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2009年8月の業務日誌





2009年8月10日「見習い日誌1」
 少し時間が空いてしまいましたが・・・それでは見習い乗務中の出来事というか、そういうのを数回の日記に分けて書いて
行きたいと思います。


                                    「3月」

 
3月の上旬に研修センターを出たわけですが、出る直前に博多勤務を命ぜられたために慌てて部屋探し・・・
なんて出来るはず無くwとりあえず一旦は会社の寮に入ることになり、博多へ。
博多ではまず4日間かな?机上の基礎勤務をやったわけですが、その最終日。車庫へ100系の現車講習に行くために
回送列車に乗ったわけなんですが、係長が「誰か運転しろ」と言ってきて、とりあえず好奇心旺盛なw流星が運転を
してみました。しかも念願の500系(V編成ですがw)・゜・(ノД`)・゜・。
とりあえず言われるがままの運転でしたし、回送線なので速度も80キロくらいしか出してない状態だったんですが
けれどやっぱ感動。
あれほど乗りたいと思ってた500系の運転台に、意図も簡単に座れたことに、そういうとこまで自分がやってきたんだって
変な感動もありました。
で、現車実習は100系の運転台やら機器室やらを勉強し・・・今まで700系しか勉強してこなかった自分たちにとって、
100系の危機は新鮮であり、またひと世代昔の車両なんだなぁって・・・外観ではそこまで気がつかなかったこととかも
よくわかりました(最新型に見える500系でさえ、運転台周りはもうひと世代前なんですよ)。

 机上教育が終わり、いよいよ3か月以上に及ぶ乗務講習が始まります。
親方とは机上教育中に一度顔合わせをしているわけなんですが、やっぱ緊張というか、この乗務講習を乗り越えられる
要素の一つに、親方との相性というのがあります。
車掌にしろ運転士にしろ、乗務講習中は出勤時間から退出時間まで、たぶんトイレに行く時間と睡眠時間を除き、常に
親方とは一緒にいます。睡眠時間も個室が足りないと親方と2段ベッドで一緒に寝たりするので、ほんと大げさな言い方
じゃないですが、家族よりも一緒にいる時間が多いんじゃないでしょうか?この期間は。
なので、やっぱ人間関係というか、親方とうまくいかずに辞めてしまう車掌や運転士もそれなりにいます。
車掌は概ね1ヶ月で仕上がるのに対し、運転士は最低でも3か月は一緒なので・・・ですね^^;
 流星は新規車掌で1カ月チョイ、新規運転士で4か月(途中3か月で親方が転勤したため違う親方に後退)、そして再度
車掌に戻った時に1か月チョイ親方と一緒に過ごしたわけなんですが・・・
流星の親方はみんなやさしい人ばっかで、ほんと人間関係で悩むことは無く、そういう点ではめちゃくちゃ恵まれてました。
だから・・・次はどうなんだろ?そりが合わないと・・・なんて、こういう悩みもすごくあり。
教えてもらう立場なんでね、そういうことを考えちゃいけないかもしれないんですが、それでもやっぱめちゃくちゃ考えます。
いろんな不安だったり、緊張だったり・・・職場や生活環境とかね。もう、いろいろ悩み過ぎて大変な時期でした^^;

で、初めての乗務は・・・すごく親方に気を使ってもらっての乗務だったと思います。
きっと最後までず〜っと気を使ってもらってばっかだったと思うんですが・・・はい、今回も親方には恵まれた流星でした。
見習いが終わるまでの4か月、親方から怒鳴られたりだとかは無く・・・しかも自分も在来線で5年間乗ってきたプライド
みたいなものがあって、結構譲れないってわけじゃないんですが、時には言い訳がましく「在来線では」みたいな話も
したりしましたし、きっと親方から見ると「生意気」な見習い生だったと思います。
そうなったのも、やっぱ在来線時代の自分のプライドをそのまま持ってきたというか、変に自信をもった状態だったと
いうか・・・けれど、改めて思ったことって、流星は在来線でも、初めから自信を持てるほどの運転士だったか?という
こと。
初めはやっぱ全然ダメで、その中で自分なりに頑張って、自信付けて来たからこそ、そういう自分がいたってこと。
初めから・・・こういう言葉が適切かどうかわかりませんが、優秀というか、完璧というか、誇れる運転士じゃなかった
よなぁって。新幹線を運転して、改めて。そして、独り立ちした今でも。だから、これから頑張らないとなぁって。
なんか、恥ずかしいほどの勘違いしてたんですよね^^;
井の中の蛙というか、同じ路線を何往復もしてたら、そりゃうまくもなるだろうし・・・ね。
そこで極めることもすごく大切なことだと思う。けど、自分はそこから離れ、新たな自分の力を試すため、この世界に来た。
その想い、絶対忘れちゃいけないなぁって。
そのために必要なこと・・・まず、自分一人で動かせれるよう、免許をとること。

気づいたのは結構遅いんですがね^^;たぶん見習いしてて2か月も過ぎたころだと思うんですが。
それまではなんか・・・なんで出来ないのかってことに苛立ちとか、自分への不信感が募ってばかりでしたが、それからは
純粋というか、親方の言葉の一つ一つを素直にのみ込めてた自分がいて、なるべく自然な形で乗務出来てたと思います。

さて、では次回からは見習い中にあった出来事だったり、感じたこととかを時系列にそってご紹介していきたいと思います。





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