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* * (2007/07/14)ぷち青森県訪問 * *





◎◎5004D・札幌発函館行特急「北斗4号」◎◎

 今回は札幌より旅を始めることとする。
 3連休どこにも行かないというのもひとつの考えであるが、どうも落ち着いてはいられなくなってしまった。出発1週間前に目的地を決め、慌ててきっぷを買い込んだ。「得割道南フリーきっぷ」12,000円也。長万部以南のJR北海道内、特急自由席が4日間乗り放題。札幌からフリー区間までの指定席が往復各1回使える。札幌からの特急は指定された乗車列車しか乗車できない。制限はあるものの、今回の旅ではかなりお得なきっぷであることは間違いない。

 札幌駅には7時前に到着。7時ちょうどには5002Dが発車する。運良く自由席が空いていれば1本前でのんびり行こうとも思ったが、人が通路まであふれるほどの満席状態。あっさりと5004Dにすることを決める。札幌駅6番線函館駅8番線
写真左:札幌駅6番線(2007/07/14)
写真右:函館駅8番線(2007/07/14)

 久しぶりの特急乗車だが、やはりほとんど寝ていた。記憶はほとんどない。うっすらと覚えているのは、東室蘭の自由通路が新しくなっていたこと。報道でも見たことはあったが、東室蘭の風景も段々変わるのだろう。函館には定時到着。






◎◎函館駅◎◎

 函館に来たのは久しぶり・・・と思ったが、実は春にも来ている。札幌にてオフ会のあった翌日、函館まで往復した後、釧路へと帰るという何とも奇怪な行動をとっていた。
 さすがに観光シーズン、人の数が多い。駅舎内はもちろんだが、駅前や朝市方面にも人の筋が見える。賑わっているのは実に良いことだ。とりあえずは函館駅の解説を少々。
函館駅駅舎ボンネットバス
写真左:函館駅駅舎(2007/07/14)
写真右:ボンネットバス(2007/07/14)

 駅前はすっかりきれいになった。小生の学生時代には函館駅のどこかでは必ず改修工事が行なわれている、というイメージがあった。今はそれも全て完成したようだ。趣のあった旧駅舎のイメージはもうない。
函館駅駅前北海道新幹線のイベント
写真左:函館駅駅前(2007/07/14)
写真右:北海道新幹線のイベント(2007/07/14)

 駅とは直接関係ないが、気になるバスが運行されている。これも報道で知ってはいたが、ボンネットバスが市内を周遊している。時間に限りがあるので乗車できなかったのは残念だ。
 駅舎の前で何やら集会?が。北海道新幹線に関係して、小学生が参加するイベントの挨拶のようだ。ポスターには皆さんご存知、某野球選手が堂々としていた・・・(自爆)。なおこの小学生たちはこの後、小生と同じ列車に乗車していた。

 函館駅に対して苦言をひとつ。コインロッカーの数が圧倒的に足りない。列車が到着して行ってみたら満杯。しばらくしてもう一度行ってみても満杯。列車の発車前に行ってみたら、運良く老夫婦が荷物を取り出しているところで、お願いし交渉成立?となった。手荷物を預けるところも確かにあるが、時間が17時まで。これでは帰ってきたら受け取れない。
 北海道の観光都市を代表する函館の駅舎がこの状況では本当に未来はないと思う。コインロッカーの増設が一番だとは思うが、それができないにしても手荷物を預ける時間を始発の特急から終発の特急までにしてほしい。






◎◎竜飛海底駅・青函トンネル記念館見学コース◎◎
[竜飛3コース(スーパー白鳥24号竜飛)]


(4024M・特急「スーパー白鳥24号」函館〜竜飛海底)
 今回の旅の目的、青函隋道の竜飛海底定点に行くこと。そして青森県の空気を吸うこと、である。函館駅より4024M特急「スーパー白鳥24号」に乗る。車内は程よい乗車率。函館〜竜飛海底間の往復は指定席を取らずに行くこととした。
 その前に腹ごしらえ。5・6番線には駅そばがある。今まで知らなかったが、函館には「いか天そば」なるものがある。そのまま「いか天」と「そば」の組み合わせで、きざみねぎは自分でのせる。一杯5分ほどで食べ終わり、汽車に乗り込む。
いか天そば函館駅にて789系
写真左:いか天そば(2007/07/14)
写真右:函館駅にて789系(2007/07/14)

 789系の乗車は久しぶりだ。ましてや普段は気動車しか乗らない小生にとって、電車特急というのは実に新鮮なものだ。函館〜木古内間ではあまりわからないが、木古内〜新中小国間では789系の性能が最大限に発揮される。トンネル内では上り、下りともに140km/hでの走行が可能だ。
789系車内電光掲示板竜飛海底駅にて789系
写真左:789系車内電光掲示板(2007/07/14)
写真右:竜飛海底駅にて789系(2007/07/14)

