このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

—概況—

 本社は宇奈月町で、関西電力の100%子会社。路線自体は東洋アルミナムという会社が大正15年に宇奈月〜猫又間の専用鉄道として開業させたのが始まり。この会社を合併した日本電力が昭和12年に欅平まで全線開業させた。専用鉄道時代から便乗扱いで旅客輸送をしていたが、公式に旅客扱いしたのは関西電力になった後の昭和29年のこと。昭和46年には子会社に移管して現在にいたっている。

 

—各論—

[駅]

 黒部峡谷鉄道では一般の旅客が乗降できるのは宇奈月・黒薙・鐘釣・欅平の4駅のみ。各駅ともに駅員を配置しているが、黒薙では乗車券の発売は行っていない。

 

[列車]

全列車電気機関車が牽引する客車列車での運行。運行本数は、季節によって大幅に異なるが、最大19往復程度運行し、両数も機関車を除いて13両編成になることがある。全列車車掌が乗務するが、車内精算は行わない。運行期間は概ね4月下旬から11月上旬までだが、その年の雪の状況によって大幅に異なる場合がある。

 

[切符]

<入場券>

 乗車券を発売する各駅で発売する。A型白無地で赤帯が入る。小児断線はなし。

 

<片道乗車券>

 乗車券発売各駅で硬券を発売する。ただし、当日売りの場合のみで、旅行会社で発売したクーポン券の発行替えと予約発売は機械券になる。硬券のほうはA型矢印式で各旅客乗降可能駅向けの口座が設置されている。また、小児断線は無いので小児専用も完備。地紋の色は着駅によって青・緑・黄色がある。

 

<往復乗車券>

 宇奈月駅にのみ設置。こちらも当日売りの場合のみ硬券。また、欅平往復は記念券仕様を基本的に発売するが硬券もある。硬券の仕様のほうはA型で相互矢印というか矢印が2段右向きと左向きが印刷されている様式で、小児断線は無いので小児用も完備。地紋の色は黒薙が緑、鐘釣が黄色、欅平が青のようである。年にもよるが、4月の開業当初は猫又折返し(下車は不可)になる場合には、猫又往復の乗車券を発売する。

 

<乗車整理券>

 普通客車に乗車する場合は乗車整理券が発行される。常備軟券の無地紋で色は列車によって異なる。

 

<料金券>

 乗車券発売各駅で硬券を発売する。こちらも当日売りの場合のみ硬券。硬券の仕様はA型で地紋の色は特別車両券は赤、リラックス車両券は青、パノラマ車両券は橙。印刷時期の違いのせいか、レイアウトは必ずしも同じではない。

 

[地紋]

 乗車券、料金券の地紋は社紋が並んだものになっている。

 

 公式サイト  http://www.kurotetu.co.jp/

 

平成18年7月修正

 

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