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久しぶりでアメリカ映画『戦争と平和』を見ました。
そこに出てくるアウステルリッツの三帝開戦で、アウステルリッツを訪れたことを思い出しました。
1994年のことです。
アウステルリッツは、チェコの南モラビア地方の中心地ブルノの郊外にあります。
三帝開戦の当時はオーストリア領だったのですが、今はチェコ領です。
友人とチェコとスロバキアの旅行に行ったとき、ぜひアウステルリッツの古戦場を見ようということになりました。
プラハから電車でブルノへ。
電車を降りてどうすれば良いか。
駅の周りに広いバス停があるので、どれかに乗れば行けるでしょう。
バス停の行き先らしい文字を見ても、アウステルリッツらしき文字はありません。
それで、出会った人に「アウステルリッツ!」連発すると、
現地語では『アウステルリッツ』は『スロコビア』と言うらしいのです。
『バス』は『オートーブス』というらしい。
それで「おーとーぶす・スロコビア?」と言ってみると、バス乗り場の方向を指さして貰えました。
何度も聞いてやっと目指す『アウステルリッツ行き』のバス停が特定できました。
ところが、その日が土曜日だったので、本数が少なくて、バスに乗るには2時間以上待たなければならない模様。
仕方なくタクシーに乗ることにしました。
でも料金が高いかなーー。
筆談で聞いてみると、かなり高いので、筆談で値切ってみると、とんでもない!という動作で断られてしまいました。
別のタクシーの運転手さんと交渉していたら、警察官が近づいてきました。
ヤバイ!!と思ったのですが、警察官はただの野次馬で、
「高かったら、歩いて行けばいいよ。」という動作をして笑っていました。
そうしたら、タクシーの運転手さんが、「ならいいよ。」と格安の料金でOKしてくれました。
さー、出発!
どれくらいタクシーに乗ったか覚えていないのですが、平原をしばらく進むと
運転手さんが、ちょっと小高い丘を指さして、「ナポレオン。ナポレオン。」。
そこに連れて行って貰うと、そこはナポレオンの陣があったところ。
今は大木があって、石碑がありました。
ちょっと感慨無量です。
あの戦争で亡くなった人々は、今も地下に埋もれているのでしょうか。
今は、広とした畑が広がり、『つわものどもが夢の跡』です。
そこから更にタクシーをとばしてスロコビアの町に行きました。
町はひっそりしていて、しばらく町の中をひたすら歩いて、タクシーでブルノに戻りました。
何と言ってもナポレオンの陣地に立てたことが嬉しかったのですが、
全く観光地化されていませんでした。
因みに耳には『スロコビア』と聞こえたのですが、『スラフコフ』だと本に出ていました。
数年跡、ワーテルローの古戦場(ベルギー)も行ったのですが、そこは、しっかり観光地になっていました。 | | シルバスタ・スタローンに似た運転手さんと楽しそうに話す友人
スラフコフの町で |
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