 木古内を発車し、しばらくすると自動放送にて青函トンネルの案内が始まる。かつては車掌放送、快速「海峡」があったころにはドラえもんの声で案内(“鉄道の音>JR北海道の車内放送”参照)がされた時期もあった。789系車内の電光掲示板による表示もあるが、789系登場当時よりも内容が充実されているような感じだ。青函トンネルに入る前のトンネル名も表示され、列車の位置も頻繁に案内されていた。


(竜飛海底〜青函トンネル記念館)
 竜飛海底駅の見学には「海底駅見学整理券」が必要となる。小生は釧路駅のMARSにて発券していただいた。2,040円也。本日の見学は7人ほど。以前に吉岡海底の見学にも行ったことがあるが、少ないときで3人ということも。7人という大人数?にちょっと安心する。
 時間に余裕がないようで、足早に進むこととなる。トンネル内の様子は後ほど書くこととする。竜飛海底のコースでは必ずケーブルカーに乗り、地上へと出る。名はずばり「もぐら号」。派手さはなく、小さなヘッドマークにもぐら君が描かれている。車掌さんが一人乗り込み、前方の安全確認をする。ガタゴトガタゴト音をたてながら、そして車が動いているという警告音を発しながら運転されていた。
竜飛定点の表示もぐら号
写真左:竜飛定点の表示(2007/07/14)
写真右:もぐら号(2007/07/14)

 時刻の詳細は全国版の時刻表(小生が見たのはJR時刻表)にもケーブルカーとして記載されている。駅名は地下が体験坑道駅、地上が記念館駅。体験坑道駅から乗ること8分、記念館駅に到着した。帰りの集合時間を確認し、約1時間の自由行動となる。


(青函トンネル記念館)
 青森県東津軽郡外ヶ浜町字三厩竜飛にある青函トンネル記念館。今回の旅の目的、青森県に上陸である。とは言ってもわずかに1時間ほど。記念館の見学と、周辺の散策をしたらあっという間に帰らなければならない。
青函トンネル記念館記念館の展示室
写真左:青函トンネル記念館(2007/07/14)
写真右:記念館の展示室(2007/07/14)

 まずは記念館の内部。青函トンネルの資料が主である。小生も含め、それ系のものが好きな人には勉強になる。資料展示のほか、時間の都合上見ることができなかったが映像による紹介もある。お土産店や食堂(喫茶店?)が同居している。この日は3連休ということもあり、館内は団体客や家族連れでかなりの賑わいがあった。
 記念館の内部はさずがに1時間もあれば十分に見ることができるので、小生は外へと出ることにした。向かうはかの有名な階段国道だ。歩くこと15分、まずは石川さゆりの歌碑が目に入る。唄うは津軽海峡冬景色。真夏に聞くのは何となく変な気分だが、冬の青森駅に立ったときには必ず思い浮かぶ良い歌である。その歌碑から少し進むと見えるのが階段国道だ。
石川さゆりの歌碑階段国道339号線
写真左:石川さゆりの歌碑(2007/07/14)
写真右:階段国道339号線(2007/07/14)

 この階段国道339号線は雑誌などでもかなり取り上げられている名所である。写真を撮っている観光客がかなりいた。その隣にはあまり有名ではない?階段村道も存在する。もちろん竜飛にも参院選の掲示があった。結果はというと青森選挙区は野党が勝利している。
階段村道竜飛の参院選掲示
写真左:階段村道(2007/07/14)
写真右:竜飛の参院選掲示(2007/07/14)

 この日、竜飛の天気は晴れ。風はやや強かったが、ここまで晴れているのは珍しいらしい。トンネルの見学を案内している方曰く、普段はもっと風が強く、天候も悪いとのこと。函館では行きも帰りも曇っていたので、竜飛がずっと晴れていたのは運が良かった。


(青函トンネル記念館〜竜飛海底)
 記念館の休憩所?に再び集合し、ケーブルカーでトンネルへと戻る。行きとは違い、帰りのケーブルカー内は満員に近い乗車率だった。「竜飛2コース」(青森から函館に向かうコース)の参加者が合流するためである。発車時には線路への扉が開く。地下基地に入る前の準備をしているような、何となくSFチックな光景である。これは演出ではなく、トンネル内の気流を制御するための施設である。記念館駅から下ること7分、体験坑道駅へ到着する。
「もぐら号」乗務員室まもなく体験坑道駅
写真左:「もぐら号」乗務員室(2007/07/14)
写真右:まもなく体験坑道駅(2007/07/14)

