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              Fauziah Latiffの1992年のアルバムのうちの1枚になります。タイトル曲が1曲目ですから、
             "GUBAHAN RINDU PUISI SYAHDU"がこのアルバムの目玉だということがわかりますが、曲としては
             普通のバラードといったところでしょうか。
              マレーシアやインドネシアのポップスですと、スローの曲の際に感情過多ではないかと思われ
             るような表現が見られるのですが、Fauziahの場合も売りはバラード・タイプでしょうから、若
             干力み過ぎる傾向があるようです。ただ、押しだけではない面ももっているのですが、"TETAMU
             LUKA"はその良さと悪さが両方入ってしまっているようです。このスローでは出だしを抑えて入
             るのですが、ここがやや抑えすぎかなという感じで不自然な感じです。ただ、後半の歌い回しは非常に自然な感じで、この部分があるものですから、アルバムがあるとつい買ってしまうわけです。ただ、この曲でも盛り上げるところは力み過ぎている感じはします。A-SIDEでは、これも力む部分がありますが2曲目のアップがいちばんまとまっているでしょうか。
 B-SIDEでは"PASTI"の作詞がFauziah自身です。それだからというわけではないでしょうが、この曲が全体の中でいちばんまとまった出来ではないでしょうか。こちらのサイドでは4曲目以外がスローですから、やはりスローが売り物であることがはっきりしていますが、4曲目のアップの軽めの歌い方というのも充分に魅力があるように思います。

A1.GUBAHAN RINDU PUISI SYAHDU  A2.SEKILAS SENYUMANMU
A3.TETAMU LUKA         A4.RINDUKU
A5.IRAMA CHINTA

B1.KAU SAKITI HATIKU      B2.PASTI
B3.BEGINIKAH PENANTIAK     B4.TUA MENGEJAR KITA
B5.CINTAMU TERBENAM DI HATIKU

Fauziah Latiff
"GUBAHAN RINDU PUISI SYAHDU"(HAPPY 92005)


Zainal Abidin "Terang...Sang" wea0630-13510-2


1.Mutia & Berlian   2.Selamat Pagi Juliah 3.Kira-Kira?
4.Tumandang Kito    5.Muka         6.Kita Yang Sedih
7.Biologi Teknologi  8.Sejak Bita?     9.Lamakah Lagi?
10.Maka Al-Kisah    11.Dalang

                 1995年の後半に出されたアルバムですが、Zainal Abidinの作品でいちばん切れ味がいいの
                がこのアルバムだろうと思います。実は他のアルバムも聴いたことはあるのですが、あまり
                気に入らなかったので、結局買ったのはこのアルバムだけです。
                 決め手となったのが"Mutia & Berlian"の疾走感だったように思います。2曲目も速めです
                が、1曲目よりは落ちるようです。
                 3曲目はスローの曲ですが、Zainalのヴォーカルには乗りの良さを感じます。惜しむらく
                はインストの部分で若干だれるように感じられるところがある点で、Zainalの調子がいいだ
                けに惜しまれます。
"Tumandang Kito"はミディアム調の、これは重量感も併せ持った佳曲です。"Muka"はファンキーな調子も持った、しかし、これも重量感のあるリズム・ナンバーです。
 "Kita Yang Sedih"はレゲェのリズムですが、これは軽快な乗りをバックの音が醸し出しています。アフリカ的な感覚すらもあるでしょうか。ですので、Zainalのヴォーカルの方が若干重いかもしれません。"Biologi Teknologi"はちょっと考えすぎでしょうか。リズムの乗りが悪いようです。
 "Sejak Bita?"は再びレゲェ・リズムを持ったミディアムの曲で、こちらは重量感のある出来で、4・5曲目あたりの調子に戻ります。"Lamakah Lagi?"もミディアムの曲で、ここではZainalよりもバックの調子の方がいいようです。
 最後の2曲はバラード系の作品になります。これはリズムが弱いでしょうか。"Dalang"は少しずつ盛り上がるようにアレンジされているようですが、これもシンプルなアレンジでよかったように思えます。
 最後で調子が少し落ちているようですが、重量感のあるリズム・ナンバーには光るものがあるアルバムだったといえます。

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