このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください



ルーマニアの旅行記

騙されたお話
海外旅行でだまされたことってないかと、今日友人に聞かれました。
あるんですよねー。見事に、鮮やかに。思い出しました。

平成9年にルーマニアを旅行しました。連れがあったのですが、その人は先に出かけて一人旅。
遅れて出た私とは、ブルガリアのソフィアで落ち合いました。

ルーマニアの首都ブカレストについて、駅でテレカを買いました。500円ぐらいだったと思います。
ホテルの予約とかに必要だと思ったのです。
テレカを持って歩いていると、一人の男性が近寄って来て
コインがないけれど急ぎの用があるからテレカを使わせてくれと言うのです。
50円か100円ぐらいの紙幣を渡してくれたので、お人良しにも「良いですよ。」などと言ってしまいました。
それでも是非にというので、そのお金を受け取ってテレカを渡しました。
彼は、それで目の前の公衆電話を掛けて「駄目だ。電話が壊れている。」
隣の電話を掛けてみて「駄目だ。これも壊れている。」
そして「だめだ。電話が壊れている。」と言ってテレカを返したので、お金を返しました。
それから、私がそのテレカを使ってみて、使い切ったテレカとすりかえられたのだと気がつきました。
実に鮮やかなやりくち。
そのときは、本当に腹がたったのですが、今思い出しても感心するぐらい、見事でした。

経済が破綻していたルーマニアでは、日本円の500円は、かなりの額だったのです。


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