このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

—概況—

 本社は大垣市で、全額近鉄が出資する子会社。線路は近鉄が保有する第2種鉄道事業者である。平成19年10月に分社化して運行開始した。

 養老鉄道のルーツは大正2年に池野〜大垣〜養老間を開通させた初代の養老鉄道。大正8年には現在の路線が完成している。大正11年に揖斐川電気と合併、昭和3年に養老電気鉄道に鉄道事業を譲渡、翌年には伊勢電気鉄道と合併、昭和11年に養老電鉄に譲渡、昭和15年に参宮急行電鉄に合併と創成期には合併と譲渡を繰り返している。その後も昭和16年に参宮急行電鉄と大阪電気軌道と合併して関西急行電鉄となり、さらに昭和19年に南海鉄道と合併して近畿日本鉄道となっている。

 戦後は近鉄養老線として大きな変化は無かったが、不採算路線の一環で自治体の支援を得るためと運賃体系や賃金体系を本体と切り離すのを目的に近鉄伊賀線とともに分社化された。

 

 

—各論—

[駅]

 有人駅は揖斐・大垣・西大垣・美濃高田・養老・駒野・多度・下深谷の各駅。桑名駅は近鉄のラッチ内に中間改札で区切られて養老鉄道のホームがあり、出札業務は近鉄に委託している。桑名駅は近鉄とJR東海の共同使用駅でもありさらに複雑な駅構造になった感はある。

 自動券売機は有人各駅に食券型の券売機を設置。桑名駅も近鉄とは別に設置。また、ホームの中間改札付近にも券売機を設置している。この他、無人駅から乗車した際の精算用の自動券売機も同様の食券型で設置している。こちらは大垣駅と桑名駅中間改札に設置している。

 

 

[列車]

普通列車はすべて2〜3両のワンマン運転。ただし、精算業務のみ行う車掌が乗務する場合もある。平日の運行本数は桑名〜大垣間が28往復、桑名〜美濃松山間が3往復、桑名〜石津間が下り6本、上り5本、桑名〜駒野間が下り1本、上り2本、桑名→養老が1本、西大垣→桑名が1本、駒野〜大垣間が2往復、養老〜大垣間が下り2本、上り1本、大垣〜揖斐間が40往復となっている。

 

 

[切符]

<入場券>

 直営有人各駅で硬券入場券を発売している。仕様はB型白無地。

 

<片道乗車券>

 乗車券は食券型自動券売機での発売のみ。発売区間は社線内のみで近鉄やJRとの連絡は定期券以外は行っていない。仕様はJR型の金額式で青地紋。ちなみに手回り品切符も口座に入っている。

 

<車内券>

 車掌が発売する乗車券は大型の駅名式のものと、小型の200円区間と250円区間用の金額式の2種類がある。仕様はいずれも緑地紋。

 

<乗車票>

 近鉄時代と同様に無人駅から乗車する場合は駅に設置してある乗車票を取って乗った駅を証明する。これは白無地の感熱印刷のもので乗車駅が印字されている

 

<回数券>

 回数券は11枚つづりの普通回数券で窓口の常備軟券のみ。仕様は関西に多い入鋏印の欄があるタイプのもので緑地紋。

 

<企画券> 

「養老鉄道休日フリーきっぷ」

 近鉄時代から養老線休日フリーきっぷと同様の土休日と学校の長期休暇期間中に限り一日乗り降り自由になる乗車券。仕様も近鉄時代とほぼ変わらず、乗車日を○をつけて記入するタイプ。発売額は1000円で有人各駅の窓口で発売する。桑名駅では近鉄の出札窓口で発売する。

 

 

[地紋]

 地紋は社紋が並んでいるオリジナル地紋。ただし、自動券売機のものは伊賀鉄道と共通で両社の社紋が並んでいる。(といっても近鉄の社紋にYとIのアルファベットが中に入るだけなのでパッと見はわかりにくいですが。)

 

 公式サイト  http://www.yororailway.co.jp/

 

 

平成19年12月修正

 

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