このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

—概況−

 本社は熊本県人吉市。平成元年10月にJR九州湯前線を引き継いで開業した、第三セクター鉄道。筆頭株主が人吉市になっているように、沿線自治体が中心となって出資している。転換時におかどめ幸福駅、公立病院前、新鶴羽が開業している。

 

 

—各論—

[駅]

 くま川鉄道の有人駅は人吉・相良藩願成寺・免田・多良木・湯前の各駅。閉塞方式が人吉〜免田間はタブレット、免田〜湯前間はスタフのため、人吉と免田では運転扱いがある。このため、終日職員が配置されている。相良藩願成寺の営業時間は7:00〜17:00、多良木の営業時間は6:20〜17:00・湯前の営業時間は6:10〜17:00でいずれも土休日休業。なお、自動券売機は各有人駅に食券型のものを平成14年に設置している。

 

 

[列車]

列車は15往復運転で、区間運転は無し。最終の上りは快速運転をする。基本的に単行だが、必要に応じて2両に増結される。また、朝夕のラッシュ時は3〜4両まで増結される列車もある。単行運転はワンマンだが、2両以上になる場合は車掌が乗務する。なお、JR車両の乗り入れは急行くまがわの特急格上げにともない、平成16年3月に廃止された。ちなみに、乗り入れ廃止によって車両が不足するため、増結用にJR九州からキハ31を1両購入している。

 

 

[切符]

<入場券>

 硬券の入場券は自駅のものを多良木と湯前で発売しているたが、現在は設備廃止。一方、免田駅ではおかどめ幸福駅の入場券を発売していたが、最近の状況は不明。こちらは赤地紋の新券である。サイズはいずれもB型以上A型未満という中途半端なサイズ。小児断線はあり。

 

<片道乗車券>

 硬券の乗車券を各有人駅で発売しているが、自動券売機導入後に口座は縮小傾向にあり、数口座しか残っていない駅もある。近いうちに全滅する駅も出てくると思われる。

硬券のサイズは入場券同様の半端なサイズで、矢印式。地紋は基本的には赤で、黄色の旧券はほとんど残ってはいない。小児断線あり。口座は各運賃帯を設置していて、上下方向の同運賃帯がある場合は、2段表記。(ちなみに相良藩願成寺も2段表記)小児専用券は旧券の湯前に設備されていた金額式に存在が確認されているが、それ以外は無いものと思われる。

 また、人吉からおかどめ幸福駅ゆきは赤地紋の一般式で発売しているが、記念切符の要素が強い。JR連絡については硬券での常備は無い。

 一方、自動券売機の券も様式は矢印式で、大人用は赤地紋、小人用は青地紋と用紙を使い分けている。往復乗車券やJR連絡乗車券も口座に入っている。往復乗車券はC型で発券される。

 

<往復乗車券>

 硬券の往復乗車券を各有人駅で発売している。口座は多良木から相良藩願成寺と人吉や、湯前から相良藩願成寺/人吉など利用者の多い区間のみに設置。様式は一般式だが、「ゆき」ではなく、「行」になっている。地紋は赤。

 

<車内乗車券>

 車内乗車券は社線内用で複写式の駅名式。地紋は赤。

 

<企画乗車券>

 JR九州が発売している「人吉・球磨フリーキップ」は、くま川鉄道全線がフリー区間に含まれている。熊本発4420円。また、全線1日乗車券も不定期に発売している。

 

 

[地紋]

 地紋はKUMAGAWA RAIL ROADで硬券・自動券売機券ともにマスコットのセグッチョ君(「よしのぼり」という球磨川に生息する淡水魚らしい。)が入っている。車内乗車券についてはマスコットなし。ただし、自動券売機の大人用の用紙は汎用品の赤水玉になってしまっている。小人用も在庫が無くなったら汎用品に切り替わると思われる。

 

 公式サイト  http://kumagawa-rail.com/

 

平成20年1月更新

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