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* * (2011/07/27)一晩かけて北の地へ2 * *



* * (2011/07/26)一晩かけて北の地へ1 * *
「「「「「「「「「「 2011年7月27日 水曜日 」」」」」」」」」」
【  続 き  】
◎◎1レ・上野発札幌行き寝台特急「北斗星」◎◎
(上野1903→札幌1115)
 おはようございます。おそらく仙台発車後の東北線内で落ち、次に気がついたのは青森信号場を出たあたり。写真はその後に見える青森運転所、今の青森車両センターから始まる。更に進むと盛岡新幹線車両センター青森派出所が見える。2010年12月4日に開業した新青森駅の姿も確認できた。
 小生は新青森延伸開業の翌日、七戸十和田まで取材へ行った。当時棲んでいた室蘭から函館、新青森を経由し、七戸十和田の駅前にある温泉に入ってきただけである。それでも新幹線がやってきたお祭り騒ぎを感じることができた。
青森車両センター
(青森車両センター)
盛岡新幹線車両センター青森派出所
(盛岡新幹線車両センター青森派出所)
現在の海峡線と北海道新幹線の接続点
(現在の海峡線と北海道新幹線の接続点)
函館
(函館)
朝のミニロビー
(朝のミニロビー)
函館運輸所青函派出所
(函館運輸所青函派出所)
 蟹田で車掌の交代による運転停車をし、いよいよ北海道へつながる海峡線に進入する。新中小国信号場を過ぎてまもなく、海峡線と北海道新幹線の接続となる場所を通過する。青森方の接続点自体はまださほど工事の進んでいる印象はないが、その向こうには新幹線のトンネル、高架橋工事は認められた。
 函館方の工事状況は・・・と構えてはいたが、青函トンネルの進入時刻は午前5時過ぎ。まだ朝も早いので二度寝してしまった。再び気がついたのは函館635到着のころ。おかけで函館駅の8分停車での取材活動にも影響してしまい、先頭のディーゼル機関車を撮りそこねてしまった。
 木古内付近の新幹線工事状況は寝ていたので不明。今夏にはもう一度、函館方面へ遠征する予定なので、そこでしっかり取材したい。函館では機関車を交換し、進行方向も変える。何か違和感があったのは、進行方向が一度しか変わっていないからだ。以前に乗車したのはおそらく6年ほど前。その時は青森駅でも進行方向を変え、津軽海峡線の中だけ進行方向が変わっていたのだ。
 下りの特急列車は、七飯から藤城線といわれる高架橋の線路を行く。渡島大野駅の付近は新幹線の新函館駅と車両基地の工事中である。昨年冬あたりから目立ちはじめ、この夏もかなり気合いを入れて工事を進めていることがわかる。
 乗客は函館で若干減ったようであり、洗面所や便所を使っている人の姿が見られなかった。7時過ぎ、ようやく身支度を整える。洋式便所のほか、昔ながらの和式便所があるあたりに客車列車である北斗星の魅力を感じてしまう。
藤城線から渡島大野駅方面
(藤城線から渡島大野駅方面)
和式便所
(和式便所)
森
(森)
落部
(落部)
 森を過ぎ、八雲の手前である落部駅にて特急列車の追い越しがある。5002D特急「スーパー北斗1号」札幌行きは1レより20分ほど遅く函館駅を出て、落部駅で追い越し。1レよりも1時間ほど早く札幌駅に着いてしまう。こちらは客車列車なのである意味当然なのだが、130km/hで走る気道車の実力がわかる差である。
 長万部に着く前、食堂車へ行った。昨晩はあんだけ食べていたので、食堂車へ行くことをちょっとためらった。けれども毎年乗る汽車ではないし、もっと乗りたいのはやまやまであるが、次乗る機会がいつになるのかもわからない。ここは勇気を出して、朝食会場へ入ってみた。
洋朝食
(洋朝食)
 食堂車グランシャリオの営業はちょうど函館のあたりを走っている6時30分ころからだ。小生が入ったのは8時半前、2,3組がお食事中であった。和朝食もあったがここは洋朝食、1,600円也を注文する。冷たいりんごジュースを飲みながら車窓を眺め、長万部を出たあたりで全ての料理がそろった。夕食はもちろん、朝食でもこれだけの食事を列車内で食すことができるのは贅沢である。
 小幌を過ぎ、礼文の市街地に入ることにはティータイムとなる。ティーカップがこぼれない程度に車内は揺れ、海を見ながらあったかいレモンティーをすする。お客さんが少ないことが幸いし、1時間ほどかけてゆっくりと食すことができた。1,600円を支払う価値は十分にある、と小生は思う。
長万部
(長万部)
食堂車車内
(食堂車車内)
 食後は車内を散策。とはいっても、車内の後方に少し行ってみるだけだが。個室のところどころはすでに空いている。おそらく函館で降りたのだろう。車内は車掌さんがオレンジカードの販売にいそしんでいた。車内放送でも「旅の思い出に・・・」と宣伝していた。お腹も満たされ、車内で写すことのできるテールサインも撮れたし、そろそろ自室に戻ることにする。
車内にあるテールサイン
(車内にあるテールサイン)
本輪西駅付近
(本輪西駅付近)
東室蘭
(東室蘭)
 東室蘭から先はこの春までよく通っていた見慣れた風景だ。本輪西付近では港町らしく、汽車の中から商船の姿を見ることができる。東室蘭付近での普通列車に使用される電車といえば711系であり、この日は旧塗色の711系がとまっていた。
 鷲別ではいつものようにディーゼル機関車が肩を並べていた。本線ではすっかり見かける機会の少なくなったDD51形も多く待機している。登別駅を発車し、トンネルを抜けると改装されたアヨロ温泉の看板を久しぶりに見た。競走馬の姿を見れば白老、苫小牧が近づいていることがわかる。
鷲別機関区
(鷲別機関区)
車内でのSuica利用状況
(車内でのSuica利用状況)
苗穂
(苗穂)
B寝台ソロの室内
(B寝台ソロの室内)
 新千歳空港が見えたあたりから車内の片づけだ。片づけとは関係ないが、まずはSuicaの使用状況を撮ってみる。食堂車が北海道内に入っても使える。始発から16時間ほど、これだけ汽車の中で過ごすのは久しぶりだ。少し狭いソロの室内で着替えを済ませ、鞄の中を整理。ゴミをまとめ、再び外を眺める時間をつくる。
 ここまでくるとさすがに見える汽車の数が多い。エアポート、普通、特急、貨物とひっきりなしにすれ違う。白石を通過するあたりで、車掌さんが終点の案内放送を行なう。気動車の車両基地である苗穂運転所、苗穂工場を見るとまもなく終点札幌駅だ。
B寝台ソロの外観
(B寝台ソロの外観)
 札幌にはほぼ定時に到着。16時間過ごした室内を撮影し、外に出る。1レが入線した3・4番線は意外に静かであり、車両の前後で少し撮影する人が集まっている程度。夏休みもまだ始まったばかりであるし、平日の影響もあるのだろう。函館駅で撮影し損ねた先頭の機関車を撮影し、最後尾まで歩いてテールサインを撮る。そのころには車掌さんが降車確認を終え、扉を施錠していた。長時間の乗務、お疲れ様でした。
機関車
(機関車)
最後尾
(最後尾)
*  *  お  わ  り  *  *

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