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—概況—
本社は上田市で、長野県が4分の3を出資する第三セクター鉄道。平成9年に、長野新幹線の開業に伴い、JR信越線の軽井沢〜篠ノ井間を引き継いで運行を開始した。その後、平成11年にテクノさかき駅、平成13年に屋代高校前駅、平成14年に信濃国分寺駅が開業している。
—各論—
[駅]
直営駅は軽井沢・小諸・上田・戸倉・屋代で、各駅共に5:40〜22:00の営業。西上田は運転扱いはJR貨物に委託している。窓口は日中のみの営業。篠ノ井はJR東日本に駅業務を委託している。また、中軽井沢・滋野・田中・大屋は民間に委託しており、御代田・信濃国分寺・テクノさかき・坂城・屋代高校前は地元自治体に委託している。いずれの駅も朝は7時ごろからの営業で、営業終了は17時から21時の間であるが、日中には無配置になる時間がある駅もある。なお、小諸ではJR東日本の駅業務を受託している。無人駅は信濃追分と平原。
[列車]
篠ノ井〜小諸間は全列車に車掌が乗務している。小諸〜軽井沢間は大半の列車がワンマンである。なお、ワンマン列車でも運転士は運賃扱いはしない。その代わりに一部の列車にはアテンダントが乗務して特別改札を行う。
しなの鉄道の車両は長野までJR信越線に乗り入れるほか、JRの車両もしなの鉄道に乗り入れる。乗り入れは乗務員ごとの乗り入れとなる。この他に篠ノ井〜西上田間ではJR貨物が第2種免許で運行している。
運行本数は、普通列車のうち全線運行するのが下り11本、上り9本。区間列車は軽井沢〜小諸間が下り8本、上り12本、小諸〜長野間が下り20本、上り25本、上田〜長野間が下り3本、上り2本、戸倉〜長野間が下り5本、上り4本(うち1往復は土休日運休)となっている。また、快速列車が軽井沢〜長野間で下り2本、上り1本。長野→小諸が1本、軽井沢→上田が1本運行する。この他に乗車整理券が必要な列車として、快速「しなのサンライズ」(平成16年にしなのサンライナーから改称)が小諸→長野で1本運行する(上田→長野間のみ乗車整理券が必要)。また、平成16年より「しなのサンセット」が新たに長野→小諸間で運転開始した。(長野→上田間のみ乗車整理券が必要)
[切符]
しなの鉄道の駅務機器はJR東日本のものに準じており、基本的に機械発券の乗車券のみである。直営駅ではマルスも設置されていたが、平成14年9月いっぱいで廃止となった。なお、戸倉と屋代ではIGRいわて銀河鉄道と同様のチケットサービスで即時ではないが指定券発券が可能になった。
<乗車券>
大半の駅には自動券売機が設置されていて青地紋でJR型矢印式の乗車券を発売している。また、篠ノ井駅を除く駅員配置駅でJR東日本のPOSと同仕様の印刷発券機が設置されていて青地紋で定期券サイズの入場券や乗車券を発売する。これらの切符はレイアウトも基本的にJR東日本のPOS券と同じ。
なお、連絡運輸は小諸と篠ノ井接続のJR線と屋代接続の長野電鉄で行っており、いずれも連絡区間が限定されている。
また、信濃追分は夏季の土休日などの多客時に限り駅員が配置される。常備券は軽井沢ゆき(大・小)のみが設備されている。これはライナー券サイズの青地紋の軟券で矢印式。
車内乗車券は携帯端末でレシート券を発券する。仕様はこちらも青地紋。基本的にJR東日本に準じたもの。
<乗車整理券>
「しなのサンライズ」の乗車整理券は当日の朝に小諸〜上田間の各駅で発売する。また、「しなのサンセット」の乗車整理券は車内でのみ発売する。
<乗車駅証明>
無人駅や委託駅の無配置時間帯は駅に設置されている乗車駅証明書発行機で乗車駅証明を発行する。感熱式で整理券サイズのもの。
<企画券>
「ゆぅふるtanaka往復割引きっぷ」
田中駅前の温泉施設「ゆぅふるtanaka」の入場券と田中駅までの乗車券とのセット。田中駅をのぞく直営駅と委託駅の窓口で発売。
[地紋]
社紋と「しなの鉄道」の文字が入ったオリジナルのものを使用している。
公式サイト
http://www.shinanorailway.co.jp/
平成16年11月修正
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