このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

>> 鉄道の信号とは?
Last update 30 / Aug / '05

 「鉄道の信号」と聞いて、みなさんはどのようなことをイメージされるでしょうか?
 「鉄道にも信号機があるけど、交通信号(道路の信号)とちょっと形が違うな…」とか「黄信号なのになんでさっさと赤信号に変わらないんだろう?」のように、いろいろと疑問点を抱いた方が多いことと思われます。

 実際、鉄道信号は交通信号と異なる点が多くあります。例えば黄信号は、交通信号の場合は「まもなく赤信号になるので注意せよ」という意味ですが、鉄道信号の場合は「低速度(多くは45km/h以下)で進行せよ」という意味です。
 さらに交通信号と鉄道信号の大きく異なる点としてあげられるのが、「鉄道信号はフェールセーフ性をかなり重視したシステムである」ということでしょうか。

 鉄道信号では、「進行現示」とは、ただ単に「その区間への進入を許可する」という意味にとどまらず、「その区間の進路を保証する(その列車が安全かつ独占的に走行できる)」という意味もあります。
 鉄道信号では、「これから列車が進入する区間に他の列車がいないこと」や「転てつ機(ポイント)が確実に所定の方向に転換されたこと」などを信号装置側でチェックし、安全性が確認された上で初めて「進行を指示する現示」を出すようになっています。
 信号装置は、何かのトラブルにより正常に動作しない場合(必要な情報が送られてこない場合を含む)には、安全側に動作する(停止現示を出す)仕組みとなっています。
 これが信号トラブルの際に、しばしば列車遅延・ダイヤ混乱を招く原因になっているのも事実ですが、高い安全性を確保するためには必要不可欠の仕組みといえるでしょう。

 また、鉄道信号には、運転士がブレーキ操作を誤ったときのバックアップ装置(例:ATS(自動列車停止装置))や、列車運行管理を効率的に行うための支援装置(例:CTC(列車集中制御装置))などの装置もあり、各路線の実情に応じてそれらの装置が組み合わされ、安全かつ効率的な列車運行体制が構築されています。

 このコーナーでは、これら個々の設備について、一般論、具体例を交えながら説明していきます。


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