このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

『福建專輯』 南方SMC-2060


A1.牽成阮的愛     A2.情字這條路
A3.媽媽請[女尓]不通痛 A4.雪中紅(張平福合唱)
A5.誰人甲我比     A6.[草峇幸子]情

B1.面青青       B2.望酒解脱一切
B3.到底爲按怎     B4.可恨又可愛
B5.面紅紅       B6.阿[父巴]的教示

 蔡可茘のアルバムで『福建專輯』とだけタイトルされたアルバムは何枚かありますが、蔡可茘=福建專輯という図式が確立されていたというわけでしょうか。
 このアルバムではA面には有名曲が並んでいます。そうした場合は、オリジナルが光っているとそれに比肩できるだけの出来にならないと質を保つのが難しいわけですが、例えば「牽成阮的愛」を鳳飛飛と比べてしまいますと完成度には差があることを認めないわけにはいかないでしょう。全般的に曲はいいですから出来が悪いというわけではありませんが、アヴェレージな出来というのが正直なところでしょうか。蔡可茘の場合、時として音程が若干不安定な時があるのですが、その面が出てしまうことがあるのがマイナス面でしょう。
 しかし、そんなことをいいながら耳残りするのが蔡可茘で、A面でいえば「情字這條路」あたりが、彼女にあった曲かと思います。
 B面はA面に比べて知名度は落ちますが、「面青青」は曲は「青青河邊草」ですから、曲自体は知られているものです。
 さて、こちらで目立つ曲は「可恨又可愛」でしょうか。邱芳徳の作品とありますのでオリジナルは台湾でしょうが、曲調としては「愛情不要賣」に似ているのですが、このスタイルは蔡可茘にとっていちばん歌いやすいように感じられます。

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