 汽車に乗る前に坑道を見学する。掘削に使っていたトロッコや機械が展示されている。
体験坑道1体験坑道2
写真左:体験坑道1(2007/07/14)
写真右:体験坑道2(2007/07/14)

 気になるものをいくつかご紹介。
公衆電話警察電話
写真左:公衆電話(2007/07/14)
写真右:警察電話(2007/07/14)

 避難所にある公衆電話。今では遺産級?のピンク電話である。近くにあったポスターのうたい文句は「全国へ旅の途中で声のお土産」だそう。もうひとつは警察電話。非常事態にでも使うのだろうか、詳細はわからない。
 避難所には公衆電話や便所、長いベンチなどがある。
避難所鉄道財産標(便所3号)
写真左:避難所(2007/07/14)
写真右:鉄道財産標(便所3号)(2007/07/14)

温度計NHK青森のスイッチ
写真左:温度計(2007/07/14)
写真右:NHK青森のスイッチ(2007/07/14)

 温度計は摂氏23度を指している。トンネル内の温度は年中一定なのだそうだ。何のためのスイッチか詳細は不明であるが「NHK青森」と書いている。
 吉岡海底駅と同様に「竜飛海底駅」としての駅名標もちゃんとある。最後は竜飛海底に進入する4015Mである。
竜飛海底駅駅名標4015M竜飛海底進入
写真左:竜飛海底駅駅名標(2007/07/14)
写真右:4015M竜飛海底進入(2007/07/14)


(4015M・特急「白鳥15号」竜飛海底〜函館)
 トンネル見学者の数もかなり多く、自由席には座れないと少しは考えていた。そんな心配は無用だったようで、いざ4015Mを見てみると乗る前から自由席、指定席ともに満席であった、・・・これには参った。仕方なくデッキにて過ごすこととした。ただ青函トンネル内でのデッキは過ごしたくはない場所だ。485系だと更にそうなのだが、騒音がかなりひどい。結局は函館までデッキにて車窓の景色を楽しむこととなった。
4015M竜飛海底にて客扱い中函館駅にて485系とキハ183系
写真左:4015M竜飛海底にて客扱い中(2007/07/14)
写真右:函館駅にて485系とキハ183系(2007/07/14)






◎◎市営谷地頭温泉◎◎

 小生が函館を訪れたときの定番となりつつあるのが、市営谷地頭温泉に寄ること。春にきたときにも同じ行動をしている。今回購入した「得割道南フリーきっぷ」にはロープウェイにも乗ることができ、函館山に登ることも考えた。が、天候が悪く、しかも時間に余裕がないので断念した。とりあえずは市電にて谷地頭へ向かい、温泉につかった。
市営谷地頭温泉500形530号車
写真左:市営谷地頭温泉(2007/07/14)
写真右:500形530号車(2007/07/14)

 谷地頭停留所にて帰りの市電を待っていると、何となく雰囲気の違った市電が入線してきた。500形530号車、昭和のにおいを感じさせる。
530号車運転席530号車車内
写真左:530号車運転席(2007/07/14)
写真右:530号車車内(2007/07/14)

 車内も良く言えば木がふんだんに使われている。今の汽車にはないようなやさしさを感じさせてくれる。十字街停留所から観光客が大勢乗車した。当然のことながらこの車両が珍しいようで、写真を撮ったりしていた。また金属製のつり革も特徴的で、車体が揺れるたびにつり革も大きく揺れ、そのたびに歓声?があがっていた。旅の終わりに非常に良いものを見させていただいた。






◎◎5021D・函館発札幌行き特急「スーパー北斗21号」◎◎

 行きの5004Dに同じく、帰りの5021Dも見事に寝ていた。途中、森や長万部は付近のことは全く覚えていない。おまけに函館駅では駅弁も買えず、車内でも何も買わずに札幌まで過ごすこととなった。時間があればもっとゆっくり旅をしよう、と思う。
函館駅にてキハ283系札幌駅にて「SWA」と「まりも」
写真左:函館駅にて「S白鳥」と「S北斗」(2007/07/14)
写真右:札幌駅にて「SWA」と「まりも」(2007/07/14)

 札幌に着くと、2007年10月のダイヤ改正で愛称が変わる「スーパーホワイトアロー33号」や臨時列車に格下げとなる「まりも」が入線していた。「SWA33号」も稚内、網走方面への夜行列車廃止に伴って新設された列車である。北海道内完結の夜行列車がどんどん廃止され、旅をするにも行程が組みにくくなるご時世である。

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