が続いたらしい。
国道336号(黄金道路)も通行止め。連泊が決定した。

曇り空の中、となり街の忠類にある「ナウマン温泉」まで行ってみる事にした。
街の中のある「このみ」という食堂で生ちらし(¥1000)を食べた。
おいしかった。

ナウマン温泉(¥350)は国道236号の道の駅に隣接していた。
せっかくおいしい物を食べ、温泉で汗を流したのに、宿に着いたら
汗だくで、お腹もペコペコになっていた...。(チャリンコは辛い!)
結局、今日も「晩成温泉」のお世話になった。
夕陽がきれいだった。明日はきっと晴れに違いない。

10日、朝から快晴だった。朝食は頼まず、5:30宿主に見送られながら出発した。
朝日がとても気持ち良かった。
出発して1時間後、昨日買っておいたパンとジュースで朝食をとった。

広尾町に入り、いよいよ黄金道路(国道336号)の入口に来た。
通行止めは解除になっていて、ホッとした。気を引き締めて走り出す。
少しして「フンベの滝」で休憩。岩からしみ出ている幅広の小さな滝は、
天然クーラーのようだった。頭から水を浴びて見た。最高!

目黒という集落のそばで、えりも方面からチャリダーがやってきた。
すれ違い様に「お久し振り!」と声を掛けられてビックリ!!
昨年の9月に礼文島「桃岩荘YH」で8hコースを一緒に歩いたN君だった。
まさかこんな所で再会するとは夢にも思わなかった。
僕がNHKに出ていた事も知っていた。
彼は、僕とほぼ逆ルートで走っていることがわかった。
お互いの検討を祈ってそれぞれの方向に別れた。

庶野に抜け、難関と思われた黄金道路も意外とあっさりと通過できた。
ここで「えりも岬YH」に予約のTELを入れる。
そして、昨年この宿で買った「えりも岬エプロン」をつけて
****『エプロンチャリダー2000』****
に変身した!!

昨年、バイクで通過した時は、雨と風が強くて怖い思いをした。
天気によってこんなにも違うのか...。晴れで良かった。

お昼は「百人浜レストハウス」で「大漁ラーメン」(¥920)を食べた。
海の幸が載った大盛りのラーメンだった。(ツーリングマップルに載っていた。)

12:50、「えりも岬YH」に到着。余裕を見て朝早く出てきたが、少し早すぎたようだ。
1年振りの「えりも岬YH」はとても懐かしく思えた。
ヘルパーのケイさん(?)は、僕が『エプロンチャリダー』であることに
全く気づかない様子だった。まあ、気にしないでおこう。

少しして、えりもの「かあさん」が買い物から帰ってきた。声を掛けると昨年来た事を
覚えていてくれたようだ。(昨年は『’99エプロンライダー1号』になった!)

同じ部屋だったライダーさんは、黄金道路で再会したN君の会社の先輩だった。
一緒に北海道に来て、途中で合流するそうで、僕の事も携帯で聞いていたそうだ。

夕方、YHに泊っている工事業者の人達が戻ってきて、賑やかになった。
お客さんの布団を敷いたり、自販機の補充を手伝って、「なんちゃって
ヘルパー」になった気分。(誰か、えりも岬YHでヘルパーしませんか〜?)

母さんの作った料理は本当においしかった。
夕食後、ライダーさんと2人で「ミ〜ティング〜」をした。
(このライダーさんも、昨年桃岩荘YHにはまったそうだ。)
怪しいギターで、0時過ぎまで盛り上がった!

11日、今日もえりも岬YHに連泊。朝食後、出発するホステラーさんを
大漁旗とギターでお見送りをする。

N君のバイク「イナズマ」にタンデムして、百人浜まで行ってみる。
レストハウスの前にあるベンチで、1時間ほど昼寝をする。
贅沢な時間を過ごす。

今日のホステラーは、N君と僕の二人だけ。あと、工事の人達が20人程...。
この旅も、今夜で最後の夜と思うと少し寂しくなってきた。

12日、8:30、雨の中、かあさんが歌を唄って見送ってくれた。
N君は東へ、僕は西へ...。
11:00、JR日高本線「様似駅」に到着。雨も止んだ。
自転車を畳み、輪行袋に入れた。これで楽になったと、正直ホッとした。

駅前の食堂で、奮発して「いくら丼」(¥1500)を食べる。うまい!!
2両編成の客車は苫小牧に向かった。車窓から、草を食べている
サラブレットをあちこちで見る事が出来た。
海岸線ギリギリを走る所もあって、退屈しなかった。

新千歳空港から、満席のJAL19:10発羽田行きで、北海道を後にした。
JR品川駅から「ムーンライトながら」に乗って、
13日、深夜2:30、無事帰宅した。
2000夏 北海道チャリンコの旅
(様似駅にて)
(えりも岬YH)
(エプロンチャリダーに変身!)
(黄金道路(R336))
(帯広空港)
(ぱんちょうの豚丼)
(ハッピネスデイリー)
(豊頃町のハルニレの木)
(フンベの滝)
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