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—概況—

 土佐くろしお鉄道は建設が中断していた宿毛線と阿佐西線(現、ごめん・なはり線)の受け皿として昭和61年に設立されたが、その後、中村線も廃止対象になったことから昭和63年にJR中村線を引き継いで開業した。平成5年には佐賀公園駅を新設している。

 一方、新線の方は、平成9年に宿毛線、平成14年にごめん・なはり線が開業した。

 

—各論—

[駅]

直営の有人駅は中村(みどりの窓口営業時間7:00〜19:00、駅員は終日配置)・宿毛(営業時間7:00〜17:20)・安芸(営業時間5:30〜23:00)の各駅でいずれも自動券売機のほかにJRのマルスも設置している。

このほか、窪川(営業時間7:50〜17:20、休日休業?)がJRと独立した駅舎で高南観光自動車に委託しているほか、奈半利(営業時間8:30〜17:00)、のいち(営業時間9:00〜17:00)の各駅が委託駅になっている。のいち・奈半利には自動券売機が設置されている。また、後免ではJRに出改札を委託しており、専用の自動券売機が設置されている。なお、土佐佐賀・平田については無人化されたようである。土佐入野は駅構内の喫茶店(日曜定休)で定期券とくろしおSきっぷのみ発売しているようである。

 

 

[列車]

中村・宿毛線の普通列車は朝夕の一部の列車が2両になるほかは単行ワンマン運転。運行本数は中村線は12往復、宿毛線は14往復で半数程度は両線を直通する。中村発着以外の区間列車は無い。

特急列車はすべてJRへ直通しており、自社の車両も持っている。運行本数は窪川〜宿毛間が下り5本、上り6本で、窪川〜中村間は下り4本、上り3本となっている。車掌はもちろん乗務している。この他に、JR予土線の列車が窪川〜若井間に乗り入れている。こちらはJRの乗務員が運行する。

 

一方、ごめん・なはり線の普通列車は全区間運行(一部は高知まで直通)するのが下り8本、上り7本で、区間列車は後免(一部は高知まで直通)〜安芸間が下り9本、上り10本、安芸〜奈半利間が3往復運行する。このうち、安芸→高知→奈半利→後免→安芸の運用で展望デッキ付き車両が運行する。

快速列車は、全て高知まで直通する。運行本数は全区間運行するのが下り6本、上り7本で、高知〜安芸間が下り2本、上り1本。

普通・快速ともに1〜2両編成での運行で、朝のラッシュ時の2往復と展望デッキ付き車両に車掌が乗務するほかは、ワンマン運転。ただし、JRと直通していることもあって後免〜のいちorあかおか間で営業車掌が乗務する場合がある。

土佐くろしお鉄道の車両は高知までの直通のほか、土佐山田へのアルバイト運用もある模様。また、JRの車両も奈半利まで乗り入れる。

 

 

[切符]

 硬券に関しては縮小傾向のため、設備廃止のものもあると思われる。

<入場券>

 中村・宿毛線では各駅員配置駅で硬券入場券を発売している。大人用と小児用が設備されており、A型白無地で各駅ごとの絵柄が入っている。ちなみに、窪川は稲穂、中村は女の子と蜻蛉、宿毛は夕陽になっている。(平成14年11月現在、宿毛駅の大人用は売り切れで補充されるかどうかは不明。)

 一方、ごめん・なはり線では安芸駅のみにD型の観光入場券が設備されている。また、自動券売機でも入場券を発売。JRの印刷発行機で発売していた仕様と同タイプの仕様である。

 

<片道乗車券>

 中村・宿毛線では各駅員配置駅で硬券乗車券を発売している。A型一般式で緑地紋。小児用も一部区間で設置されているが、「小」の文字は上の方に白抜きの黒文字で印刷されているものである。

 一方、ごめん・なはり線では自動券売機のみでの発売となり、後免・安芸・奈半利の各駅はJRの長距離用の自動券売機券と同じサイズ、仕様の切符が発売される。緑地紋。のいちは簡易型の券売機でレシート券が発券される。橙地紋。

 

<連絡片道乗車券>

 中村・宿毛線では窪川を除く各駅員配置駅で窪川もしくは若井接続のJR連絡乗車券を硬券で発売している。仕様は基本的に社線内と同じA型一般式で緑地紋。駅名の頭に必ずJRの文字が入る。小児用はJR高知ゆきなど一部のみ。

 窪川から若井接続の連絡片道乗車券はJRの自動券売機で発売。四国会社線の部分がくろしお鉄道・予土経由の表記となる。

 

<自由席特急券>

 中村・宿毛線では各有人駅で自由席特急券を発売している。A型着駅式で赤地紋。JRへの連絡特急券もあり、こちらも着駅の頭にはJRの文字が入る。小児用は未確認。

 

<自由席特急券・乗車券>

 中村・宿毛からJR高知ゆきの口座のみ自由席特急券と乗車券が一葉になった硬券を発売している。大人用と小児用があり、仕様はA型赤地紋で、乗車券と特急券がそれぞれ半分ずつデザインされている。

 

<グリーン券>

 中村と宿毛に硬券で設備されている。仕様はA型着駅式で赤地紋。

 

<車内券>

 中村・宿毛線用とごめん・なはり線用があり、いずれも駅名式で白無地の複写式の補充券で発売している。

 

<整理券>

 普通列車の車内で発行する。感熱式で整理券番号と乗車駅を表記する。

 

<企画券>

「くろしおSきっぷ」

 中村・宿毛から高知・後免への割引切符で、往復タイプと4枚綴りの回数券タイプがある。

 

「高知空港アクセスきっぷ」

 中村・宿毛から高知までの往復乗車券・自由席特急券と高知駅〜高知空港間の土佐電ドリームバスの乗車券がセットになった切符で7日間有効。発券はマルスの模様。

 

「ごめん・なはり線フリーきっぷ」

 ごめん・なはり線全線が1日乗り降り自由になる乗車券。発売箇所は後免(JR窓口)・安芸・奈半利の各駅と車掌が乗務している場合は車掌が発売。

 

「中村・宿毛線フリーきっぷ」

 中村・宿毛線の1日フリーきっぷで、全線利用で特急も利用できるのが3800円、普通列車のみが2000円。中村線のみ(特急利用可)が2500円、宿毛線のみ(特急利用可)が1500円。発売箇所は中村・宿毛駅と特急列車の車掌が発売。仕様はカラー印刷の券。

 

<回数券>

「普通回数券」

 通常の11枚つづりで10枚分の回数券。地紋は緑地紋で切り離して利用できるタイプで有効期間は3ヶ月。

 

「くろしお・どこでも回数券」

 ごめん・なはり線限定の金額式回数券で10枚分の値段で11枚綴り。

 

[地紋]

中村・宿毛線の硬券とのいち駅の自動券売機券の地紋はTKT 土佐くろしお鉄道の文字が入っている。のいち以外ののごめん・なはり線の自動券売機の券はPJR地紋。

 

 公式サイト  http://www.tosakuro.co.jp/

 

平成20年1月修正

 

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