このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
『百代經典 1』 EMI(Malaysia)724352879724
1.賣糖歌 「萬古流芳」挿曲※ 2.三年 「一夜風流」挿曲
3.蘭閨寂寂 「金瓶梅」挿曲 4.烏鴉配鳳凰 「金瓶梅」挿曲
5.十里洋場 6.身世飄零 「金瓶梅」挿曲
7.他總有一天回來 8.河上的月色
9.只有[イ尓] 10.心曲
11.第二夢 ※ 12.恨不相逢未嫁時
13.夜來香 ※ 14.忘憂草 ※
15.歌舞今宵 16.分離
17.情枷愛鎖 18.戒煙歌 「萬古流芳」挿曲※
19.梅花 20.小時候
李香蘭のアルバムは香港盤で出ていたものもありましたが、そちらはカセットしか見かけなかったものですから、CDで手に入れたのはマレーシア盤でした。ただ、これを買ったのは台湾です。
李香蘭の作品は戦前録音と、戦後に香港で吹き込まれたものとがありますが、※印をつけたものが戦前録音になるかと思います。
李香蘭の唱法はクラシックのものですから、流行歌に向いているとは思いませんが、そこはどういう曲と出会うかで、記憶に残りうる歌手になるかと思います。戦前録音ではそのクラシック唱法でかなりストレートに声を出していますが、「夜來香」あたりは少し抑えるところも見られます。もっとも声のコントロールが上手いというわけではないのですが、これはやはり作品が素晴らしいのでしょう。なかなか李香蘭を上回る解釈が現れないようです。
「賣糖歌」も相当にカヴァーされている曲ですが、それらは不思議とかなり暗い作りになってしまっています。しかし、オリジナルにはもう少し軽い感じがあります。これはアレンジの違いも大きいのかもしれませんが、このオリジナルと他のカヴァーの間には相当の開きを感じる程の出来です。
戦後の香港録音は何回行われたのでしょうか。映画の日程に合せて録っているとすれば「一夜風流」の際と「金瓶梅」の時とで別々なのかもしれません。ジャケットに記されている番号では「蘭閨寂寂」が129112018でいちばん早く、「三年」は129112118で、これの続き番号の最後は「只有[イ尓]」の12112158で、この番号順に録音されていたならば、後半の方がバックの音が若干リズム感に優れているようです。ただ、これらの中でいちばん良さそうなのは、やや前半の129112068の番号を持った「分離」であるように感じられます。
音楽編の目次に戻る
(C)2003 Yiteng
このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |